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鳥公園が『終わりにする、一人と一人が丘』を東京芸術劇場シアターイーストで上演。

西尾佳織が主宰する鳥公園が、今回の公演『終わりにする、一人と一人が丘』で、2007年結成以来続けてきた、西尾が劇作・演出を兼ねる体制を一旦終了する。
その作品は、西尾が昨年の春に40日間、城崎に一人で滞在して書いた新作で、「マッチングアプリで出会ったカップル、アパートのベランダから遠くを見ている女、職場の待機部屋でとりとめのない話をする人たち。3つの世界から浮かび上がるのは・・・?」というもの。「正しさ」から外れながらも確かに存在するものたちに、柔らかな光を当てようと試みている鳥公園の現在の形での最終公演で、石川修平(劇団俳優座)、菊沢将憲、鳥島明(はえぎわ)、花井瑠奈、布施安寿香(SPAC)、和田華子(青年団)等が出演する。10月20日に城崎国際アートセンターでの試演会を経て、満を持しての上演になる。その11月21日から始まる東京芸術劇場シアターイースト公演に向けて、鳥公園の主宰者西尾佳織からメッセージが届いた。

【西尾佳織(鳥公園・主宰/劇作家・演出家)からのメッセージ】

2018年の春に40日間、城崎に一人で滞在してこの作品を書きました。そこでの生活は、つくることと生きることが合わさっていました。そしてだんだん、東京でのこれまでの自分を外から眺める感じになって、東京では〈つくること〉を〈生活〉からどこか分けざるを得ない状態に置かれていたと、思い始めました。むしろ、生活のために生きるしかない状態を自分から引き剥がすため、そこから少しでも自由な特殊の場として、創作を求めていたと思います。
ただ生きる毎日でぼんやりと日々損なわれていた。それが私の居場所での基本状態でした。
自分自身と、私を育んだ世界に埋め込まれている傷に気が付いてしまって(それはすぐ致命傷になるようなものではない、鈍い傷。)でもそれは私自身でもあり、私の親や友人や学校や通ってきた場所でもあって、だからどうやってそれをゆるしながらやっていけるか。フリではなく本当に、素直なかたちで。。ということを考え考え、つくっています。

【公演情報】

鳥公園 『終わりにする、一人と一人が丘』
作・演出◇西尾佳織
出演◇石川修平(劇団俳優座)菊沢将憲 鳥島明(はえぎわ) 花井瑠奈 布施安寿香(SPAC)和田華子(青年団)

11/21(木)~24(日)◎東京芸術劇場シアターイースト

一般前売3,500円・当日3,800円 U25 前売3,000円・当日3,300円 高校生以下(前売・当日共に)1,000円

鳥公園Web https://www.bird-park.com

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