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中村米吉・主演舞台『オンディーヌ』東京公演が開幕!

中村米吉が主演、宇野結也・小澤亮太・和久井優・市瀬秀和・紫吹淳らが出演する舞台『オンディーヌ』が1月6日、東京芸術劇場シアターウエストにて開幕した。(11日まで)

本作は、フランスを代表する劇作家ジャン・ジロドゥの最高傑作として知られ、永遠の愛を信じて人間界に入った水の精オンディーヌと遍歴の騎士ハンスの悲恋を描き出す。

オンディーヌ役は歌舞伎界の若手注目の女方・中村米吉が外部作品初出演として話題となったが、水の精であり純粋無垢な 15 歳のオンディーヌをフレッシュかつチャーミングに演じている。

ハンス:小澤亮太

ハンス:宇野結也(写真は愛知公演より)

東京公演から騎士ハンス役にW キャストの小澤亮太がいよいよ登場!宇野結也と小澤亮太、それぞれ味わい深いハンスとオンディーヌの化学変化も見どころとなっている。またオンディーヌを諭す王妃と水の精役の紫吹淳は、観客を物語の世界にいざなう。

【物語】


年老いた漁師夫婦の小屋に遍歴の騎士ハンスが一夜の宿を求めて訪れる。
ハンスにはベルタという婚約者がいるが、漁師の娘オンディーヌと恋に落ち、結婚を決める。
実はオンディーヌは水の精である。水の精の王に「結婚は許すが、男が心変わりし、オンディーヌを裏切ると、男は死ぬ」と警告をされる。
オンディーヌはハンスに王宮に連れて行かれるが、なじめず天衣無縫にふるまう。これを恥じたハンスは、かつての婚約者で王の養女であるベルタに心が戻り、ハンスの身の危険を予感したオンディーヌは自ら姿を隠す。
ハンスとベルタの結婚準備中に、オンディーヌは魔物にとらえられ、水の精として裁判にかけられる。再会したオンディーヌを前にハンスは、オンディーヌへの真の愛に気づくのだが…

【コメント】

初日の前日に行われたフォトセッションでの写真と出演者のコメントが届いた。

宇野結也 紫吹淳 中村米吉 小澤亮太

オンディーヌ:中村米吉

──東京初日を迎えた心境、愛知公演を経ての手応えは?
長い1ヶ月の稽古を経て(歌舞伎の稽古は 2 週間程度)名古屋で 3 日間の公演がございまして、実際にお客様に観ていただく本番と稽古は違うのだなと実感しました。素晴らしいキャストや皆様のお力で素敵な作品にしていただけたと思っております。
後は自分自身がオンディーヌとして、この作品をどうしたらより素敵にすることができるか、それを考えながら愛知公演を過ごしました。少し期間をあけて東京公演が始まりますが、かえって期間が開いたことで、もう一度新たな気持ちでより動きや感情が自分の身体に染みいってきたような気分です。

──稽古から役の印象について変化は?
変わらないです。この人はちょっとおかしい子なので(笑)とにかくよくおしゃべりします! オンディーヌはなんとも奇妙で、だけど愛らしくて、だからこそ悲しいという感覚は、台本を読ませていただいてお稽古を重ねて本番にいたるまで、変わるというよりどんどん強くなっていきました。

──見どころは?
歌舞伎役者である僕がこの格好で出て参ることがまず大きな見どころだと思います。歌舞伎役者がこの恰好をした、それだけに留まらないこの作品の良さをお伝えしたいです。難しい言葉も出てきますが、所々にハッとさせられるようなセリフが散りばめられていて、それはジロドゥという作家の書きたかったことであり、それが現代にも(上演が)続いている理由だなと、お稽古と本番を重ねていく中でとても感じております。美しい言葉の中に、本質をつく言葉も散りばめられておりますので、そういったところもぜひ楽しんでいただいて、お土産として皆様の心にも届けることができたら。あとは、我(善導)さんが日替わりで何かをやってくれると思いますので、ぜひお楽しみにしてください!

──メッセージ
新年最初の作品として『オンディーヌ』を観ていただいて、女性とどう接したら良いか、男性はどう生きるべきか、色々と戒めの様な作品になっていると思っています。劇場でご覧いただけたら嬉しいです。異次元のオンディーヌを演じられるように頑張ります。

ハンス:小澤亮太

──東京初日を迎えた心境は?
僕は名古屋公演がなく観に行ったのですが、凄く綺麗な作品だと思いました。この中に僕も入るのかと思いながら今日に至ります。2 週間くらい(ハンスを)寝かしていて久しぶりにお稽古をしましたが、すごくドキドキして。今日もドキドキしていますが、みんなについていけるように頑張っていきたいと思っています。

──稽古から役の印象について変化は?
みなさんが本当に素敵で稽古から助けていただいて、作品はひとりで作るものではないと、あらためて実感したハンスでした。W キャストの宇野くんと話し合ったり、演出の星田先生から色々アドバイスをいただいたので、積み上げてきたものを出していきたいです。

──見どころは?
オンディーヌの美しさが一番の見どころです。オンディーヌと目が合うだけでとても楽しくなる時間もあって、それがお客様にも伝わると嬉しいです。さらにキャストひとりひとりが素敵な方ばかりなので、皆さんが見どころです!

ハンス:宇野結也


──東京初日を迎えた心境、愛知公演を経ての手応えは?
米吉さん演じるオンディーヌがとても可愛らしくて。心がほぐれ自然と笑顔になるオンディーヌが目の前に存在していて、毎日が楽しくて充実した名古屋公演でした。星田先生はパッションが溢れていて役者と向き合ってくださる方で、また紫吹さんからも色々アドバイスを頂いたり、皆さんからたくさんの知恵を頂いて東京初日を迎えられること、とても嬉しく思います。みんなで最後まで完走できるように頑張りたい、それが今の一番の想いです。

──稽古から役の印象について変化は?
根本は変わってはいませんが、演出で自分の持ってきたものとは違う色んなアプローチを頂きました。そのアプローチで演じると、自分が予想していた最後のハンス像から大きく変わった事が稽古の印象です。新たな経験をさせて頂き、たくさんの学びを得ることができた期間でした。またここから役者として活動していく中で今回の経験を糧に、色んな作品に立ち向かって行きたいと思います。

──見どころは?
小澤くんの稽古を客席で見ていた時に思った事ですが、米吉さんの冒頭のシーンは 2 回目を観た時にすごくグッと来るものがあったんです。セリフは無いシーンですが、一挙手一投足を目で追っていると心を掴まれる瞬間がありました。今回は W キャストですし 2、3 回観られるとさらに作品の奥深さを感じることができるかと。確信をつく言葉が散りばめられているので、何度観ても楽しい作品だと思います。

水の精アリ/王妃イゾルデ:紫吹 淳

──東京初日を迎えた心境、愛知公演を経ての手応えは?。
私も最初お稽古場でセリフがとても難しくて、だからこそ作り上げられる世界観みたいなものが、いったいどう形になるのかなと思っていましたが、それはそれは見事なファンタジーの世界観に星田先生が作ってくださいました。米吉くんに関してはまったく役作りなく、彼の歌舞伎の姿は客席から拝見しておりますが、実際に同じ舞台で女性の恰好をしていると本当に可愛らしい!   女性も見習うべき点が多々あるんじゃないかと思うくらいです。東京公演もそのあたりを楽しみにしていただけたらと思います。私自身も米吉くんが新たにどんな変化をしてくれるのか楽しみです。

──見どころは?
男という生き物と、女という生き物、この 2 人が愛し合う究極のラブロマンスを観ていただきたいです。男ってそうそう、女ってそうそうみたいな、良いところも悪いところも素敵なセリフで描かれていますので楽しんでいただけたら。

《アフタートーク》
対象公演回のチケットをお持ちの方がご覧いただけます。
なお登壇者は急きょ変更になる場合もございますので予めご了承ください。
1 月 6 日(金) 18:30 回 … 中村米吉、宇野結也、MC:我善導
1 月 7 日(土) 17:30 回 … 中村米吉、小澤亮太、MC:我善導
1 月 8 日(日) 17:30 回 … 中村米吉、和久井優、MC:市瀬秀和
1 月 10 日(火) 18:30 回 … 中村米吉、紫吹淳、MC:白鳥かすが

【公演情報】
『オンディーヌ』
作:ジャン・ジロドゥ
上演台本・演出:星田良子
出演
オンディーヌ:中村米吉
ハンス[W キャスト]:小澤亮太/宇野結也
水の精キラ(ベルタ):和久井優
水の精サラ(ベルトラン):佐藤和哉(篠笛)
水の精ユラ(貴婦人):白鳥かすが
水の精ダヤン(国王):加納 明
水の精トン(オーギュスト):我 善導
水の精セラ(ユージェニー):宮川安利
水の精の王(奇術師):市瀬秀和
水の精アリ(王妃イゾルデ):紫吹 淳
●1/6~11◎東京公演 東京芸術劇場シアターウエスト
〈料金〉S席 9,500 円 A席[バルコニー席] 8,500 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈チケット問い合わせ〉アーティストジャパンチケットセンター
https://artistjapan.tstar.jp/cart/events/37941
〈公演についての問い合わせ〉アーティストジャパン 03-6820-3500(平日 11:00~18:00)
※お電話によるチケット申込みは出来ません。
〈公式サイト〉https://artistjapan.co.jp/ondine2022-2023/
〈公式Twitter〉 @aj_ondine

 

【カメラマン:山副圭吾 (C)2022_2023 ArtistJapan】

 

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