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米アカデミー賞受賞の大ヒット作を舞台化『サイドウェイ』本日開幕!

ミュージカルで良質の舞台を上演しているconSept が、初めて手がけるストレートプレイ『サイドウェイ(Sideways)』が、本日、3月20日から25日まで、東京芸術劇場シアターイーストにて上演される。その初日前に行われた公開ゲネプロの舞台写真と、メインキャストおよび上演台本・演出の古川貴義のコメントが到着した。

作品は原作者レックス・ピケットによって戯曲化された、米アカデミー賞受賞の大ヒット作『サイドウェイ』。⽶アカデミー賞の他、世界中で⼤⼩350もの賞を受賞しただけでなく、世界中にカリフォルニアワインとピノ・ノアールの魅⼒を伝え、ワイン産業にまで多⼤な影響を与えたと⾔われている作品だ。

【STORY】
請負でテレビドラマや映画の脚本書きをしているマイルス(藤重政孝)は⼩説家として⼀本⽴ちする夢を捨てきれないまま 40 代になってしまった。いつまでも離婚の痛⼿を引きずり神経質なところのある彼は、ワインのことになると⼀家⾔もつこだわり派。そんな彼の古い親友で、いまは落ち⽬の俳優兼テレビディレクターであるジャック(神農直隆)がついに結婚することに。そこでマイルスは、結婚前最後の独⾝旅⾏を男2⼈で楽しもうと、安ワインの味しか知らないジャックをカリフォルニアのワイナリー巡りの旅へと連れ出す。

バチェラー・パーティーよろしく、ハメをはずすことしか考えてないジャックに対し、必死にワインの素晴らしさを語って聞かせるマイルスだったがジャックの興味はやっぱりワインより⼥。

そんな⼆⼈が訪れたサンタ・イネズ・ヴァレーのワインレストランには店員として勤める⼥性、マヤ(壮⼀帆)がいる。マイルスとマヤは顔なじみで互いに興味を惹かれるがなかなか距離を縮められない。⼀⽅、マヤの友⼈でワイナリーのテイスティング・マネージャーをしているテラ(富⽥⿇帆)と⼀⽬で惚れ合ってしまったジャックは、いきなり初対⾯で熱い夜を共に過ごす。そんな⼆⼈を横⽬にマイルスとマヤの関係はどこかぎこちない。

⾒兼ねたジャックが⼆⼈をけしかけ上⼿くいきかけるが、そんなタイミングでジャックが 1週間後に結婚するということがバレてしまいマヤとテラは激怒。マイルスとジャックの気ままな⼆⼈旅に暗雲が⽴ち込める。

【CHARACTOR】
マイルス(藤重政孝)
ワイン好きのしがない職業脚本家。⼩説家を⽬指して執筆しているが、出版社からは⾒向きもされず断られ続け落ち込みがち。

ジャック(神農直隆)
ハリウッドを拠点に活動する鳴かず⾶ばずの俳優。現在はテレビディレクターをしながら⾷いつないでいる。無類の⼥好きだがふらふらとした⽣き⽅を清算して家庭を持とうと試みるが決⼼がつかない。

マヤ(壮⼀帆)
サンタ・イネズ・ヴァレーのワインレストランに勤める⼥性。あるきっかけからワインの勉強に夢中になり、いつか⾃分の農場を持つことが夢。

テラ(富⽥⿇帆)
ワイナリーでテイスティング・マネージャーを務めるバツイチの⼥性。⾃由気ままで刺激的な事が⼤好き。マヤとは気の合う仲間。

ブラッド(江浦優⼤)
普段はトラックや重機の運転を仕事にしているが、副業的に葡萄園の害獣駆除も担う、胡散臭い20代後半の若者。

ビクトリア(嶋村亜華⾥)
マイルスの元妻。知的で気品がある⼥性。マイルスと離婚後、証券関係の⼿堅い男性(マイルスとは真逆の)と再婚している。

エヴェリン(⽚桐はづき)
マイルスの⼩説を出版社に売り込むための仲介役をやっているエージェント。マイルスとは⻑い付き合いで、彼の⼩説を気に⼊っているように⾒えるが、本⾳は不明。

【コメント】
藤重政孝
ついに幕が開きました。やっとここまで辿り着けましたが、これがすべての始まりなので、残りの公演を千秋楽へ向けて頑張りつつ、作品と共に我々も育っていきたいと思います。育てていただくのはお客様のパワーの部分が大きいです。出歩きにくいご時世ではありますが、感染症対策もバッチリしていますので、お芝居を楽しみに足を運んでいただけたらと思います。キャスト・スタッフ共にいい雰囲気で現場を走らせています。それが作品の空気に繋がっていくと思いますので、ぜひその空気を感じに遊びにいらしてください。マイルスでした。

神農直隆
無事にゲネプロが終えられてほっとしています。色々ありましたが、カンパニーの皆さんに助けられながら、いまこの時を迎えられて本当に嬉しいです。あとはお客様がどれだけ楽しんでいただけるかですが、ちょっと時間が長いかもしれませんが、僕らも集中して観ていただけるように頑張っていきたいと思います。破茶滅茶で下品でお下劣な言葉も出て来るんですが、友情だったり愛情だったり恋愛だったり、色々な情が出てくる物語なので、ワインを通して、見ていただけるように努めていきたいです。凄く楽しいので笑えるところがあったらどんどん笑ってください。

壮一帆
最初この作品の本をいただいて読んだ時から、幕が開くのをとても楽しみにしていました。実際に衣裳をつけて、動いて喋ってみると、舞台の上でサイドウェイの人たちが息づいていて、興奮を抑えられない気持ちでいっぱいになります。この楽しさ、胸に突き刺さるような言葉の数々が皆様の心にも届く事を願っています。まだまだ予断を許さない状況下ではありますが、ほんのひと時でも心が和らぐような時間にできたらいいなと思いますので、観終わって、家に帰って、美味しいワインを飲みながらこの舞台を想い返していただければ嬉しいです。

富田麻帆
まずは初日の幕が開けられる事、この場所まで来られた事を嬉しく思います。この昨今なかなか思うように舞台が出来ない中で、ひとつずつ作品を作り上げられる喜びを改めて噛み締めています。この作品はとにかくワインを飲みたくなります。そして欠点を持った登場人物たちがたくさん出てきますが、人は誰しも何かしらの欠点を持っていて、だからこそ愛おしくて素敵なんだなと思える作品です。そんな愛おしくなる登場人物を観ながら、美味しいワインを飲んで、この作品に浸っていただけたらとても幸せです。ぜひ劇場で、そして配信でもお待ちしています。

古川貴義(上演台本・演出)
まずは、無事に初日の幕を開けられることに感謝です。
社会情勢をはじめ、色々と心配事の尽きない日々でしたが、何とか幕を開けることが出来ました。限られた時間の中で尽力してくれたキャスト、スタッフのお蔭です。そして、ご来場くださるお客様のお蔭です。皆さん、本当にありがとうございます。
奥深いようで気軽な、バカバカしいようで身につまされる、好きだけど憎たらしい、愛おしい作品になりました。これからステージを重ねるごとに、ヴィンテージワインのように日々熟成してくことと思います。ただし、飲み頃はいつも今。演劇は、いつも今。今まさに目の前で起こっていることを、お楽しみいただけますように。

江浦優大 嶋村亜華⾥ 壮一帆 藤重政孝 神農直隆 富田麻帆 ⽚桐はづき

【公演情報】
『サイドウェイ』
原作・脚本:レックス・ピケット
日本語上演台本・演出:古川貴義
出演:藤重政孝 神農直隆 壮一帆 富田麻帆 江浦優大 嶋村亜華⾥ ⽚桐はづき
●3/20~25◎東京芸術劇場シアターイースト
〈料金〉8,800円(全席指定・税込)
公式サイト:https://www.consept-s.com/sideways/
上演時間:2時間30分

[配信視聴券]
●3カメ配信:3300円
●1カメ配信:2500円
[配信チケット販売:conSept movie]
https://consept-movie.myshopify.com/

 

【撮影:岩田えり】

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