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PARCO劇場オープニングシリーズ ラインナップ発表!

渋谷PARCOの2019年11月22日開業予定に伴い、8階のPARCO劇場(636席、オールS席のプレミアムシアター)を、2020年3月13日にグランドオープンする。
そのオープニングシリーズとして、2020年1月下旬からのこけら落とし公演(「志の輔らくご in PARCO 2020」「ラヴ・レターズ」)に続き、2020年3月13日より2021年5月上旬まで、14作品のオープニングシリーズ公演を行う。

オープニングシリーズでは、PARCO劇場ゆかりの戯曲を新たな演出・キャストで上演する企画や、これまでに共に作品を生み出してきたクリエーター・キャストとの意欲的な新作などをラインナップ。現代日本トップクラスの作品、世界水準の舞台の創出を目指す。

【ラインアップ】

●『ピサロ』 

◎2020年3月13日~4月20日
作:ピーター・シェーファー
翻訳:伊丹十三
演出:ウィル・タケット
出演:渡辺謙 ほか
作品ページ:https://stage.parco.jp/program/pizarro
オープニングシリーズの一作目を飾るのは、渡辺謙主演「ピサロ」。35年前、本戯曲でインカ王アタワルパを演じた渡辺謙がピサロ役に挑む。人類史上繰り返される異なる概念、宗教、文化間の衝突を二人の男を通して、今を生きる我々に問う。演出にウィル・タケットを迎え、新たな息吹を吹き込む。
ピーター・シェーファーの壮大な歴史劇『ピサロ』(原題:The Royal Hunt of The Sun)は、1985年、旧PARCO劇場でテレンス・ナップ演出、山崎努主演で上演された伝説的作品。渡辺謙はこの作品で若きインカ王アタワルパに抜擢され注目を集めた。35年の時を経て、堂々の凱旋を果たす。
【渡辺謙コメント】
『ピサロ』は俳優を一生の仕事としてやっていく覚悟が決まった舞台でした。俳優として自分が、ここ(旧PARCO劇場)で生まれたんだという実感があるエポックな劇場と戯曲です。今年60歳という人生の節目に、新生PARCO劇場で再びこの戯曲に立ち向かえることを運命だと感じています。もう一度Rebornするためにこの作品があるような気がしています。そして、自分をもう一度更地に戻して、そこから自分の中にあるものを自身に問う旅になる気がします。

『佐渡島他吉の生涯(さどじまたきちのしょうがい)』

◎2020年5月
原作:織田作之助「わが町」より
脚本:椎名龍治
潤色:森繁久彌
演出:森新太郎
出演:佐々木蔵之介 ほか
名優・森繁久彌のあたり役・他吉に佐々木蔵之介が挑む。明治、大正、昭和を生き抜いた庶民の大河ドラマを、俊英・森新太郎の演出で骨太に感動的に描く。
織田作之助の小説「わが町」原作として1959年に初演された庶民の大河ドラマの傑作。大阪の人力車夫・他(た)ぁやん一家が、時代の波に翻弄されつつもたくましく生き抜く物語。PARCO劇場で様々な作品に様々な演出家とトライしてきた佐々木蔵之介が、森新太郎とのタッグで新しい他吉を誕生させる。
【森新太郎コメント】
いつか佐々木蔵之介さんと喜劇が作りたかった、いつか織田作之助の描く逞しき人間ドラマに挑戦したかったーーその両方が新しいPARCO劇場で叶うこととなりました。森繁久彌さんが紡いできた昭和の傑作に新しい息吹を吹き込めたらと思います。
【佐々木蔵之介コメント】
PARCO劇場オープニングシリーズの作品に参加出来ることを、大変光栄に思います。初めてPARCO劇場の舞台に立ったのは21年前。まだ20代でした。関西の劇団に在籍していた私にとって、劇場も渋谷の街も新鮮で刺激的でした。以来、沢山の作品とお客様と出逢える機会を頂きました。2020年、あの頃と変わらぬ気持ちで、新しいPARCO劇場の舞台に立ちたいと思います。

●三谷幸喜  三作品連続公演

◎2020年6~8月
三谷幸喜の作・演出作品を2020年の6月より三作品連続で上演。
【三谷幸喜コメント】
初めてPARCO劇場に書き下ろしたのは1994年『出口なし!』。それ以来、この劇場は僕にとってのホームグラウンドです。生まれ変わった新生PARCO劇場での第1作目は、オールスターキャストの群像劇。僕の集大成であり、三谷流の「俳優論」にもなっています。そしてPARCO劇場といえば『ショーガール』。三谷文楽『其礼成心中』もありますからね!

●『大地』


◎2020年6~8月
作・演出:三谷幸喜
出演:大泉洋 ほか
これは役者についての物語。演じるとは何か?笑うとは何か?生きるとは何か?
三谷幸喜が新生・PARCO劇場に書き下ろす第一作は三谷流俳優論。
1994年『出口なし!』でPARCO劇場に初めて書き下ろして以来、数々の傑作をPARCO劇場で発表してきた三谷幸喜が、新生PARCO劇場に書き下ろす新作は三谷流俳優論。読売演劇大賞受賞の『国民の映画』(11・14年)に続く、歴史と芸術を巡る群像劇の幕が上がる。
【大泉洋コメント】
敬愛する三谷さんの新作で新生PARCO劇場の舞台に立つことになりました。今回のテーマは三谷流俳優論とのこと。
俳優を知り尽くす三谷さんが一体どんな群像劇を描くのか、楽しみでもあり、怖さもありますが、よき舞台になるよう頑張ります。

●PARCO MUSIC STAGE『三谷幸喜のショーガール』


◎2020年7月
作・演出:三谷幸喜
振付:本間憲一
作曲・編曲:荻野清子
出演:川平慈英 シルビア・グラブ
演奏:荻野清子(ピアノ) 一本茂樹(ベース) 萱谷亮一(ドラムス)
渋谷の夜に大人な時間。三谷幸喜新作『大地』終演後に上演!新しいPARCO劇場の22時に三谷幸喜の『ショーガール』が戻ってくる。
PARCO劇場伝説のステージ、福田陽一郎の『ショーガール』。そのDNAを受け継いだ三谷幸喜版『ショーガール』。
大人のコイバナを三谷幸喜の書き下ろし脚本とともに荻野清子の楽曲で贈る、小洒落たショートミュージカルと華やかなショータイム。PARCO劇場のオープンとともに渋谷の夜22時を飾る。

●三谷文楽『其礼成心中(それなりしんじゅう)』


◎2020年8月
作・演出:三谷幸喜
出演:竹本千歳太夫 鶴澤清介 吉田一輔 ほか
舞台は元禄十六年の大坂。心中流行の曾根崎・天神の森を舞台に繰り広げられる、
三谷幸喜の笑いと涙に溢れた人情喜劇。新劇場の夏も三谷文楽で泣き笑い。
文楽の伝統と技芸を忠実に踏襲し、三谷幸喜が文楽の魅力を彼の筆と演出で自由に創作した庶民の喜劇『其礼成心中』。2013年の初演以来文楽ファンはもとより、文楽ビギナーズへも文楽の魅力を最大限に伝える三谷幸喜の超・古典エンタテインメント。

●『ゲルニカ』

◎2020年9月
作:長田育恵
演出:栗山民也
日本を代表する演出家・栗山民也が、演劇界注目の実力派劇作家・長田育恵と初タッグを組んで創り上げる新作舞台。ピカソの絵画「ゲルニカ」に想を得た壮大な人間ドラマ!
スペインの地ゲルニカの悲劇は決して遠い時代の物語ではない。連綿と続く人類史の“負の連鎖”の宿命。現代に生きる全ての人が、今こそ向き合わねばならないテーマを鮮明に浮き彫りにする意欲作!
【栗山民也コメント】
なんという、絵だろう。この「ゲルニカ」という一枚の絵から、酷い轟音と無数の人々の声が聞こえる。そこに地獄の光景が重なる。いつも多彩な油絵の具で描かれるピカソのキャンバスが、この絵に限って、青ざめた表情で血の気を失っている。この絵から、新しい記憶の物語が生まれるだろう。これは、あったことなのだ。きっと、永遠の仕事になると思う。

●ねずみの三銃士 最新作 『タイトル未定』

◎2020年10月
作:宮藤官九郎
演出:河原雅彦
出演:生瀬勝久 池田成志 古田新太 ほか
ねずみの三銃士が、”ねずみ年”に還って来る! 「鈍獣」(04)「印獣」(09)「万獣こわい」(14)に続いて、今回も豪華ゲストを迎えて贈るシリーズ最新作。
演劇界の最強ユニット“ねずみの三銃士“生瀬勝久・池田成志・古田新太が、脚本の宮藤官九郎、演出の河原雅彦とがっぷり四つに組んで、毎回PARCO劇場で上演を企てて来た大人気シリーズ。新生PARCO劇場で復活の第4弾!
【ねずみの三銃士コメント】
生瀬勝久
2001年宇宙の旅にときめいていた自分が、2020年にまだ古き良き芝居をやっているとは・・・先はわからないものです。
池田成志
我々落ちつかなくちゃ世代なんでしょうが、やっぱり、落ち着いちゃいられません。カオスを目指します。
古田新太
成志さんに「そろそろ一緒にやらないか」と言われ、生瀬さんに「そろそろ一緒にやらないか」と言われ、めんどくさいので3人でやろうで始まった「ねずみ」。4回目始まるよ。

●前川知大 作・演出作品

◎2020年11月
作・演出:前川知大
気鋭の劇作家、演出家の前川知大が、2009年「狭き門より入れ」、2010年「抜け穴の会議室~Room No.002~」以来、10年ぶりに、PARCO劇場に戻ってくる!
普通の生活のはずなのに、すこしずつ日常がずれていく。今までの自分が正しいのか、すべては虚構なのか…。
何かが違う、その違和感がひたひたと人々を追い詰めていく、追い詰められた先に待っている世界とは…。
SF的なスケールで、私たちが今を生きている意味を問いかけてくる前川ワールドの真骨頂に乞うご期待!
【前川知大コメント】
新しいPARCO劇場のオープニングラインナップに並べていただき光栄です。いままでPARCO劇場でやってきた作品の流れからして、自作の中でもスピリチュアルというか、オカルト寄りの作品をもとに、やらせていただこうかと思っています。

●『チョコレートドーナツ』

◎2020年12月
作:トラビス・ファイン
脚本:谷賢一
演出:宮本亞門
日本でもロングランヒットした映画『チョコレートドーナツ』(原題:ANY DAY NOW)を世界で初めて舞台化。居場所、家族、希望、未来を求めて苦闘する人間の姿を、宮本亞門の演出で謳い上げる。
70年代のヒットソングに彩られたアラン・カミング主演の傑作映画を、宮本亞門が音楽劇として演出。
マイノリティが人間らしく生きることの困難を感動的に描く。
【宮本亞門コメント】
新たなPARCO劇場のオープニングで、僕の心を震わせた映画「チョコレートドーナツ」(原題 ANY DAY NOW)の世界初の舞台化をさせて頂くことにとても興奮しています。最高のキャストとスタッフと共に、心に染みる音楽劇を作ります。どうぞ、ご期待ください。

●『志の輔らくご in PARCO 2021』


◎2021年1月
出演:立川志の輔
正月吉例、「志の輔らくご in PARCO」。落語会では異例の一か月公演を、2006年より敢行中!
【立川志の輔コメント】
こけら落とし公演に続き、オープニングシリーズのお正月も相努めます。新しい渋谷PARCO。ただ買い物をするだけではなくて、行けば必ず何か驚きを与えてくれる場所であってほしい。そしてそこを通り抜けた先で、新しい劇場の神様が私にどんな落語をつくらせるのか、今からわくわくしています。

●『ラヴ・レターズ』


◎2021年1月
作:A.R.ガーニー
訳:青井陽治
演出:藤田俊太郎
1990年以来2021年には500回公演を越える朗読劇の金字塔。青井陽治の志を引き継いだ藤田俊太郎の演出で、アンディーとメリッサが愛を刻み続ける。
【藤田俊太郎コメント】
「LOVE LETTERS」を26年間、469回の公演を重ねた翻訳・演出の青井陽治さんはPARCO劇場をこよなく愛していました。前PARCO劇場のクロージングを「LOVE LETTERS」が務めた際、青井さんがこのような言葉を残しています。“愛しい愛しいPARCO劇場 僕は君と結婚した♡”。2020年こけら落とし公演&オープニングシリーズ、青井さんのPARCO劇場への想いをしっかりと胸に抱いて、二人だけの登場人物、アンディーとメリッサの愛を大切に演出していきます。

●『藪原検校(やぶはらけんぎょう)』

◎2021年2~3月
作:井上ひさし
演出:杉原邦生
出演:市川猿之助 ほか
「西武劇場オープニング記念・井上ひさしシリーズ」として、1973年に初演された傑作を、新生・PARCO劇場のオープニングシリーズとして上演!次世代の若手演出家、杉原邦生の演出、歌舞伎界の雄・市川猿之助の主演により新たな相貌で蘇る!
落語や講談、歌舞伎でも描かれてきた稀代の悪党を、井上ひさしが傑作一代記に仕立てた本作品は、様々な主演、演出で上演が重ねられてきた。市川猿之助と杉原邦生という次世代を背負って立つ才能が見せつける新生PARCO劇場の新生『藪原検校』!
【杉原邦生コメント】
大好きな街・渋谷に新生オープンするPARCO劇場の記念すべきオープニングシリーズに関われること、とても光栄です。前PARCO劇場(西武劇場時代)のオープニングを飾った井上ひさしさんの『藪原検校』を、大好きな歌舞伎俳優・市川猿之助さんと共に新たに創造できること、いまから楽しみでなりません。
【市川猿之助コメント】
PARCO劇場オープニングシリーズに出演することが叶い、心より嬉しく思います。伯父の猿翁とも所縁あるこの劇場で、これまた所縁ある井上ひさし作品を上演できますこと、深い縁を感じています。新進気鋭の若き演出家と共に素晴らしい舞台を創り上げ、PARCO劇場の新たな歴史に第一歩を踏み出したいと思います。

●『レディ・マクベス』(仮題)

◎2021年3〜4月
作:ジュード・クリスチャン
演出:ウィル・タケット
出演:天海祐希 ほか
注目の女流作家ジュード・クリスチャンが描くマクベス夫人を天海祐希が演じる注目作!
ジュリエットもオフィーリアもデズデモーナも名前があるのに、かの悪名高きマクベス夫人にはなぜ名前がないのか・・・人間レディ・マクベスを天海祐希が鮮やかに演じる新作舞台。
【天海祐希コメント】
マクベス夫人を私が演じるなんて、とても大それていて足がすくむ思いです。でも反対に、だからこそ挑戦しなければ…とも思います。ジュード・クリスチャンさんの脚本、ウィル・タケットさんの演出で新しい切り口のマクベス夫人を共に作れたらと思います。素晴らしいスタッフ、共演者の皆様と高い目標に向かい、大いなる楽しみと様々な覚悟を持って、マクベス夫人に挑戦致します。ぜひ、楽しみにして頂けたらと思います。

● 中井貴一 主演作品

◎2021年4~5月
演出:G2
出演:中井貴一 ほか
旧PARCO劇場のクロージングシリーズ公演『メルシー!おもてなし~志の輔らくごMIX~』に主演した中井貴一が、オープニングシリーズの掉尾を飾る!
2001年『二人の噺』でPARCO劇場に初登場以来、『コンフィダント・絆』、『趣味の部屋』など数々の作品に主演してきた中井貴一。クロージングシリーズ公演でタッグを組んだG2とオープニング公演のステージに登場!

パルコステージ http://www.parco-play.com/

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