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『Like A』room[002]間もなく開幕! 石賀和輝・平牧仁インタビュー

演出・脚本を三浦 香、脚本を伊勢直弘、振付を當間里美、楽曲制作をAsu(BMI Inc.)という『Club SLAZY』シリーズのスタッフが再集結した完全新作オリジナル舞台『Like A(ライカ)』が、初演から約1年ぶりに第二弾『Like A』room[002]を上演、1月12日に全労済ホール/スペース・ゼロで幕を開ける。(20日まで)

初演で描かれたのは、海沿いの静かな街に立つ一軒の高級ホテル「PERMANENT」で働く人々の謎に満ちたストーリー。さまざまなジャンルで活躍するキャストの歌やダンスが印象的な作品となった。
初演に続き出演するバトラー役の石賀和輝とFC(エフシー)役の平牧仁に話を聞いた「えんぶ12月号」のインタビューを別バージョンの写真とともにご紹介する。

平牧仁 石賀和輝

作っている自分たちにも謎が多い作品

──初演時にもおふたりの対談取材をさせていただきました。そのときは初対面で「これから」という感じでしたが、あれから仲良くなりましたか?
石賀 (即答で)全然なってないです。
平牧 なんでだよ!
石賀 (笑)距離は縮まってると思います。
平牧 僕があおむけで寝転がってたら、その顔面に向かって腕立てをしてくるくらいの距離感です。

──かなり仲がいいですね。初演は、『Club SLAZY』シリーズの制作陣による作品ということでショー要素が強いのかと思っていたら、ストーリーに寄り添う歌やダンスが中心で新鮮でした。
平牧 僕も想像と全然違いました。『Like A』はどちらかというと音楽劇っぽい感じ。音楽の力も強くて、だんだんとカタチになっていくにしたがって「この作品……やべえ!」って思いましたね。
石賀 作品を作っている自分たちにも謎が多い作品なので、お客さんと同じように作品にのめりこんでいくというような感覚を味わいました。1公演くらい客席から観てみたいですね。

──演出も独特でしたよね。
石賀 座った席によっても見え方が変わってくると思います。
平牧 本当に覗き見してるみたいな感じが面白かったよね。

一緒に歌いたくて「仁さん、やりましょうよ」

──平牧さんは、FC役はいかがでしたか?
平牧 日に日に気持ち悪くなっていったと思います(笑)。最初は塩梅がわからなかったので振り切れきれなかったんですけど、本番中に楽しくなってきちゃって。
石賀 舞台上で僕を笑わせようとしましたよね?
平牧 そんなことした?
石賀 しましたよ! 僕が演じるバトラーはそんなに笑わないキャラクターなのに、仁さんのアドリブがあまりにもくだらなすぎて笑っちゃいました(笑)。

──石賀さんは、バトラー役はどうでしたか?
石賀 楽しんで演じさせていただきました。普段の自分ともギャップがある役だったので。あんなにクールじゃないし、しっかりしてないですし(笑)。

──でも当て書きだったのでは?
石賀 喋らなければ近い感じに見えるんだと思います(笑)。初演は、仁さんの弾くピアノで歌うシーンもあったのですが、舞台上で本番で合わせるのがやはり違いました。自分の中にあるものをえぐり出される感じがしました。
平牧 一緒にやったね。
石賀 毎回、公演前に舞台上で合わせてたんですよ。後半はもう不安もなくなりましたけど、ただ一緒に歌いたくて「仁さん、やりましょうよ」って言ってました。みんなで歌うシーンも、カンパニーが仲良くなったり、一緒に過ごす時間が重なるにつれて、濃いものになっていきました。「みんなで歌ってるな」ということを日に日に感じるようになって本当に楽しかったです。
平牧 キャストがみんな音楽が好きなので、だからこそ追求できるものがあったよね。

──第二弾の楽しみな部分はどこですか?
平牧 あらすじを読んで「え? どういうこと?」と思いました。
石賀 そうですよね。今回は新キャストも入るので、また初演とは違う空気が作れたらなと思っています。

──なんだか石賀さん、初演より自由になりましたね。
石賀 仁さんの存在が大きいです。僕が言えないようなことも、気付いて言ってくだって。さっきの「舞台上で合わせよう」っていうのも最初は仁さんが声かけてくださったんです。それで僕も言えるようになった。もっと自分を出していいんだってことをこの作品で知りました!
平牧 成長したー!

平牧仁 石賀和輝

いしがかずき○1996年、大阪府出身。「アミューズオーディションフェス2014」ファイナリストを経てデビュー。近年の主な舞台に『ガスマスクの伊藤さん』、『ジョン万次郎』、dorama project #1『ラケット』、『閉店拒否!~俺たちは帰らない~』、「『黒子のバスケ』OVER-DRIVE」、ミュージカル『八犬伝―東方八犬異聞―』二章、『露出狂』、Act Against AIDS 2018 『THE VARIETY 26』など。 

ひらまきじん○東京都出身。自身が作詞曲を手掛ける音楽ユニット「シキドロップ」として活動中。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン大石秀一郎役などで注目を浴びる。近年の主な舞台に、舞台『炎の蜃気楼昭和編 散華行ブルース』、ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』など。ピアノが特技で『烈車戦隊トッキュウジャー』では自身歌唱のキャラクターソングを作曲。

 

〈公演情報〉
『Like A』room[002]
脚本・演出◇三浦 香 
脚本◇伊勢直弘 
振付◇當間里美 
楽曲制作◇Asu(BMI Inc.)
出演◇辻 凌志朗 石賀和輝 SHUN(Beat Buddy Boi) 中谷優心 髙﨑俊吾 岩 義人  橋本有一郎 齋藤健心 橋本有一郎 今井稜/平牧仁 鎌苅健太
●1/12~20◎全労済ホール/スペース・ゼロ
〈公演HP〉https://www.clie.asia/LikeA/

 

【構成・文/中川實穂 撮影/田中亜紀】

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