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観客参加型”おもタメミュージカル”『ざんねんないきもの事典~いきものたちの逆襲~』村上大樹・眞嶋秀斗・前田隆太朗 インタビュー


累計発行部数470万部を越える人気シリーズで、映画化されるなど話題を呼んでいる「ざんねんないきもの事典」が初舞台化され、8月18日〜28日、池袋あうるすぽっとで上演される。

一生懸命なのにどこか〝ざんねん〟ないきものたちを紹介する児童書を、オリジナルストーリーによって観客参加型の「おもしろくてタメになる」ミュージカルとして上演するという挑戦的な舞台となっている。

出演は、眞嶋秀斗、前田隆太朗、坪倉康晴(劇団番町ボーイズ☆)、田崎礼奈という舞台や映像で活躍中の勢いのある面々が名を連ね、さらには、矢島舞美、加藤啓、野口かおる、そして小川菜摘という、個性豊かな出演者たちが顔を揃えている。

舞台上では、様々なキャラクターから、お馴染みのいきものたちまで、息つく間もなく、次々と演じられる予定で、舞台と観客が一体となる演出も楽しみな、今までにない新ジャンル“おもタメミュージカル”を創り上げる。

このエンターテインメントステージについて、脚本・作詞・演出を手掛ける村上大樹と、出演する眞嶋秀斗、前田隆太朗に話を聞いた「えんぶ8月号」のインタビューを別バージョンの写真とともにご紹介する。

前田隆太朗  村上大樹 眞嶋秀斗

役者力の高い人に集まってもらった

──小学生に大変人気のある「ざんねんないきもの事典」の舞台化と聞いて驚きました。

眞嶋 家族からも「え、うそでしょ!」って言われました(笑)。

前田 このお話をいただいて、一番最初に頭に浮かんだのは「?」でしたね。どういうことだろう?僕は何をやるんだろう? って。

村上 今回は原作が「いきもの事典」なので、それをどうやって舞台に落とし込もうかな、と考えているところです。オリジナルストーリーは作るんですけど、それに縛られ過ぎると原作本を読んだ時のようなワクワク感があまり出ない気もして、せっかくやるなら舞台でしかできない表現を探したいですね。

──原作本では1冊にたくさんのいきものたちが出てきますが、出演者は8人のみです。

村上 もちろんいきものはたくさん登場するので、どう考えてもこの8人は大変なことになりますよね(笑)。たった8人でもこんなに面白いものを作れるんだよ、っていう演劇の原点みたいなものが打ち出せるといいかなと思っています。

眞嶋 この人数だとチームワークもすごく試されると思うし、いきものをどうやって表すのか、今からワクワクします。

村上 例えば脚本に「テナガザルになる」って書いてあったらテナガザルの着ぐるみを着て表現する舞台も世の中にあるかもしれないけど、着ぐるみなしで8人だけでテナガザルの群れをどうやって表すのか、っていうことが舞台の醍醐味でもありますよね。だから今回のキャストは何かしら面白いことをしてくれそうな人というか、役者力の高い人に集まってもらっています。

──眞嶋さん演じる主人公は小4です。

村上 この舞台、小学生も見に来ると思うから、大人がやる小学生役をどう見られるのかちょっと怖いよね。

前田 「こんな言葉遣いしねーよ」とか小学生にダメ出しされるのも面白いけど(笑)。

村上 すごくわかりやすく表現して「はいはい小学生ね」って見てもらうやり方もあると思うけど、僕らがやる意味を探りたいというか、子どもが見て「あ、この演じ方カッコいい」とか「予想していたのと全然違ってスゴイ」って思ってくれるようにしたいですね。

ざんねんなところがあるから余計に好きに思える!

──見どころはどんなところになりそうでしょうか。

村上 いきものたちが一番の見どころなのは間違いないですし、ダンスも歌も殺陣もアクションも、といろんな表現が出てくることになると思います。あとは、僕が「この人面白い」って思う人たちが集まっているから、いいメンツですよっていうのは声を大にして言いたい。その人たちがお芝居でいきものを演じるという人力感というか、〝ざんねん〟って言っちゃっているけど、ざんねんなところがあるから余計にそのいきもののことが好きに思える、「あなたにしかないところですよ」っていうところを、エンターテインメントとして楽しくプレゼンしたいですね。

──今回の舞台で楽しみにしていることは何でしょう。

前田 僕は村上さんと坪倉くん以外の皆さんとは初めましてなので、みんながそれぞれどんなことをするんだろう、と稽古が今から楽しみです。

眞嶋 この作品の中でどんないきものに会えるかな、っていうのが楽しみですね。小学生に戻れるというワクワク感もあります。お客さんと一緒になって楽しみたいです。

【プロフィール】

前田隆太朗  村上大樹 眞嶋秀斗

むらかみひろき○愛知県出身。劇団「拙者ムニエル」主宰(脚本家・演出家・俳優)。早稲田大学在学中の94年に拙者ムニエルを結成。ナンセンスでポップな笑いを追求。他にも、ドラマ・ラジオ脚本、バラエティ番組の構成、コラム執筆など、活動範囲は多岐にわたる。主な舞台作品は、『私のホストちゃん』シリーズ、『けものフレンズ』シリーズ(いずれも脚本・演出)、明治座純烈公演(演出)、ラジオドラマTOKYO FM NISSAN『あ、安部礼司』(脚本)など。

ましましゅうと○群馬県出身。2005年ミュージカル『ピーターパン』で初舞台。主な出演作は、ドラマ『俺のスカート、どこ行った』や『小山内三兄弟』シリーズ、映画は『人狼ゲーム マッドランド』『ブラック校則』、舞台は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン、斬劇『戦国BASARA』シリーズ、朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』『結婚しないの!?小山内三兄弟』『アーモンド』『象』など。

まえだりゅうたろう○青森県出身。2015年より本格的に俳優活動を開始。主な出演作品は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン、ミュージカル『新テニスの王子様』、舞台『弱虫ペダル』SPARE BIKE篇~Heroes!!~、『アカシアの雨が降る時』、舞台『⿁滅の刃』其ノ弍 絆、『霧の中のノスフェラトゥ~ドラキュラ伝説~』、ライブ・スペクタル『NARUTO-ナルト-』~うずまきナルト物語~など。

【公演情報】
ざんねん系おもタメミュージカル
『ざんねんないきもの事典~いきものたちの逆襲~』
原作:ざんねんないきもの事典』シリーズ(高橋書店)
脚本・作詞・演出:村上大樹(拙者ムニエル)
音楽:楠瀬拓哉
出演:眞嶋秀斗 前田隆太朗 坪倉康晴 田崎礼奈 /矢島舞美/加藤 啓 野口かおる/小川菜摘
●8/18~28◎東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
〈料金〉
ざんねんシート(大人):9,500円(税込)/ざんねんシート(子供):5,500円(税込)
いきものシート(大人):7,500円(税込)/いきものシート(子供):3,500円(税込)
※ざんねんシートは、客席前方ブロックとなります。
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
※お子様は3歳から小学生までとなります。3歳未満は保護者1名につき1名まで膝上に限り無料。3歳未満のお子様でも座席が必要な場合は有料となります。
〈お問い合わせ〉公演事務局 https://supportform.jp/event  (平日10:00~17:00)
〈公式サイト〉 https://zannen-stage.com
〈公式Twitter〉 @zannen_st

©TAKAHASHI SHOTEN

【取材・文/久田絢子 撮影/中田智章】

 

このインタビュー記事はえんぶ8月号に掲載中!
ご購入はこちら http://enbu.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000010962

※本誌のこのページのカメラマンクレジットを間違えて記載しましたことを
訂正してお詫び申しあげます。

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