【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.116「にている」
息子が大声で呼ぶので急いで行くと、テレビにパパがいたと興奮している。
誰かと思ってしばし観ていると再びパパ!と言ったそれは、アンジャッシュの児嶋だった。息子よ、児嶋以上に全力で言うよ。児嶋だよ。
また別の時にパパだと叫んだそこには、立川志らく氏がいた。
学生の頃は、フライングキッズの浜崎氏や、伊武雅刀さんなどはよく言われたもので、
メガネ時代にはいとうせいこうさんもよく言われた。
舞台を観に行ったら近藤公園さんですか?と言われたこともあれば、
行ってもいない劇場で、見かけたよ!と言われたこともある。
一番申し訳ない気持ちになったのは、瀬戸康史さんだ。
「よくある名字斎藤」という歌があったが、よくある顔ノゾエみたくなっている。
皆さんを並べたら今のところ八人組か。十人組になったら一堂に集めてデビューでもいかがかしら。
【著者プロフィール】
ノゾエ征爾
のぞえせいじ○1975年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の1999年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。2011年の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年には初の主演映画『TOKYOてやんでぃ』が公開された。
【今後の予定】
◯ジョンソン&ジャクソン『どうやらビターソウル』(出演)
東京公演 2022年11月9日(水)~11月20日(日)@ザ・スズナリ
大阪公演 11月25日(金)~27日(日)@A B Cホール
https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/jj_guess_bittersoul
◯プロペラ犬「僕だけが正常な世界」(出演)
2022年12月16日(金)〜25日(日)@東京芸術劇場 シアターウェスト
https://bokudake2022.com
▼▼前回の連載はこちら▼▼
http://enbu.co.jp/nikkanenbu/nozoe115/
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