安部公房の傑作を加藤拓也が演出した話題の舞台『友達』がWOWOWで4月に放送!
昨年9月に上演された舞台『友達』が、WOWOWで本年4月に放送・配信することが決定した。
鬼才・安部公房の傑作を、今、最も勢いに乗る気鋭の劇作・演出家である加藤拓也(ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」脚本)が上演台本から手掛けた、まさに今見るべき舞台だ。
ひとり暮らしをする男のもとに突然見知らぬ9人家族がやって来て「孤独はよくない」「人とつながるのはすばらしい」と言いつつ、男の部屋に居座り、民主主義の名のもとにすべて多数決で決定されることで、男の生活は様変わりする。コロナ禍で人とのつながりが希薄になる昨今、この舞台の持つ意味は初演の1967年とまた違ったものとなっている。
警察や弁護士、恋人に相談するも誰にも理解されない男を演じるのは鈴木浩介。対する“家族”には、安部公房スタジオ出身の浅野和之、硬軟自在な演技で魅了するキムラ緑子、第28回読売演劇大賞で最優秀男優賞に輝いた山崎一、舞台では初共演となる「姉ちゃんの恋人」でドラマファンの胸をときめかせた有村架純と林遣都ら豪華実力派俳優が集結。
加えて今年度読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞の伊藤雅子の斬新なセットは必見。謎が謎を呼ぶ入れ子構造の中にちりばめられたユーモア。心ザワめく世界が広がる。
《ストーリー》
ある夜、ひとりの男(鈴木浩介)の日常に忍び寄る、見知らぬ“9人家族”の足音。祖母(浅野和之)、父母(山崎一、キムラ緑子)、3人兄弟(林遣都、岩男海史、大窪人衛)、3人姉妹(富山えり子、有村架純、伊原六花)からなる9人家族は、それぞれに親しげな笑みを浮かべ、口々に隣人愛を唱えながら、あっという間に男の部屋を占拠してしまう。男は何が何だか分からないまま、管理人(鷲尾真知子)、警察官(長友郁真、手塚祐介)、婚約者(西尾まり)、弁護士(内藤裕志)と、次々に助けを求め、この不条理な状況の説明を試みるがらちが明かない。しかも、彼らはどんどん、“家族の論理”に加勢していく流れに……。“9人家族”の目的は何なのか?どこからが日常で、どこからが非日常なのか?男を待ち受けるのは、悲劇なのか、はたまた救済なのか?
【番組情報】
タイトル:「友達」鈴木浩介×有村架純×林遣都
放送日:2022年4月
収録日:2021年9月25日
収録場所:東京 新国立劇場 小劇場
スタッフ・キャスト/
作:安部公房
演出・上演台本:加藤拓也
出演:浅野和之 山崎一 キムラ緑子 林遣都 岩男海史
大窪人衛 富山えり子 有村架純 伊原六花 鈴木浩介
西尾まり 内藤裕志 長友郁真 手塚祐介 鷲尾真知子
番組URL:https://www.wowow.co.jp/release/006241
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