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三越劇場 初春新派公演『明日の幸福』に出演!栗山航インタビュー

 

新派をはじめ大衆演劇の好演目として長く愛されてきた『明日の幸福』が、来年1月、華やかな舞『神田祭』とともに、三越劇場「初春新派公演」として上演される。
『明日の幸福』は昭和29年に初演、毎日演劇賞や芸術祭賞を受賞した傑作コメディ。家宝の埴輪を巡って起きた事件に、三世代同居の家族たちが振り回される様子をユーモラスに描いている。

この作品で若夫婦の夫役に扮して新派に初出演するのが、若手ながら舞台キャリア豊富な栗山航。
今回、新派公演初参加という彼に公演への期待を聞いた「えんぶ12月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介する。

リアルなお芝居は好きだし演じやすい

──新派公演に出演することが決まったときの気持ちは?

最初は正直、自分でいいのだろうかと。これまで舞台は何作か経験していますが、さすがに新派に出させていただくと聞き、「大丈夫かな?」と(笑)。でも、伝統ある劇団に出させていただくことは役者としてとても勉強になるし、成長するためにぜひ挑戦したいと思いました。

──時代劇にも沢山出ているので、大舞台にも慣れているのでは?

『真田十勇士』(2016)で中村勘九郎さんとご一緒したのですが、やはり3歳から舞台に立ってきた人は違うなと。お芝居という感覚ではなく普通にそこに居るんです。その感覚は僕にも欲しくて、今も追い続けているんですけど、簡単には追いつけないですね。僕はつい頭で考えてしまいがちなのですが、勘九郎さんは元々の感覚が鋭いことと、プラス経験からくるものだと思います。ですから僕もどんどん経験を積むしかないなと思っています。

──今回の舞台は現代劇ですね。昭和の日本の家庭の話ですが、どんなふうに取り組んでいこうと?

まず新派の方々の醸し出す雰囲気とうまく馴染みたいですね。三世代同居の家族の日常の話で、いわゆるホームドラマですが、映像では経験していても舞台では初めてですから、演出家の方に伺いながら自然に動けるようになりたいです。それに、たぶん役の中に僕という人間の素に近い部分も出てしまうんじゃないかと。普段からしっかりしないといけないですね(笑)。

──日常的なお芝居というのは得意ですか?

僕はそちらの演技のほうが好きですし、リアルなお芝居は演じやすいです。舞台はどうしても「ウソ」が必要で、作品によっては台詞も大きく言ったり、過大な表現をしなければならない。でも日常的な作品は僕の中にあるものをうまく出すことで、物語をナチュラルに生きられます。今回はまず家族の一員となることが大事なので、出演者の皆さんと馴染むためにも早く稽古したいですね。

共演者だけでなくお客様とも一体感がある

──舞台はお客様との距離が近いと思いますが、緊張などは?

あまり緊張しないです。たぶん自分がみんなと舞台を作っているという共有感があるからで、それは共演者だけでなくお客様とも一体だと思えるので、怖さよりも信頼感のほうが強いんです。もちろんお客様の反応によって、台詞の言い方とか間(マ)が変わったりするのですが、それがあるからこそ舞台は面白いし、楽しいなと思います。

──色々なジャンルで活躍中ですが、栗山さんにとって俳優という仕事は?

僕はまず、自分自身が人間としてしっかり生きていないといけないと思っているんです。最近よく思うことなのですが、役をやっているのも僕でしかないので、栗山航の成長がそのまま役者としての成長になる。そろそろ30代も近づいてきたので、人間としてももっともっと成長したいですね。

──最後に観に来るお客様にぜひアピールを。

この錚々たる方々の中に僕が入っている意味をぜひ感じていただきたいですし、新派の世界に少しでも新しい風を吹かせることができればと思っています。新春の公演ですので、楽しんでいただきたいですね。そのために僕もがんばります。

くりやまわたる○東京都出身。男劇団 青山表参道Xのリーダー。映画、ドラマ、舞台に幅広く活躍。最近の主な出演作品は、映画『牙狼〈GARO〉神の牙-KAMINOKIBA-』(主演)、ドラマBS時代劇『鳴門秘帖』『Aloha story~ハワイから愛をこめて~』『警視庁ゼロ係4~生活安全課なんでも相談室~』(レギュラー出演中)、劇団以外の舞台『戯伝 写楽』『魔界転生』など。主演舞台『PSY・S』が11月7日~シアター1010他、大阪にて上演。

【公演情報】
初春新派公演
一、『明日の幸福』
作◇中野實 演出◇成瀬芳一
二、『神田祭』
出演◇水谷八重子 波乃久里子 栗山航(男劇団 青山表参道X) 河合雪之丞 喜多村緑郎 他
●2020/1/2~20◎三越劇場
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489
https://www.shochiku.co.jp

【取材・文/宮田華子 撮影/岩田えり】

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