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実際の事件を基に人との絆の意味を問うミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』開幕!

ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』が、2月1日に東京・日本青年館ホールにて開幕した。(2月13日まで。大阪公演は2月24日~27日、森ノ宮ピロティーホールにて)

ニューオリンズに実在した「アップステアーズ・ラウンジ」という同性愛者クラブで 1973 年に実際に起きた、米国史上に残る同性愛者に対する事件の1つ、“アップステアーズ・ラウンジ放火事件”を題材に、ブロードウェイ新進気鋭の若手作家、マックス・ヴァーノンが作・作詞・作曲を手がけ、2017 年にアメリカ、オフブロードウェイで初演。その後全米各地で上演、2018 年にはオーストラリア、シドニーで初海外プロダクションが開幕、2019 年にはロンドン版も上演され、そしてついに日本初上演を迎えた。

【ストーリー】
現代を生きる若きファッションデザイナー:ウェス(平間壮一)は、ニューオーリンズのフレンチクォーターにある廃墟と化した建物を購入する。クスリでハイになった彼が窓にかかるボロボロのカーテンを引き剥がすと、その瞬間、 活気に満ちた 70 年代のゲイバー「アップステアーズ・ラウンジ」にタイムスリップしてしまう。
そこは、まだ同性愛が罪であった時代に強い絆で結ばれた”はみ出し者” たちの拠り所であった。様々な事情を抱えた彼等と触れ合い、時に厳しい 70 年代の現実を体感する中で、人と人の絆の意味を学んでいくウェス。
パトリック(小関裕太)という青年との間にも、ささやかな恋が芽生えていく。だが、やがて「アップステアーズ」の秘密が明かされる「その時」が訪れるのだった…。

主人公で現代から突然1973年にタイムスリップしてしまう、若きデザイナーのウェス役に平間壮一。
突如現れたウェスに興味を持ち、次第に惹かれていく若い男娼パトリック役に小関裕太。

女性と結婚して子供もいる“クローゼット”のゲイ・バディを演じるのは畠中 洋。
フレディの母親でシングルマザーのイネズ役を演じるのはJKim。
昼は建設作業員、夜はラテン系ドラァグクイーンのオーロラとしてパフォーマンスをしているフレディ役には阪本奨悟。
受け入れられることに飢えた孤独な男娼でホームレスのデール役は東山義久。
経験豊富でゲイバーの皆のメンターのような存在の黒人男性ウィリー役には岡幸二郎。
そのほか共演に関谷春子、大村俊介(SHUN)、大嶺巧といった歌・ダンスの実力を兼ね備えた俳優達が結集している。

演出は訳詞・翻訳の評価も高く、日英米で演出家としても活躍をひろげている英国在住の市川洋二郎が務める。

まだ同性愛が法律違反であった時代に迷い込んだ青年を待ち受ける出会い、別れ、苦悩を魅惑的に描いたこの傑作ミュージカルは、物理的に人との距離を取らざるを得ない今、精神的な繋がりの重要性が心に響くはずだ。

【会見】

公演の開幕初日となる2月1日に、初日会見&公開ゲネプロを行い、出演の平間壮一、小関裕太、岡幸二郎、東山義久が登壇した。

岡幸二郎、平間壮一、小関裕太、東山義久

平間壮一
本日無事に幕が開けられて嬉しく思います。皆でコロナ禍で力をあわせながら稽古を頑張ってきた作品です。
この作品は人間という大きなテーマを持っていて、正解はないのでお客様の一人一人が感じたままに受け取ってもらえたら嬉しいなと思います。

──おすすめのシーンは?
僕は出演していないのですが、M-1「此処が  きっとパラダイス」が素敵なナンバーで大好きです。袖でこっそり聴いてます(笑)。

公演初日の2月1日に誕生日を迎えた平間は、気負わずやっていこうと語った。

小関裕太
出演依頼をいただいてからこの作品に向かって頑張ってきました。パトリックという役を生きたいと思っています。

──稽古前と印象が変わったキャストは?
岡さんは背が高く、怖い印象でしたが、実は焼き芋仲間でもあり(笑)、おいしい大福の話だったり、食べ物の話で盛り上がっています。

──おすすめのシーンは?
ウェスが歌う、M-8「未来は最高!」が好きです。

──もしタイムスリップするとしたら?
ペリー来航を見てみたいです!

岡幸二郎
日本初演を演じるということと、オファーを受けて楽曲を聴いた時からワクワクしております。またお客様がどんな反応がするのか今から楽しみです。千穐楽まで駆け抜けられるよう頑張りたいと思います。
私はほとんど捌けず、全曲絡んでいています。どの曲もとても素敵な楽曲です。
放火事件を題材にしているので暗いイメージがあるかもしれませんが、とても盛り上がる楽曲ばかりです。

──もしタイムスリップするとしたら?
織田信長とマリーアントワネットに会ってみたいです。

東山義久
2か月近く稽古を一緒に走り続けてきたキャスト&スタッフ一丸となって千穐楽まで頑張っていきます。
自分が演じるデール役は劇中では所謂いじめられっ子の役ではありますが、お客様に愛されるようなキャラクターを目指して出来たらと思っています。

──おすすめのシーンは?
自分は出ていないのですが、皆の絆を歌ったM-14「絆」です。

【コメント】
市川洋二郎(演出・翻訳・訳詞・振付)
『The View Upstairs -君が見た、あの日-』日本初演の舞台が、いよいよ開幕します。
性的嗜好や社会的なラベリングを超越した人間の心の絆を描いたこの作品を、人と人の繋がりが希薄になりやすく不安や怒りが世界に溢れているこの時代に日本において上演する意味を、強く感じております。
この日本公演を創る過程は一筋縄では行きませんでしたが、平間さんや小関さんの若く瑞々しい才能やインスピレーション、岡さんや東山さんの重厚かつ奥行きのあるパフォーマンスに助けていただき、稽古場はとても刺激的でした。それはさながら、相反する様々な文化がぶつかり合う化学反応のるつぼの様で、そこから生まれた今回の舞台は、作品のテーマの一つでもある多様性の具現化そのものなのでは、と感じています。
この作品を通して、お客様に、誰かを愛することの意味と自分自身と向き合うことの大切さを感じていただければ幸いです。ご来場、お待ちしております

【公演情報】
ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』
作・作詞・作曲:Max Vernon
演出・翻訳・訳詞・振付:市川洋二郎
CAST
ウェス:平間壮一
パトリック:小関裕太

バディ:畠中 洋
イネズ:JKim
フレディ:阪本奨悟
ヘンリ:関谷春子
リチャード:大村俊介(SHUN)
警官・不動産業者 ほか:大嶺 巧

デール:東山義久

ウィリー:岡幸二郎

●2022/2/1~13◎東京 日本青年館ホール
〈料金〉S席11,800円 A席8,500円 B席:6,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999
●2022/2/24~27◎大阪 森ノ宮ピロティホール
〈料金〉10,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00-16:00/日曜・祝日は休業)
〈公式サイト〉https://theviewupstairs.jp/
〈公式Twitter〉@viewupstairs_jp

撮影:森 好弘

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