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朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』再演でアキト役とハルヒ役の役替わりに取り組む! 高野洸インタビュー

本年2月に上演された朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』が、早くも12月10日から15日まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて再演される。

日本のとある町の森の奥にある小さな村の男の子たちは「20歳になるまでの間、人生で一度だけ魔法を使うことが出来る」と年寄りに言われる。そこでこの村で生まれ育ったアキトと仲間たちは、どんな事に魔法を使おうか、と考える新たな人生をスタートさせたのだった──。

この作品で主人公・アキト役を演じる高野洸。今回の再演では、日替わりでハルヒ役を眞嶋秀斗と入れ替えで演じることになった。

その公演に向けて考えていることを、初演時の振り返りもしつつ話してくれた「えんぶ12月号」のインタビューを別バージョンの写真とともにご紹介する。

毎回ボロボロ涙していた初演

──今回朗読劇の再演が決まった時、どんな気持ちでしたか?

おお~って気分でした! 再演が決まったという事はつまり初演の内容が評価されたという事でもあるので嬉しかったです。初演時は、本番に入ると毎回物語に入り込んでいました。ものすごく素敵な世界だったんですよ。毎日感動して、こんな日常は素敵だなあと思いながらやっていました。

──朗読劇は身体の動きを封じこまれますから、いろいろ苦労もあったのでは?

毎日へとへとでした。といっても筋肉の疲れではなく、頭を思いっきり使った時の疲労感に近い感じです。普通の舞台は身体を使ってエネルギーをお客様に届けますが、この舞台は声だけでいろいろな景色を描きながら届ける力が必要だったので、大変でした。でもとても良い経験になりました。

──特に印象に残っている台詞はありますか?

最後の方でアキトのお母さんが言ってくれる言葉が非常に心に残っています。「小さな幸せに気づく子になりなさい」というような意味合いの言葉です。この言葉が出てくる時は自分自身も高まっている状態になっているので、役を超えて僕らにも何かを訴えてくるように思えました。

──観劇されたお客様は皆さん涙していたそうですね。

僕も毎回ボロボロ泣いていました。ハンカチを舞台上に持っていくんですが、泣き過ぎて鼻水が付いてしまい、大変な事になってしまった事もありました(笑)。

ハルヒ役を通してアキト役を深めたい

──振り返ってみて、高野さんが演じたアキトはどんな人物でしたか?

仲間思いで家族思い。正義感があって、周りを見る力があって素敵な人。よくできた子だな(笑)って思います。

──再演となる今回は、アキト役だけでなくハルヒ役も、眞嶋秀斗さんと入れ替えで演じるのが見どころですが、この企画を聴いた時の心境は?

最初は楽しみでしたが、いざやるとなるとかなり難しいだろうな、ちゃんとできるかなという気持ちに、今はなっています。なぜなら初演のハルヒが本当に素敵で、ハルヒといえば眞嶋秀斗くんというイメージになっていたので、どこまで自分らしく演じる事が出来るかが重要だなと。そして、ハルヒ役への挑戦はもちろんですが、ハルヒ役を通してアキト役についても今まで以上に深めていきたいと思っています。

──作品のタイトルのように、もし一回だけ魔法が使えるのならどんなことに使いたいですか?

この公演のために使っていいのなら……アキトとハルヒの台詞を魔法の力で全部覚えたいです(笑)。もちろん本番は朗読劇なので手元に台本を持っていますが、やはり台詞が入っているのといないのでは全然表現が違うと思うんです。それに僕は感情が高まると、台詞を「読む」のではなく自分の内側から言いたくなってしまって、その結果台詞を噛んでしまうことがあって。でも自分の中に台詞がしっかり入っていれば、そんな事はなくなるはずなので、今回はしっかり覚えたいですね。

──最後に上演を楽しみに待っているお客様にメッセージをお願いいたします。

再演とはいえ、役の入れ替えをはじめ、初演とはいろいろ変わっているところがありますので、初めて観る方はもちろんですが、前回観た方にもきっと楽しんでいただけると思います。ぜひ観にきてください。

たかのあきら○福岡県出身。2009年、NHK教育番組『天才てれびくんMAX』全国オーディションで選出され、Dream5を結成。同年、妖怪ウォッチエンディング「ようかい体操第一」を歌唱、14年にはレコード大賞・紅白歌合戦に出演。16年のDream5活動終了後は、数々の映画、舞台で活躍し、17年より、ミュージカル『刀剣乱舞』で膝丸役を務めるなど、俳優として活躍中。

【公演情報】
朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』
脚本・演出◇鈴乃音
ピアノ演奏◇高木里代子
出演◇高野洸/眞嶋秀斗 松村 優(イケ家!) 近藤 廉(イケ家!)
遠藤史也/しゅはまはるみ
●12/10~15◎東京・品川プリンスホテル クラブeX
〈公式サイト〉https://avex-management.jp/lp/magical-reading2019re

 

【構成・文◇こむらさき 撮影◇岩田えり】

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