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松本白鸚、魂を揺さぶる渾身の舞台、ミュージカル『ラ・マンチャの男』がファイナル!

「夢とは、夢を叶えようとする、その人の心意気だ。」松本白鸚

1969年の日本初演以来、主演・松本白鸚が“見果てぬ夢”を追い続けて、上演回数1,307回。“未だこの 『ラ・マンチャの男』を超えるミュージカルはない”とも評される不朽の名作が、2022年に上演される。この公演をもって、松本白鸚の半世紀以上に及ぶ“遍歴の旅”はいよいよ終焉の時を迎える。

ドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンザ役に、2012年公演以来の松たか子が扮し、父・白鸚との久しぶりの舞台共演に臨む。脇を固めるサンチョ役の駒田一、牢名主役の上條恒彦に加え、新たなキャストとしてアントニア役に実咲凜音、カラスコ役には吉原光夫を迎える。

2012年8月帝劇公演より「写真提供/東宝演劇部」

1969年4~5月、落成して間もない帝国劇場で演劇界を揺るがす舞台が上演された。市川染五郎(現 二代目松本白鸚)主演によるミュージカル『ラ・マンチャの男』。当時26歳だった松本白鸚は、今から約50年前にこの革新的なミュージカルと出会い、以降自身のライフワークとして作品と共に歩み続けてきた。単なる歩みではなく、まさに劇中で白鸚が演じる、ドン・キホーテ/セルバンテス同様、自ら困難な道のりを選択するかのようだった。

日本初演の翌年1970年には、日本人としては初めてブロードウェイからの招待を受けて、単身ニューヨークに渡り、名門マーチンベック劇場にて全編英語のセリフで海外の役者と渡り合い、計60ステージに立った。

白鸚が喜寿77歳を迎えた2019年には、日本初演50周年という記念すべき公演で、通算上演回数が1,300回(2019年10月21日昼の部)を突破、今日までの総上演回数は11,307回に到達している。

2012年8月帝劇公演より「写真提供/東宝演劇部」

【あらすじ】
16世紀末のスペイン、セビリアの牢獄そしてミゲール・デ・セルバンテスが想像するさまざまな場所。薄暗い牢の中。囚人たちの耳に、はるか上方から梯子が下ろされる物音が聞こえ、やがて宗教裁判所の隊長に率いられた男たちが下りてくる。教会を侮辱した罪で、セルバンテスが従僕共々投獄されようとしている。新入りであるセルバンテスをこづきまわす囚人達で牢内は騒ぎになり、聞きつけた牢名主がセルバンテスを詰問、裁判をやろうと言い出す。なんとかこの場を収めたいセルバンテスは、即興劇の形で申し開きをしようと思い立つ。それは、囚人全員を配役した劇。

──田舎の老人アロンソ・キハーナは本の読み過ぎで狂気の沙汰とも言えるとんでもない計画を思いつく。何世紀も前に姿を消した遍歴の騎士となって、悪を滅ぼさんがために世界に飛び出す…その男こそ、ドン・キホーテだ。

従僕のサンチョを連れた旅の途中、立寄った宿屋でキホーテはアルドンザという女と出会う。あばずれ女のアルドンザだが、キホーテにとっては“憧れの麗しき姫ドルシネア”その人に見える。憧れの姫のために、その身を捧げる決意をするキホーテ。不思議な彼の言葉に、アルドンザの気持ちは揺れる。だが、そんな彼女にラバ追いのあらくれ男たちが襲い掛かる。身も心もボロボロのアルドンザを目にして、それでも“麗しの姫”と崇め続けるキホーテ。

彼の求める夢とは、そして真実とは──。

【公演情報】
ミュージカル『ラ・マンチャの男』
演出:松本白鸚
脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
キャスト:
松本白鸚(セルバンテス/ドン・キホーテ)
松たか子(アルドンザ)
駒田一(サンチョ)/実咲凜音(アントニア)/石鍋多加史(神父)/荒井洸子(家政婦)/
祖父江進(床屋)/大塚雅夫(ペドロ)/白木美貴子(マリア)/吉原光夫(カラスコ)/
上條恒彦(牢名主)
隊長: 鈴木良一/ギター弾き: ICCOU/ムーア人の娘: 酒井比那/フェルミナ:北川理恵
美濃良/山本真裕/市川裕之/山本直輝/さけもとあきら/斉藤義洋/宮川智之/
下道純一/楢原じゅんや/乾 直樹/中野祐幸/小林遼介/堀部佑介/砂塚健斗/
ルーク・ヨウスケ・クロフォード/郡司瑞輝/森内翔大/尾関晃輔/岩永 俊/鈴木満梨奈
●2022/2/6~28◎日生劇場
〈料金〉S席14,500円 A席9,000円 B席4,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈チケット〉12月4日(土)一般前売開始
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ(03-3201-7777)
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/lamancha/intro.html

 

 

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