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企業ものと家庭劇を融合させ「次代へ繋ぐ」ことの意味を描く!青年座の新作『DNA』 

作・中村ノブアキ、演出・宮田慶子による青年座の新作『DNA』が8月16日から25日まで、シアタートラムで上演される。

劇団青年座は今年創立 65 周年を迎えた。創立からの理念である「創作劇の上演」にこだわり続ける姿勢は今も変わらない。近年、青年座に作品を書き下ろした劇作家は野木萌葱『外交官』、古川健『旗を高く掲げよ』、中津留章仁『断罪』、長田育恵『砂塵のニケ』、シライケイタ『安楽病棟』(脚色)、瀬戸山美咲『残り火』など、第一線で活躍をする劇作家たちが並ぶ。そして今回、また新たな才能とタッグを組む。現在もサラリーマンとして働いている二刀流の劇作家、中村ノブアキが、新作『DNA』で青年座に初登場する。

中村ノブアキは2001 年「大人が楽しめる小劇場」をコンセプトに JACROW を旗揚げ、脚本と演出を担当。リアリズムを追求し、会社内部に潜む問題を鋭く追及していく作風が特徴。代表作には、経営危機の会社で働く技術者たちの苦悩を描いた『ざくろのような』(鶴屋南北戯曲賞ノミネート、テアトロ新人戯曲賞受賞)、家具会社を舞台に父と娘の経営権争いを描いた『骨と肉』、電気自動車(EV)の開発を巡り、働き方改革のひずみが下請け企業を圧迫する実態を描いた『焔~ほむら~』、また「闇の将軍」シリーズと題し、料亭政治をモチーフに昭和 32 年、田中角栄が最年少大臣に抜擢されるまでの 1年を描いた『夕闇、山を越える』、田中角栄が総裁に上り詰める直前の「角福戦争」を題材に虚実入り混ぜながら政争劇を描いた『宵闇、街に登る』などがある。

本作『DNA』は、中村ノブアキの真骨頂である〝企業もの〟と新たな挑戦〝家庭劇〟とを融合させた舞台。大企業における不正問題、そのほとんどは昔からの慣習によって生まれている。悪いことと自覚しながら、「社の伝統」という名の悪習に流され不正に加担してしまう社員たち。それは保身なのか出世のためなのか。
一方、もう1つのテーマである「家の継承」は少子化問題とつながる。少子化対策は、現代日本において緊急かつ最重要課題。現在、様々な法案や手立てが打たれているが、その成果は出ているとは言えない。現代夫婦の出産・育児に対する気持ちに寄り添い、内面からこの問題の本質を捉える。
組織存続を最優先に考える企業論理と人が子孫を残そうとする本能的欲求。一見無関係と思える2つの事柄をらせん状に絡めて物語を編み、「次代に繋ぐ」ことの意味を描く。

演出は第一線で演劇界を牽引してきた宮田慶子。新国立劇場演劇芸術監督退任後、ホームグラウンドの青年座で最初の新作書き下ろしとなる。出演者には青年座の中心メンバーといえる石母田史朗、安藤瞳、そして舞台上でいくつもの顔を見せる横堀悦夫など、宮田が最も信頼を寄せる3人を中心にベテランから若手まで多種多様なメンバーが揃った。
青年座がこれまで受け継いできた創作DNAを最大限に発揮し、臨む作品となる。

【あらすじ】
子どものいない夫婦。二人は大手電機メーカーの元同僚。夫婦は同じ部署で働くことができないという社内の不文律により、異動することになった妻は退職、夫はそのまま会社に残った。その後、妻は昔からの夢だったインテリアコーディネートの会社を友人と起業、多忙な日々を送っていた。
そして現在、家庭では――夫婦の間に子どもがいるのは自然なことと考える夫に対し、働くことに生きがいを見出し、子どもがいなくてもいいと考える妻。最近、そのことで言い争いが絶えない。
一方、会社では――夫が所属するPC事業部には、売上目標達成のために、歴代受け継がれる決算方法があった。社員たちは、一歩間違えば不正ともいえるこの方針に従ってきた。会社発展のためにはやむを得ないと考え、それを受け入れなければ出世できないからだ。しかし、新しく配属された社員が異論を唱えたことにより、事態は思わぬ方向へ進んでいく。

【公演情報】
劇団青年座第 238 回公演
『DNA』
作:中村ノブアキ
演出:宮田慶子
出演:横堀悦夫 石母田史朗 桜木信介 久留飛雄己 井口恭子 柳下季里 安藤瞳 世奈
●8/16~25◎シアタートラム
〈料金〉一般前売 5,000円 当日 5,500円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
 初日割引[8/16]4,000円(当日共) U25(25 歳以下)3,500円 U18(18 歳以下) 2,000円
※U18は青年座のみ取扱い・当日受付精算のみ・身分証提示
〈お問い合わせ〉劇団青年座 0120-291-481〈チケット専用 11:00~18:00 土日祝日除く〉
〈青年座 HP〉http://seinenza.com

 

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