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森新太郎×小瀧望『エレファント・マン』公演日程と共演者コメント発表!

上段/小瀧 望 中段/近藤公園 花王おさむ 久保田磨希 駒木根隆介 前田一世 山﨑 薫 下段/高岡早紀 木場勝己

不朽の名作『エレファント・マン』を森新太郎の新演出で、小瀧望をタイトルロールに迎えて、世田谷パブリックシアターが上演するその日程が10月27日~11月23日と決まった。また共演者からのコメントも到着した。

物語は1880 年代の産業革命後のロンドン。膨張した頭部、著しく変形した身体、その外見から「エレファント・マン」と呼ばれる青年ジョン・メリックは、解剖外科医のトリーヴズとの出会いによって初めて人間らしい生活を手に入れることになる。今まで好奇の目に晒されてきたメリックだったが、人々は彼が知的で、純粋な心の持ち主であることに気づき、彼に不思議なまでに引き寄せられていく。

19 世紀イギリスに実在した人物を題材としたこの戯曲は、 1977 年ロンドン初演。日本では劇団四季、文学座、ホリプロ制作等で上演され、世界的には、1980 年にデビット・ボウイが演じて話題となり、(同年、ジョン・ハートで映画化もされている)最近では 2014 年から 2015 年にかけてブラッドリー・クーパーが、ブロードウェイとウエストエンドで公演を成功させている。

今回、このタイトルロール『エレファント・マン』に挑むのは、小瀧望(ジャニーズ WEST)。東西の文字通りのビッグスターが舞台で演じてきたこの役は、異形の特殊メイクをあえて施さず、鍛錬された身体を湾曲させるというスタイルをとることで表現し、かつ穢れの無い精神世界を打ち出して、各時代の演劇史を飾ってきた役どころ。180 ㎝を超える身長と端正な顔立ちの小瀧がいかに異形の美しき青年を演じるのか。

また、メリックと対峙することで己の醜い部分にも向き合うことになっていく複雑な心理をたどる医師トリーヴズに近藤公園。彼の勤める病院の理事長に木場勝己。メリックに初めて女性の愛らしさを伝える女優ケンダル夫人に高岡早紀。そして貴族から使用人まであらゆる階層の人々を、花王おさむ、久保田磨希、駒木根隆介、前田一世  、山﨑薫が演じる。

そのキャストの中から近藤公園、高岡早紀、木場勝己のコメントが届いた。

【コメント】
近藤公園
今回、それぞれの時間の中で色んな思いが生まれたかと思います。自分も未体験の、ぽっかりと空いた時間の中で『生きる』ということについて、ぼんやりと考えざるを得ませんでした。
『エレファント・マン』は「人間」として「生きる」ことについての話です。劇場という場所に「生きる」ことそのものを感じる、我々作り手と、お客さんとがまた出会えることに、ワクワクしています。劇場でお待ちしております。

高岡早紀
演出家の森さんとは昨年に引き続いて 2 作目となります。森さんと芝居を作るのは、私にとって楽しみでしかありません。稽古場では、森さんの活気あふれる演出で緊迫感が漂います。しかし毎日が充実していて、時折見せてくれる森さんの笑顔に救われます。
今回私が演じる「舞台女優ケンダル夫人」は森さん曰く、私への「あてがき」だそうです。(本当は違いますが…)その言葉を信じて、私らしく演じられたらと思っております。ほとんどの役者と、今回が初共演です。素敵なカンパニーになることを祈りながら、これからはじまる稽古を楽しみにしています。
悲しい物語ではありますが、『エレファント・マン』と呼ばれて生き抜いた彼の生き様を見て、自分にとっての「幸せ」とは何か見つけられるのではないでしょうか。ぜひ、多くの皆様にご来場頂きたいと思います。

木場勝己
コロナの収束の目処も立たない中、私たちは、この公演を立ち上げることが出来るでしょうか? いいえ、是非とも成し遂げなければなりません。この戯曲を読み進めるうちに、その気持ちが増していきました。近代科学をもってしても、崇高な人道主義をもってしても、決して救えない不幸があることを、この戯曲は私たちに教えてくれました。今、私たちが遭遇しているコロナのように。
しかし私たちは、前に進まなければなりません。科学至上主義に疑いを持ちながらも科学的に、心に絶望を抱えながらも快活に行動する、もう一人の主人公•トリーヴズのように。

【公演情報】
世田谷パブリックシアター ×東京グローブ座
『エレファント・マン』
THE  ELEPHANT  MAN
作:バーナード・ポメランス
翻訳:徐 賀世子
演出:森 新太郎
出演:小瀧 望  (ジャニーズ WEST)
近藤公園 花王おさむ 久保田磨希 駒木根隆介 前田一世 山﨑 薫/
高岡早紀 木場勝己
●10/27~11/23◎世田谷パブリックシアター
〈料金〉一般S席(1 階&2 階)8,500円 A 席(3 階)5,000 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※ほか各種割引あり
〈一般発売日〉2020 年 9 月 26 日(土)
〈お問い合わせ〉世田谷パブリックシアターチケットセンター03-5432-1515(10:00~19:00)
〈劇場HP〉https://setagaya-pt.jp/

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