カズオ・イシグロの代表作『日の名残り』朗読劇として日本初上演!
日本と英国、2つの文化を背景にして育ち、2017 年にノーベル文学賞を受賞した作家カズオ・イシグロの代表作『日の名残り』が、朗読劇として日本初上演されることになった。 9月 30日~10月 4日の池袋あうるすぽっとでの東京公演を皮切りに、兵庫、山形、岩手とツアー公演を行う。
『日の名残り』
本作は 1989 年刊行、英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞を受賞。第二次世界大戦に入る前から戦後にかけてのイギリスを舞台に、貴族の屋敷ダーリントンホールに使えた老執事スティーブンスを主人公に、執事としての仕事への誇り、人生を一途に一つの職業に打ち込んだことで得られたもの、手からすり抜けたもの。現在と過去が交錯する中、次第にスティーブンスの“今”が見えてくる。
一つの職業に実直に一生を捧げた人間の、プライドと悲哀、そして、老境に差し掛かって人生を振り返った主人公が、再度顔を上げて次の一歩を踏み出す人生の輝きを描いている。
主人公“執事スティーブンス”には確かな演技力と存在感で注目の眞島秀和。物語のキーポイントなる“女中頭ミス・ケントン”はダブルキャストで、元宝塚歌劇団トップスターで舞台を中心に幅広い役柄で活躍する大空ゆうひと、映像・舞台と垣根なく活躍し、その自然体な演技が魅力の小島聖。貴族“ダーリントン卿”には作家・演出家のイメージが強いが今回は俳優としての参加となるマキノノゾミ。十数役を担当するのは落語家の桂やまとと百戦錬磨のラサール石井のダブルキャスト。それぞれ実力と魅力を兼ね備えた個性的な俳優陣が顔を揃えた。
上演台本・演出を担当するのは村井雄。劇団KPR/開幕ペナントレースを率いて海外公演を積極的に展開、2019 年5月にはジャパン・ソサエティーに正式招聘されたニューヨーク公演で、五つ星の劇評で評価されるなど注目を集めている。
【公演情報】
朗読劇『日の名残り』
原作:カズオ・イシグロ(早川書房刊)
訳:土屋政雄
上演台本・演出:村井 雄
出演:眞島秀和/大空ゆうひ・小島聖(ダブルキャスト)/マキノノゾミ/桂やまと・ラサール石井(ダブルキャスト)
●9/30~10/4◎東京 あうるすぽっと
〈前売開始〉8 月 23 日(日)
〈お問い合わせ〉あうるすぽっと 03-5391-0751 http://www.owlspot.jp/
【ツアースケジュール】
●10/6◎兵庫 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
〈お問い合わせ〉芸術文化センターチケットオフィス0798-68-0255
http://www.gcenter-hyogo.jp
●10/9◎山形 伝国の杜 置賜文化ホール
〈お問い合わせ〉0238-26-2666
http://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp
●10/11◎盛岡 盛岡劇場 メインホール
〈チケットお問い合わせ〉019-622-2258
https://www.mfca.jp/morigeki/