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【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.71 「かごんま」

わたしは半分、鹿児島の人間だ。
このコラムのタイトルも桜島から来ているわけであるが、
父親が高校まで鹿児島で、私はちゃんと住んだことはないが、幼少の頃よりしょっちゅう遊びに行っていた。
浪人が決まった時などは、一月以上ほど鹿児島の父の実家に滞在して、祖父に勉強を見て?見張って?もらっていた。
その父の実家は、まだある。
目の前にあった川などは道路になってしまったりと、随分と風景は変わったが、実家は、まだある。
祖父も祖母も、もうそこにはいないが、実家はまだある。
もうそんなに行くわけではないのだが、「ある」のと「ない」のとは随分と違う。
父がどんな想いで誰も住まない実家を残しているのかは聞いたことはないが、
全く他の理由なのかもしれないけど、なんかすごくわかる気がする。
父が先日帰郷して、その実家の写真を送ってきた。
うん。ある。あった。良かった。妙にホッとする。行くわけでもないのに。実はもうなくなっていてそれが嘘の写真だとしても「ある」と思えるだけでホッとする。
最後に行ったのは9年前か。
今年はなんとか、行きたいなあ。
写真は、その実家の屋上から9年前に撮ったかごんまのソウル桜島やっど。(すいません、鹿児島弁よくわかってません)

 

【著者プロフィール】
ノゾエ征爾
のぞえせいじ○1975年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の1999年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。2011年の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年には初の主演映画『TOKYOてやんでぃ』が公開された。

【今後の予定】
年内に鹿児島に行こう。

 

 

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