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古田新太×早乙女兄弟出演、いのうえ歌舞伎『天號星』公演ヴィジュアル完成!

劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』は、本年9月14日~10月21日、東京公演をTHEATER MILANO-Zaにて、11月1日~20日に大阪公演をCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演する。その公演ヴィジュアルが完成した。

1991年、新宿・歌舞伎町のど真ん中、新宿コマ劇場の地下にあったシアターアプルで、“いのうえ歌舞伎”『髑髏城の七人』が上演された。そこから17年後の2008年、遂に天下の商業演劇の殿堂・新宿コマ劇場で『五右衛門ロック』を上演。劇団にとって夢のような約1ヶ月の公演を敢行するも、残念ながらその年の終わりに劇場は歴史に幕を閉じた。

しかし2023年、再び歌舞伎町のど真ん中に劇場が誕生。その名も「THEATER MILANO-Za」。ならば新宿に根付いてきた新感線がこれを見過ごすわけにはいかない!ということで、2023年劇団☆新感線の最新作は、王道“いのうえ歌舞伎”を歌舞伎町のど真ん中で上演することに決定。

今回、中島かずきが繰り出したのは、 “あっ”と驚く<入れ替わり>の物語。江戸の町で裏稼業に生きる人々の人情劇と奇想天外な“かずき節”が唸る。そして、主宰・いのうえひでのりによる、ケレン味のある立ち回りたっぷりの王道“いのうえ歌舞伎”に、江戸情緒あふれる“池波正太郎風エッセンス”が加わり、これまでの“いのうえ歌舞伎”とは一味違う、新感線流時代活劇が誕生する。

世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す、引導屋の主人・藤壺屋半兵衛〈ふじつぼや はんべえ〉役を演じるのは、劇団☆新感線の看板俳優・古田新太。

その半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう、冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次〈よいやみ ぎんじ〉を演じるのは、今作で新感線7回目の出演となる早乙女太一。そして、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り朝吉〈ひときり あさきち〉を演じるのは、新感線5回目の出演となる早乙女友貴。

もはや準劇団員といっても過言ではない2人だが、古田との共演は、早乙女太一が19年の『けむりの軍団』以来、早乙女友貴が22年の『薔薇とサムライ2』以来で、兄弟揃って古田と共演するのはなんと今回が初! ここでしか観られない古田×早乙女兄弟の奇想天外チャンバラ時代劇にぜひご注目したい。

共演は、主演舞台や大河ドラマへの出演で演技派として注目されるアイドルグループ乃木坂46の久保史緒里、幼少期から中国武術に親しみ数々の話題作で度肝を抜くアクションを披露する山本千尋、そして新感線最多の出演歴を誇る池田成志が19年の『けむりの軍団』以来4年ぶりに登場。さらに、古田に加えて高田聖子、粟根まことをはじめとする平均年齢50代のお馴染み劇団員たちも揃い踏み。疾風迅雷の如く繰り広げられるアクションと愉快痛快なストーリーで新感線流時代活劇をどどんと届ける!

《あらすじ》
元禄、大江戸八百八町――。
口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛(古田新太)は、裏で世のため人のため、悪党を始末する〝引導屋〟の元締めとして知られている。だが、実のところは顔の怖さを買われただけの、気弱で温厚、虫も殺せぬ置きもの。表も裏も、真の元締めは女房のお伊勢なのだった。
あるとき、金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す〝狂犬〟こと、はぐれ殺し屋の宵闇銀次(早乙女太一)が現れる。引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、半兵衛を待ち伏せして斬ろうとする銀次。だがその瞬間、天號星の災いか、二人を雷が直撃! 半兵衛と銀次の身体が入れ替わってしまう。
そこへ銀次を追って上州から人斬り朝吉(早乙女友貴)がやってくる。朝吉は「銀次の首は自分がもらう」と言い始め、銀次の身体に入った半兵衛は、命からがら逃げ出すはめに。
一方、半兵衛の身体に入ったものの、引導屋の主人とは名ばかりと知って失望する銀次。だが自らの野望を叶えるため、この身体を利用することを思いつく……。
天號星に翻弄されながら、己を生きようとする二人。その運命が交差する先にあるのは果たして――!

【コメント】
作:中島かずき
早乙女太一くんが斬って斬って斬りまくる芝居をやりたいと、以前から細川プロデューサーに訴えていた。そこに友貴くんが加わればいうことはない。
新劇場のこけら落とし公演のキャスティングが、古田くんと早乙女兄弟がメインだと聞いて、これは自分の願いが叶ったと勝手に解釈した。
だったら、いつかやろうと思っていた江戸の殺し屋達の物語にしよう。必ず殺すあのシリーズへのオマージュをやろう。しょっちゅうオマージュしてる気もするが、今回は腰をすえてしっかり書こう。だったら、山本千尋さんにも出てもらおう。早乙女兄弟+山本千尋。最速の立ち回りがお見せ出来るぞ。若い人にしっかり動いてもらおう。久保史緒里さんには物語のキーパーソンをお願いしよう。成志くんにはうちのベテラン勢とともにドラマの脇を固めてもらおう。
と、そこまで考えてもう一つ、何か足りないと思った。ドラマの芯がない。
そうだ、古田くんと太一くんの人格が入れ替わるのはどうだろう。
非情な殺し屋の太一くんが、顔はいかついが実は温厚で気弱な殺し屋の元締め古田くんを殺そうとした瞬間に入れ替わる。立場の逆転も含めてさてどうなるか。これなら、二人どちらも強気と弱気、両方の芝居が見せられる。周りとの関係もねじれるしドラマになる。
というわけで、次の新感線新作は、池波正太郎風『君の名は。』という趣向。ご期待下さい。

演出:いのうえひでのり
前々から早乙女太一と友貴が兄弟揃って古田新太とガッツリ組む芝居を創りたいと思っていました。太一も友貴もそれぞれ16歳くらいから知っている。そんな二人が古田と同じレベルで芝居をするというのは、楽しみでもあるし、頑張ってほしいという二人への期待も高いです。
久保(史緒里)さんは、昨年の『桜文』を観ていて、ほわっとした空気をまとった女優さんという印象で、今回のミステリアスだけど芯が強いという役にハマると思います。山本(千尋)さんは昨年の大河で魅せた、現役ではナンバーワンのアクション女優ではないかと。なかなかアクションを披露する機会は少ないと思うので、新感線は絶好の舞台になると自負してますし、発揮してほしいですね。(池田)成志はいつもの感じで、皆さんが悩んでるときに話を聞いてあげて、余計なことは言わずに、邪魔しない程度に存在しててください(笑)。
この作品の見所はもちろんアクション。今回はガッツリチャンバラ新感線を創ります。そして、古田と太一が入れ替わることによって起きるドタバタの面白さやスリリングさ、芝居の演じ分けが作品の肝のひとつです。かずきさんとしては珍しい池波テイストで、今までのようにぶっ飛んだ設定ではなく、ファンタジーな要素はありつつも、江戸の市井を描いた等身大でリアルな延長線上の時代劇。個人的には大好きな世界観で楽しみですね。

古田新太
(早乙女)太一も友貴も「古田さんとチャンバラするのが夢でした」みたいなことを言ってくれてた兄弟なので二人はこの作品を喜んでくれてると思うけど、オイラは彼らと戦うことを夢見ていたわけじゃない(笑)。オイラはただただバカバカしいお話で、下ネタミュージカル系が好きな人なので、いのうえ歌舞伎の主役となると戦ってカッコつけないといけない。オイラ自身は大変です…。太一とは『けむりの軍団』(2019年)で戦ったし、友貴とも『薔薇とサムライ2』(2022年)で戦ったから、もういいんじゃないか? 二人がかりでかかってくるのはナシでしょ!と思っているところです。
『天號星』は歌が少ない、ということは踊りも少ないし、つまりひたすら戦うしかないのか!みたいなことですよ。でも太一や友貴と一緒に芝居がやれる楽しみといえばチャンバラだから、結局覚悟を決めて戦うしかないんだけど。もう終活をしようと思っているので、できれば楽しいことだけをやりたい!
とにかく今回は、みなさんぜひとも早乙女兄弟の殺陣を中心に観に来てね!

早乙女太一
『けむりの軍団』(2019年)以来4年ぶり、30代に入ってからは初めての劇団☆新感線です。今回は、僕の身体の中に古田さんが入ってくるということを想像するだけで、すごく……イヤです(笑)。男としてはいわゆる“入れ替わり”の設定だったら素敵な女の子と入れ替わることにロマンを感じるじゃないですか。その初体験の相手が古田さんなのか!と思うとショックが大きいです。でも古田さんとの共演は、僕は『けむりの軍団』が最後になるんじゃないかと思っていたんです。だってそんなに長生きするように見えないですから(笑)。なので、再びご一緒できることは嬉しいですし、前回の経験を踏まえて、今回はちょっと新しいこともできそうだなと想像しています。
自分の劇団ではないんですが、それに近い感覚は抱いていて、「次に出る時は成長した姿を見せたい」と毎回思っていますし、今回はこれまでとは全然違う役どころをいただけたので存分に楽しみたいです。
外部公演に兄弟で出させてもらうこともなかなかないことですし、とにかく僕たち二人からすると新感線は子供の頃からの憧れだったので、そこに二人掛かりで挑めることはやはり嬉しいです。そういう今までの新感線に対する僕なりの思いも、今回は古田さんの背中を借りながらバシバシぶつけていくつもりです。お話もすごく奇想天外で面白いので、みなさんぜひ観に来てください。

早乙女友貴
いつか古田さんと早乙女兄弟とで一緒に作品を、とお願いしていて、長年の夢が叶ってすごく嬉しいです。更に昨年の『薔薇とサムライ2』の時は、昔から憧れてきた古田さんと直接戦えなかったんですが、今回はちゃんと刀を交えることができそうなので、そこも嬉しいですね。
いのうえさんから「久々に本格的な時代物をやるよ」と聞いていたので、台本を読んでまず思ったのは「本当にそうだな」ということでした。また、今までとは違ったテイストを感じつつ、その中にやはり新感線ならではの部分もしっかり入っていて。まさに他では観られない時代劇がやれそうで、すごくワクワクしました。
兄貴とは、劇団朱雀以外での共演は久々ですし、『天號星』の直前まで朱雀の公演もあって、今年はなんだか一年中一緒に過ごすことになってしまい、少しイヤだなという気もしています(笑)。
年齢層問わず楽しめるのはもちろんなんですが、特に時代劇というと若い方にはそれほど馴染みがないじゃないですか。だけど、時代劇にしかない面白さってめちゃめちゃあるのでいいチャンスだと思うんですよ。新感線がやる本格的な時代劇なら、若い方も観やすいと思うし。派手な中にも時代劇の良さは必ず出てくるので、苦手意識を持たずに大勢の方に観ていただきたい。そのためには僕たちが身体をボロボロにして大変な思いをしつつ(笑)、でも絶対に面白いものを作りますのでこの機会にぜひ楽しんでほしいです!

【公演情報】
2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星 (てんごうせい)』
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太 早乙女太一 早乙女友貴
久保史緒里 高田聖子 粟根まこと 山本千尋 / 池田成志
右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋
山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
村木 仁 川原正嗣 武田浩二
藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 紀國谷亮輔 寺田遥平 伊藤天馬
米花剛史 武市悠資 山崎朱菜 本田桜子 古見時夢
●9/14~10/21◎東京公演 THEATER MILANO-Za
〈料金〉S席14,000円 A席11,000円 ヤングチケット2,200円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※ヤングチケット:来場時に22歳以下のみ購入可。当日引換券。開演30分前から整理番号順に「当日券受付」にて、年齢明記の身分証提示の上、座席指定券と交換。1人1枚まで。(ぴあ販売のみ)
〈一般発売日〉2023年7月30日(日)午前10:00~〈
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
●11/1~20◎大阪公演 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
〈料金〉14,800円 ヤングチケット2,200円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※ヤングチケット:来場時に22歳以下のみ購入可。当日引換券。開演1時間前から整理番号順に「当日券受付」にて、年齢明記の身分証提示の上、座席指定券と交換。1人2枚まで。
〈一般発売日〉2023年9月18日(月・祝)午前10:00~
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~18:00/日・祝休)
〈公式サイト〉http://www.vi-shinkansen.co.jp/tengohsei/

 

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