池田純矢×松岡充 エン*ゲキシリーズ第4弾『絶唱サロメ』今秋上演!
演劇界の次世代を担う池田純矢がオスカー・ワイルドによって書かれた戯曲『サロメ』に着想を得て、かつてない世界観を創り上げる舞台『絶唱サロメ』が、10月に東京・紀伊國屋ホール、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。本作は俳優・池田純矢が、自ら劇作・演出を担い、2015年に立ち上げたエン*ゲキシリーズの第4弾となる。
1893年、オスカー・ワイルドによって書かれた戯曲『サロメ』は、その背徳性と不道徳な内容から暫く上演を禁じられていた…しかし、残酷ながらも妖艶で耽美な物語は今も尚、人々を魅了してやまない。
エン*ゲキシリーズ最新作は、古典×歌×演劇の究極の融合!ミュージカルでも音楽劇でも無い、全く新しい“LIVE ENTERTAINMENT”がここに誕生する。
主演はSOPHIA・MICHAELのヴォーカルで、舞台、TV、映画など幅広いフィールドで圧倒的な存在感を放つ松岡充。300名によるオーディションから抜擢されたのは、ミュージカル『アニー』で主演・アニー役を演じた豊原江理佳。舞台『刀剣乱舞』シリーズをはじめ、『七つの大罪』など数々の舞台で主演を務める注目の若手俳優・納谷健。俳優でありながら『R-1 ぐらんぷり 2008』準優勝、更にはダンサーとしても活躍するなどマルチな才能を発揮している小浦一優(芋洗坂係長)。声優・女優としてだけでなく『プリキュア』シリーズ主題歌など、アーティストとしても躍進する吉田仁美。エン*ゲキシリーズ皆勤賞にして池田とは今作で通算12作目の共演、数多の演出家が圧倒的信頼を寄せ、次世代のスターと評される鈴木勝吾。そして『レ・ミゼラブル』や『ショーガール』など数々の舞台で卓越した歌唱力と秀逸な表現力を魅せ、ミュージカル界を牽引するシルビア・グラブ。人気と実力を兼ね備えた充実の俳優陣を迎え、池田純矢の最新作、エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』がいよいよ始動する。
【STORY】
王女サロメは生きることに嫌気がさしていた。ある晩、王であり義理の父が向ける悍ましい視線から逃れるようにテラスへ出ると、美しい唱声を聴く。牢獄に幽閉されていた声の主・ヨカナーンは、唱う言葉が全て現実のものとなる不思議な力を持っていた。妖艶な魅力に取り憑かれるように惹かれていくサロメ。いつしか逢瀬を重ねていく二人だったが、王はそんな関係を赦しはしない。そして、ヨカナーンは世界の根幹を揺るがす重大な秘密を明かし、サロメとある約束を交わす…
【コメント】
池田純矢(作・演出)
松岡さんと出会って以来、どうしてもこの人を主人公に作品を描きたいと思っていました。なぜなら、歌も芝居もビジュアルも性格も、どうしようもなく人を惹き付けるパワーがあって、こんな“この世のものじゃない感”のある魅力を持った人は他にはいないと思うからです。そこで僕は勝手に企画を立て、台本を書き、劇場を押さえ、松岡さんにオファーをしました。「松岡さんが断るならこの企画はお蔵入りです」と言って(笑)。そうして、エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』が立ち上がりました。
題材にしたのは、1893年にオスカー・ワイルドによって書かれた『サロメ』。残酷で妖艶な美しさのある物語だと言われますが、たとえば残酷性の裏には愛があるように、その奥にはただ表面的に美しいとか残酷であるといったことにとどまらないものがあるような気がしていて。その芯の部分を表現することが、松岡さんの魅力をビビッドに出すことにつながるのではないかと思ったんです。また、この戯曲の古典ならではの言葉の美しさは、音楽の歌詞にも似ている。これも松岡さんの歌の魅力を存分に活かせると思いました。
ただ、これはミュージカルでも音楽劇でもありません。歌をちゃんと歌として歌う、これまでにない演劇と音楽の融合を考えています。
エン*ゲキは、自分が今一番面白いと思うことを今自分ができる全力で作りたいと立ち上げた場。まさしく、今僕が思う一番がここに集約されています。
松岡充(主演)
音楽デビューして今年で 24 年。俳優活動を始めてからでも17年になります。その間、様々な出会いがあり、いろんな経験をしてきたからこそ言えるんですが、池田純矢という人間の才能は、年齢やキャリアだけでははかれないものがあります。演者としても共演して注目せざるを得ないものがありましたが、その後、いろんな話をしているうちに、クリエイターとしてもプロデューサーとしても面白いアイデアを持って実行していることがわかり、「いくつ顔を持ってんねん!」と興味が湧いてきて。彼の魅力に惹きつけられていたところ、今回のオファーを頂いたので、タイミング的にも口説かれ方においても、「やります」と言うしかない状態でした(笑)。
これまでいろんな活動を経験してきて、今後の人生で当てのないチャレンジはしたくないという想いがあります。その点、台本を書き上げてからオファーをいただいたことだけでもとても安心感がありました。おまけにそれが、「これ現実的なこともちゃんと考えてる?」と言いたくなるくらい(笑)、純粋にやりたいことだけを詰めた、丸裸のような内容。同じアーティストとして非常に共感し、やりがいを感じました。また、『サロメ』を、誰にでもわかる深い人間ストーリーとして描こうとしていること、そして音楽の使い方、すべて、見たことのないところに行きたいと思っていることがにじみ出ています。純矢がやろうとしていることは、ある意味パンク。面白くなるはずです。
〈公演情報〉
エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』
原案◇オスカー・ワイルド
作・演出◇池田純矢
音楽◇和田俊輔
出演◇松岡充
豊原江理佳 納谷健 小浦一優(芋洗坂係長) 吉田仁美 池田純矢
鈴木勝吾 シルビア・グラブ ほか
●10/5~13◎東京・紀伊國屋ホール
●10月下旬◎大阪・サンケイホールブリーゼ
〈一般発売〉2019年7月予定
〈公式 HP〉www.enxgeki.com