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演出・小林且弥、主演・安西慎太郎で舞台『象』上演決定!

奇才・小林且弥が舞台初演出し、安西慎太郎が主演する舞台『象』が、4月6日~17日、KAAT神奈川芸術劇場大スタジオにて上演される。

俳優として映画『凶悪』やドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』などに出演するほか、tvk「猫のひたいほどワイド」の火曜日MCを5年間務めるなど、多彩なジャンルで活躍する小林且弥が、満を持して舞台の初演出に挑む。

脚本には、映画『オボの声』で第1回松田優作賞優秀賞を受賞するなど、映画監督でもある齋藤孝を迎え、コロナ禍で廃業を余儀なくされたサーカス団の最後の一日を描いた物語を届ける。

生きづらさを抱えながら、クラウン(道化師)になりたいと願い、偽りの笑顔で取り繕い続ける青年の悲哀を、サーカス団に取り残された1頭の象「アドナイ」に込めて描き出す。
こんな時代だからこそ、さぁ「笑え。笑え。」──。

上段/小林且弥 安西慎太郎 菅原健 鎌滝恵利 下段/伊藤裕一 伊藤修子 木ノ本嶺浩 大堀こういち

主人公のクラウン見習い・松山悠太役には、舞台俳優として2.5次元作品からストレートプレイまで幅広い作品で活躍する安西慎太郎。どちらかというと攻撃的な役が魅力的な印象が強い安西が、幼少期から虐待を受けて養護施設で育ち、常に他人の顔色を窺い、愛想笑いや自分に嘘をつく癖があるという内向的な役に挑戦する。

アクロバット担当で才能は認められているが生意気な後輩・苫坂光役には映画『弱虫ペダル』やドラマ『最愛』など映像作品を中心に活躍する注目の若手俳優・菅原健。
サーカス団の事務兼裏方で自己犠牲的な一面を持つ工藤まり役には、2021年に初舞台を踏んだ『いとしの儚』でのヒロイン・儚役の好演も記憶に新しい鎌滝恵利。
完璧主義なクラウンで松山の指導係・根本賢役には俳優、MC、脚本など多彩な才能を活かしてマルチに活躍する伊藤裕一。
サーカス団の古株で好奇心旺盛な曲芸バイク乗りの志茂悦子役には、ドラマ・映画・舞台で個性的な役でインパクトを残す伊藤修子。
スター気質で見栄っ張りな綱渡り担当の安藤友也役には、『仮面ライダーアクセル』の照井竜役で人気を博し、数々の主演映画や一人芝居で実力を示してきた木ノ本嶺浩。
リングマスター兼団長で象使い担当の八子辺肇役には、抜群の表現力とコミカルさを持つ唯一無比の個性派俳優・大堀こういち。
少数ながらも個性豊かな7人のキャストが集結し、不条理に変化する社会の中で、人生を模索する登場人物たちの葛藤を描く。

《あらすじ》
廃業することとなった「びっくりサーカス・ノア」。
解団の日に集った団員は、今後の生活への不安や不満を口にしながら後片付けをしている。
殺伐とした空気を払拭するように、不遇の過去を持つ見習いクラウンがパフォーマンスを披露することになるのだが、サーカス団所有の象が業者に引き取られていないことが判明する。金を持ち逃げしたオーナーとは連絡がつかず、残された団員で象の処遇を話し合うのだが…。

ある者は我が道を進み、ある者は夢のために進路を決め、ある者は家族のために職を探し、ある者は理想と現実の狭間で揺れ、ある者は他者のために生きようとし、ある者は自己保身に走り、ある者は自分の進路を他人に委ねる。
自己判断と自己責任のもとに多様性が認められるようになった世の中で、「自分らしく生きる」とはどういうことなのか。「自分」を持たない者は淘汰されるのか。檻に取り残された象のアドナイの処遇をめぐり議論をする中で見えてくる彼らが抱える現実と本音。その先に、どんな結末が訪れるのか。

また、終演後には、「小林且弥×〇〇」と題して、演出の小林且弥が「今」お芝居の話を共にしたい、と考えている俳優やクリエーターをゲストでお迎えしてアフタートークを行う。

【コメント】
演出:小林且弥
る・ひまわりのプロデューサーさんから正式にお話を頂いたのが数年前のいつのことだったか。
2020年夏に予定していた公演はコロナで中止になり、コロナ禍を経た現在、当初の企画は変更を余儀なくされ、自身の俳優としての活動も岐路に立たされました。
そんな折に、脚本の齋藤さんから5つのプロットを渡されたのが昨年、二度目の緊急事態宣言下のこと。
その中から僕が選んだのが今回の『象』
風景に決して溶け込むことのない巨大なテントが、当たり前の日常に突如現れ、幻の如く消える。何か見てはいけないものを見せられているかのような感覚と時間の共有。
他者にもなれず、自分自身をも持たない者はこの社会においてどう生きるべきなのか。
『象』はそんな舞台です。
4月。やれたらラッキー。やれなかったらまたお会いしましょう。
『象』、是非。

脚本:齋藤孝
『象』は大きく変化を求められた価値観や生活に悩まされる中で、変わって欲しくないものを描きました。もしかしたら、変わるべきでないものかも知れません。
このメッセージが、自分にとって新たなフィールドである演劇を通して、多くの人に届くことを切に願っています。
そして、この脚本が新鋭の演出家と素晴らしいキャスト・スタッフによって、どのような作品に化けるのか、とても楽しみにしています。

主演:安西慎太郎 
『象』に出演することができとても嬉しく思っております。
また、小林且弥さんの初演出作品に携われることも幸せに思います。
本作は現代社会に生きる、生き続けなければならない人間達にとって「何か」を拾い上げる機会になる作品だと思います。
カンパニー一同手を取り合い一丸となって作品に臨みます。
このような時世ではありますが、お客様のご来場を心よりお待ちしています。

【公演情報】
舞台『象』
脚本:齋藤孝
演出:小林且弥
出演:安西慎太郎、菅原健、鎌滝恵利、伊藤裕一、伊藤修子、木ノ本嶺浩、大堀こう
●4/6~17◎KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
〈料金〉9,800円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈一般発売日〉2022年3月27日(日)10:00
・イープラス  https://eplus.jp/zou2022/
・チケットぴあ  https://w.pia.jp/t/le-himawari-zo/ (Pコード:511-040)
〈公式サイト〉https://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00611

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