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えんぶ新春特別企画 “旬”の演劇人に聞きました!2020!「今年は★◎☀♫だ!」vol.3

内外の混沌さらに深まりそうな2020年の年明け。こんな時だからこそ聞いてみたい!「今年」。その一言から、変化する“演劇”の様相をたのしもう!
えんぶ2月号の新春特別企画を7回に分けて掲載いたします。Vol.3

 

 

長田育恵(作家・演出家/てがみ座)
「今年は とことん本気 だ! 」

今年はまさに、劇団主宰としても劇作家としても、今の私の集大成の一年となります。まず、てがみ座の『燦々』稽古で新年を迎えます。劇団はこの公演のほか、八月に渡辺えりさん主催の「女々しき力」フェスティバルに『空のハモニカ』という演目の刷新再演で参加する予定です。この演目、初演は2011年の「劇」小劇場。それが今年ついに本多劇場で上演! 九年間で成長して下北沢に帰ってくることに。うードキドキする。劇作家としても、絵にかいたような正念場。PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』脚本、劇団四季新作ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』脚本&作詞、日生劇場『ひなたと月の姫』脚本など、夏以降、新作が続々開幕の予定です。書いて書いて書いて。稽古して上演して。出し惜しみしてる余裕なんてない、まさに全力で挑む一年です。愛してやまない、うちのアメリカンコッカースパニエルくんをモフりながら、本気で駆け抜けます。

〈公演情報〉
てがみ座
『燦々』
2/7~16◎東京芸術劇場 シアターウエスト
http://tegamiza.net/take20/

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七瀬なつみ(俳優)(写真右)

「今年は 英語 だ!」

英語をちゃんと話せるようになりたいんです。今回の公演では英国にも行きますので、現地でコミュニケーションを取るためにも、少しでも話せるようになりたいです。英語を話せるようになりたいというのは一生の目標にしていたのですが、そういう気長な話だとなかなか取りかかれないので、今年は英検を受けるとか何級を取るとか、具体的な目標を持って取り組もうと思っています。

西川信廣(演出家/文学座)(写真左)

「今年は 古稀 だ! 」

昨年の暮れに古稀になったんです。70歳といっても今の時代は100歳まで生きるとか言われているので、そう考えるとあと30年あるわけで、これからの30年をどう走るかが課題なんですが。その最初の仕事が日英共同制作の『野兎たち』なので、良いスタートが切れるなと思っています。

〈公演情報〉
可児市文化創造センター×リーズ・プレイハウス日英共同制作公演
『野兎たち』
2/8~16◎新国立劇場 小劇場
2/22~29◎可児市文化創造センター
3/12~21◎英国 リーズ・プレイハウス
https://www.kpac.or.jp/event/detail_908.html

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横内謙介(作家・演出家/扉座)
「今年は 今日生まれたと思え だ! 」

「今日生まれたと思え」。以前、扉座で創ったオリジナルミュージカル『ドリル魂』の中にある曲名である。元はイラク辺りの格言で、泥棒などの被害に遭った時に、人間は元々何も持たずに生まれて来たのだから、すべて失ってもへっちゃらだ、という意味だ。気が付けばもう40年以上、芝居作りを続けている。良き思い出にせよ、後悔にせよ、振り返る過去の方が圧倒的に分厚くなった。しかし2020年は、日々「今日生まれたと思え」と口ずさみ、すべてを失う覚悟で新しい作品作りに臨んでゆきたい。

〈公演情報〉
扉座SATELLITE
『LOVELOVELOVE23‐言わせてやる絶対‐』
2/9~16◎すみだパークスタジオ倉
https://tobiraza.co.jp/lovelovelove23

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インディ高橋(俳優/劇団☆新感線)
「今年は 慎重に無茶で行こう だ! 」

まずは色々と準備していたコトをですね、ガンガン行きます。準備しきれてないモノもあるのですが、準備もしつつ、とりあえず行ってみます。どこまで行けるかは謎ですが。体力的な事や身体の色んな部位は年々ダメになって来ておりますが、その辺はですね、冷静に受け止めつつな感じで。後は、よく考えて、調子に乗るコトなく「無茶活動」をして行こうと。相変わらず「負荷」をかけた方が面白いモノが生まれると思っておりますので2020年も「ちゃんと笑われる」ように突き進んで参りたいです。

 

粟根まこと(俳優/劇団☆新感線)
「今年は 4K だ! 」

2020年。オリンピックという一大イベントを控えて、国内でも4K衛星放送が本格始動するらしい。実は昨年、4Kチューナー内蔵のテレビに買い換えたのよ。もちろん東芝レグザよ。こうなればPS4も4Kに対応したPs4 Proに買い換えたいところだが、今年末にはPS5も出るらしいのよ。悩ましいところだよ。それほどまでに時代は4Kなんですよ奥さん!

〈公演情報〉
2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎
『偽義経冥界歌』
2/15〜3/24◎TBS赤坂ACTシアター
4/4〜28◎博多座
http://www.vi-shinkansen.co.jp/niseyoshitsune/

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喜多村緑郎(俳優/劇団新派)
「今年は 藤山寛美歿後三十年 だ! 」

藤山寛美先生の「歿後三十年喜劇特別公演」が5月に大阪松竹座、9月に京都の南座であります。そこに出させていただきます。直美さんとも何度も共演していますし、寛美先生のお芝居は小さい頃、よくテレビで拝見していて大好きだったので、歿後三十年の公演で先生の十八番の演目に出られるのが、とても嬉しいです。

〈公演情報〉
新派特別公演『八つ墓村』 2/16~3/3◎新橋演舞場
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/enbujyo_202002_02/

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笠浦静花(劇作家・演出家/やみ・あがりシアター)
「今年は 趣 だ! 」

やみ・あがりシアターは年度締めの考え方なので、正月みたいな発想がありません。ですので正確には2020年度は趣だ! ということになります。2020年度はプロデュースなども含めて劇団としては「風・林・火・山」をそれぞれテーマとした四本の新作を予定しています。それらのなかに趣(おもむき)を探していく一年にしたいと思います。風情、粋、洒脱などに浸りたいです。

〈公演情報〉
やみ・あがりシアター
『ロケットペンシル×ドレッドノート』
2/19~24◎花まる学習会王子小劇場
http://yamiagaritheater.jp/next.html

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藤岡正明(俳優)(写真右)

「今年は チェンジ だ! 」

2020年って、30年後ぐらいに振り返った時に特別な年として記憶される年になると思うんですね。東京オリンピックもありますし。ですから僕自身も、後で振り返った時に、あそこがチェンジの年だった! というエポックになっているような、記念すべき年になることを目指していきたいです。

木村花代(俳優)(写真左)

「今年は ギブ&ギブ だ! 」

自分の中でテーマにしているのが「ギブ&テイク」ではなくて「ギブ&ギブ」なんです。これまであれが欲しい、これが欲しいと思ってきましたが、ふと立ち止まると皆持っている! ということにやっと気づけて。それを周りにギブしていくことによって、自然に自分にも返ってくるんですね。やっぱり愛があれば、欲しい欲しい、ないないない、ではなくて自分がちゃんと満たされるので、皆で愛に生きよう、「ギブ&ギブ」で生きていきたいと思っています。

〈公演情報〉
ミュージカル回想録
『Hunred days』
2/20~24◎シアターモリエール
3/4~8◎中野ザ・ポケット
https://www.consept-s.com/100days/

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小野寺ずる(俳優)
「今年は 失敗 だ!」

2020年、オリンピックイヤーとなるTOKYO。その海でささやかに新しい生活をはじめる私です。お芝居をはじめおそらく9年でしょうか。色んな場面で失敗を恐れる自分が現れるようになりました。何かを掴みたいと始めたことの前で、怒られたり恥をかいたりをした最近。気づきました。私は失敗を恐れている。もっと言うと、人に嫌われたり傷付いたりする可能性がどうしようもなく怖い。そんなふうにビクビクしていましたが、よくよく振り返ってみると、今までのこと、全部失敗だったように思います。失敗を避けて立ち回っていたのに、失敗を頭からかぶっておりました。信じられません。ならば、どうせなら、傷ついても構わない、晒け出す覚悟で、自分から失敗に飛び込みたい。「この感情を舞台で表現できるようになりたい」初めてそんな気持ちに出逢えた2019。そのためにも、今年は。

〈公演情報〉
シンクロ少女 『Better Call Shoujo』 2/20〜25◎シアター711
http://syncroshoujo.mystrikingly.com

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渡辺いっけい(俳優)(写真右)

「今年は 青の時代 だ!」

今年は、リフレッシュしてまた芝居に一から取り組みたいなと思っています。何があっても前に進もうと。そういう意味では青二才という感じなので、「青の時代」「青い渡辺いっけい」で行きたいですね。

〈公演情報〉
『カノン』
3/2~15◎東京芸術劇場シアターイースト
https://www.geigeki.jp/performance/theater227/

 

野田秀樹(作家・演出家・俳優)(写真左)

「今年は 海外公演と薄い青の時代 だ!」

今年は『One Green Bottle』で台湾とニューヨークへ行きます。それと『カノン』もそうですけど、若い人と一緒にやることが多くなりそうです。隣で渡辺いっけいが「青の時代」と言っているので、じゃあ俺は「薄めの青」で(笑)。2020年は「薄めの青の時代」です(笑)。

〈公演情報〉
『One Green Bottle』 2/21~23◎台湾 国家両庁院 実験劇場、 2/29~3/8◎Ellen Stewart Theater at La MaMa

えんぶ新春特別企画 “旬”の演劇人に聞きました!2020!「今年は★◎☀♫だ!」vol.4

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