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上村聡史演出、岡本圭人主演『4000マイルズ~旅立ちの時~』シアタークリエにて12月上演が決定!

シアタークリエでは上村聡史の演出、岡本圭人の主演で、『4000マイルズ~旅立ちの時~』を 12 月に上演することが決まった。

本作は、2011  年にオフ・ブロードウェイにて初演、2012 年にオビー賞のベスト・ニュー・アメリカンプレイ賞を受賞、タイム紙のベストプレイに選ばれ、2013 年にピューリッツアー賞の最終候補となった。以降、世界各地で上演され、2020  年春にはロンドンのオールド・ヴィック劇場にて、ティモシー・シャラメ主演で上演されることが発表され、話題を呼んだ(※ロンドン公演は新型コロナウィルスの影響により上演中止)

大学生レオと祖母のヴェラが、長い時を経て再会することでふれ合う、祖母が生きた時代、孫が生きる未来。それぞれ行き場を失っていた人生を果たして取り戻すことができるのか──。珠玉のヒューマンドラマが幕を開ける。

主人公のレオを演じるのは、舞台『M.バタフライ』での好演が記憶に新しく、近年舞台で目覚ましい活躍を見せる岡本圭人。ヴェラには、映画・ドラマ・舞台とジャンルを問わずその存在感を放つ高畑淳子。

また、レオのガールフレンドである大学生のベック役に森川葵、レオがアパートに連れてくる女子学生のアマンダ役に瀬戸さおりを迎え、実力派キャスト4名で届ける。

演出を手掛けるのは、読売演劇大賞最優秀演出家賞を二度受賞し、今最も旬な演出家の一人である上村聡史。シアタークリエでは、『大人のけんかが終わるまで』、『ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~』、『ガラスの動物園』に続き、本作が4本目となる。

《Story》
9月のある深夜、レオ(岡本圭人)が祖母・ヴェラ(高畑淳子)のマンハッタンのアパートに突然現れる。レオは大学生で、夏の初めに親友と自転車で西海岸を出発し、アメリカ大陸を横断する旅に出たが、途中で事故に遭い、心に傷を負ったまま、最終地点であるニューヨークにたどり着いた。一方、ヴェラは夫の死から 10 年たっても表札も替えず、隣人と朝晩、電話で安否確認するだけの孤独な毎日を過ごしていた。祖父の葬式以来、久しぶりに再会した 2 人の同居生活に、レオのガールフレンドのベック(森川葵)や行きずりの女子学生アマンダ(瀬戸さおり)が様々な波紋をもたらすが、レオとヴェラは次第に他の人には言えなかった心の内を明かすようになり、お互いの年齢や時代を越えて、共感を抱いていく──。

《キャラクター》
レオ(21) 岡本圭人
休学中の大学生。自転車でアメリカ大陸横断の旅に出て、その最終地点であるニューヨークを訪れる。
ベック(21) 森川葵
大学生。レオのガールフレンド。セントポールから単身ニューヨークの大学に編入し、高い志を持っている。
アマンダ(19) 瀬戸さおり
ニューヨークで美術大学に通っている中国系アメリカ人。
ヴェラ(91) 高畑淳子
ニューヨーク、マンハッタンに長年住んでいる。夫を亡くし、孤独な毎日を送っている。

岡本圭人 森川葵 瀬戸さおり 高畑淳子

【コメント】
岡本圭人
人生という旅を続けていると、時に現実から目をそむけたくなるような出来事に遭遇することもあります。僕がそんな経験をしたときには、いつも家族や友人に支えられて乗り越えてくることができました。初めて台本を読んだとき、僕は自分のおばあちゃんのことを思い出しました。子供の頃、僕を自転車の後ろに乗せて公園まで連れていってくれた思い出、おばあちゃんが作ってくれたご飯の味、誰よりも人の気持ちを考えるおばあちゃん。いつも何も聞かず、深い愛情でそっと僕を見守っていてくれたおばあちゃんは、ヴェラと同じでした。
『4000マイルズ』は僕が大好きなお芝居を通して、家族の愛、信頼することの大切さを確認することができる作品です。
エイミー・ハーツォグの綴る台詞は優しいユーモアと思いやりに溢れています。レオが、おばあちゃんと一緒に暮らしていくうちに、自分の問題と向き合い、解決し、成長していったように、僕自身もレオと一緒にヴェラを演じる高畑さんを支えられる存在になっていきたいと思います。
この作品を演出の上村聡史さん、そして高畑淳子さん、森川葵さん、瀬戸さおりさんを含めた素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんと共に作り上げ、皆様と劇場で共有出来る日を楽しみにしています。

森川葵
海外の戯曲で、シアタークリエで、そして上村聡史さんの演出ということで、嬉しい気持ちと大きなプレッシャーを感じています。本作の登場人物たちは、冷静に話しているように見えますが、発している言葉と抱いている感情が異なる部分があります。それぞれが平気なふりをしているけれど心の中では複雑な心境を抱いているところにおもしろみを感じました。
コロナ禍で人の気持ちを汲み取るのが難しい現代において、本作はどのように人と向き合っていくのかを考えるきっかけになる部分もあると思います。

瀬戸さおり
出演が決まって、まずはとても嬉しかったです。アマンダは、若くて陽気で大きな野心を持った魅力的な役柄で、私自身が今までに演じたことのないキャラクターなので、挑戦できることが何より楽しみです。物語の中で、主人公のレオは3人の女性から影響を受けたり、影響を与えたりします。他の2人と比べると、アマンダの存在はレオの人生にとっては一瞬かもしれませんが、そんなアマンダが、レオにどんな影響を与え、またアマンダ自身も何を受け取るのか、稽古を通して探っていきたいと思っています。本作は人と人との関わりや、人と触れ合う大切さを改めて気づかせてくれる作品だと思います。

高畑淳子
ヴェラという役は、台本を読むとたくさん喋るので大変だなと身構えておりますが、演出の上村さんとはいつかご一緒したいと思っておりましたので、今回実現してとても嬉しいです。
本作は、これから人生を模索するレオと、十分人生を模索してきた91歳のヴェラが、お互いを見守りながら人生と向き合って暮らすというドラマです。“おばあちゃんと若い人”という組み合わせは、これまでの数多くの作品を見ても、おもしろいドラマが生まれる最強の組み合わせだと感じています。
作品をご覧になった方が劇場を出られる際に、温かいものを持って帰っていただき、価値観の違う者同士が生きていかなければならない社会で、優しい気持ちになったり、お互いを見守り合えたりする、そんな作品になりましたら幸いです。

【公演情報】
『4000マイルズ~旅立ちの時~』
作:エイミー・ハーツォグ
翻訳:小田島恒志・小田島則子
演出:上村聡史
出演:岡本圭人 森川葵 瀬戸さおり 高畑淳子
●12/12~28◎東京公演 日比谷・シアタークリエ
〈お問い合わせ〉03-3201-7777(東宝テレザーブ)
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/4000miles/

《全国ツアー》
●2023/1/7~9◎大阪公演  梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
〈お問い合わせ〉06-6377-3888(梅田芸術劇場)
●2023/1/11・12◎愛知公演 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
〈お問い合わせ〉052-972-7466(キョードー東海)
●2023/1/15◎香川公演  レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール
〈お問い合わせ〉087-823-5023(県民ホールサービスセンター)

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