好評作品が早くも再演!往復書簡によって綴られる物語『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』
クリエイティブ・ユニット「unrato(アン・ラト)」では 2019 年 10 月 3 日~14 日、サンモールスタジオにて、『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』を上演する。1938 年、アメリカのストーリー誌に発表された往復書簡による小説『ADRESS UNKNOWN』の舞台版で、原作小説は『届かなかった手紙』のタイトルで日本でも翻訳出版されている。
舞台版は 2004 年、フランク・ダンロップが脚色し、オフ・ブロードウェイで初演。世界各地でも上演されていて、日本では昨年 9 月、大河内直子の演出によって日本初演が行われた。短期間の公演だったため再演の声が相次ぎ、早くも今回の上演が決定した。今回はあえて約90席という小空間での濃密な舞台に挑む。
今回は、初演の青柳尊哉×須賀貴匡、池田努×畠山典之のチームに加えて、新キャストでの上演も行われる。新たに参加するのは、声優として活躍する高木渉と、蜷川幸雄演出作品でもおなじみで、さまざまな舞台に出演している大石継太の2人。また初演の 2組は、顔合わせを入れかえて上演する特別公演も行う。
物語は 1932 年から 1934 年の間に交わされた 20 数通の手紙によって綴られる。2人の手紙のやりとりという小さな交流から浮き上がる、世界の荒れ狂ったうねりとは? 現代の日本に、深く刺さる舞台となっている。
【あらすじ】
マックスとマルティンはアメリカで共に画廊を経営し成功を収めた親友同士。
1932 年、ドイツ人のマルティンは家族とともにミュンヘンに帰国。ユダヤ人のマックスはサンフランシスコに残ることになり、ドイツとアメリカにいる 2 人の手紙のやりとりが始まる。
そのころ、不況にあえぐドイツにはヒットラーが登場。貧困に苦しむドイツに戻った裕福な成功者であるマルティンは、徐々にナチズムに心頭していく。
一方、ドイツで女優活動を行う妹の行方を心配するマックスは……。
【公演情報】
『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』
作:クレスマン・テイラー
脚色:フランク・ダンロップ
翻訳:小田島創志
演出:大河内直子
出演:青柳尊哉 × 須賀貴匡 池田努 × 畠山典之 高木渉 × 大石継太
※入れかえ特別公演もあり 青柳尊哉× 畠山典之 池田努× 須賀貴匡
● 10 /3~14 ◎サンモールスタジオ
〈料金〉一般 4,800 円 学生 3,000 円 高校生以下 2,000 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉アン・ラト unrato@ae-on.co.jp