新国立劇場の「巣ごもりシアター」5月からバレエ2作品を配信
4月10日より開始した新国立劇場の「巣ごもりシアター」(https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html)は、オペラ作品の配信や演劇戯曲の配信で好評だが、このほどバレエ公演の配信も発表された。
5月の第1週(5月1日(金)15時~5月8日(金)14時)の配信作品は、情感あふれるドラマティックな振付で知られる英国の巨匠ケネス・マクミランによる『マノン』。本作品は、新国立劇場バレエ団にとって8年ぶりとなる待望の再演として、去る2020年2月に上演されましたが、残り2公演を前に、残念ながら公演中止となった。
バレエ団プリンシパル:米沢唯と、英国ロイヤル・バレエ・プリンシパル:ワディム・ムンタギロフの卓越した技術力はもちろんのこと、今まさにその時代の人物が生きているかのような表現力と役柄への深い解釈で、作品の世界観を眼前に繰り広げ、当日はスタンディングオベーションが湧き上がった。新国立劇場屈指の名舞台となった本公演を、ご自宅で、配信期間中何度でも観劇できる。
5月第2週(5月8日(金)15時~5月15日(金)14時)の作品は、スペインの港町を舞台とし、セルバンテスの名著を題材としたクラシックバレエの名作『ドン・キホーテ』。今年のゴールデンウィーク中(5月2日~10日)に上演を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により上演を断念した作品だ。
スカッとするような超絶技巧を披露する見せ場が随所に散りばめられ、そして新国立劇場バレエ団が誇る美しいコール・ド・バレエ(群舞)も存分に堪能できる、目にも楽しい古典バレエの大人気作は、晴れ晴れとした初夏のご観劇にふさわしいプログラム。異国情緒あふれる音楽とカラフルな舞台美術・衣裳も相まって軽快なお祭り気分へといざなってくれる。
【配信ラインアップ&スケジュール】
バレエ『マノン』
配信日:2020年5月1日(金)15:00~5月8日(金)14:00
【音楽】ジュール・マスネ
【編曲】マーティン・イェーツ
【振付】ケネス・マクミラン
【出演】米沢唯、ワディム・ムンタギロフ、木下嘉人、中家正博、 木村優里、本島美和、福田圭吾、貝川鐵夫 ほか
【指揮】マーティン・イェーツ
【管弦楽】東京交響楽団
【上演日】2020 年 2 月 23 日
アベ・プレヴォーによって書かれたマノン・レスコーの物語を、英国バレエの巨匠ケネス・マクミランがバレエ 化した、ドラマティック・バレエの最高傑作のひとつ。愛ゆえにひたすら破滅へと落ちていくマノンとデ・ グリューの美しくかつ壮絶な物語。
デ・グリュー役には英国ロイヤル・バレエ プリンシパルのワディム・ムンタギロフを迎え、8 年ぶりに上演し、 大喝采を博した。
◇新国立劇場バレエ団 3 分でわかる!『マノン』 https://youtu.be/r9huA5ift5c
バレエ『ドン・キホーテ』
配信日:2020年5月8日(金)15:00~5月15日(金)14:00
【音楽】レオン・ミンクス
【振付】マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー
【改訂振付】アレクセイ・ファジェーチェフ
【出演】米沢 唯、井澤 駿、貝川鐵夫、髙橋一輝、菅野英男、 マイレン・トレウバエフ、長田佳世、本島美和、細田千晶、五月女 遥 ほか
【指揮】マーティン・イェーツ
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【上演日】2016 年公演
セルバンテス著「ドン・キホーテ」のエピソードを原作にした、楽しさと活気に溢れた古典バレエ。闘牛士たち によるスペイン舞踊、風車のエピソード、ドン・キホーテの夢の中で繰り広げられる美しい群舞、そして最終幕 の恋人たちによるグラン・パ・ド・ドゥまで、古典バレエの美しさと陽気で楽しい踊りの数々を堪能できる人気演目。
5月公演があえなく中止となった本作の、2016 年公演の映像。
◇新国立劇場バレエ団 3 分でわかる!『ドン・キホーテ』 https://youtu.be/-I9CgUkJxKM
※5月15日以降も映像配信を予定、近日詳細発表
〈新国立劇場HP〉https://www.nntt.jac.go.jp