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『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』主演・夏川椎菜、演出・深作健太のオフィシャルインタビュー到着!

演出を深作健太、主演を声優・アーティストとして活躍する夏川椎菜が務める『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』が、10月6日~9日に東京・シアタートラム、10月15日、16日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演されるが、そのオフィシャルインタビューが公開された。

本作は、ドイツを代表する劇作家、シラーによるフランスの英雄=ジャンヌ・ダルクを描いた作品で、〈ジャンヌは生きている〉というキャッチコピーのもと、夏川演じるジャンヌ・ダルクを通じて、戦争について考える演劇となっている。

《あらすじ》
時は十五世紀――長く続く、英仏百年戦争。
神の声に導かれ、故郷を飛び出した少女・ジャンヌ。
オルレアンの町を救うため、ひとり戦場へ身を投じた彼女の〈信仰心〉は
フランス王シャルル七世や王母イザボー、イングランドの騎士ライオネル、
そして両軍の将軍と兵士たちを巻き込んで、
やがて火刑台上の 驚くべきクライマックスへと突き進む……。

夏川椎菜

その主演・夏川椎菜、演出・深作健太を迎えてのオフィシャルインタビューを届ける。

《オフィシャルインタビュー》

──今回の『オルレアンの少女』は、〈新・ドイツ三部作〉の初回と伺っていますが、まずは深作さんがこの作品を選んだ理由を教えて頂けますか?

深作 昨年上演した〈ドイツ三部作〉(『火の顔』『ブリキの太鼓』『ドン・カルロス』)は、〈父親殺し〉をテーマに、親と子の葛藤で苦しむ十代の心情を描きました。今回は〈戦争と女性〉をテーマに作りたいと考えるようになって。そんな時に、夏川さんにジャンヌ・ダルクを演じていただきたいと思いつきまして。夏川椎菜の初舞台・初主演作を、まず誰よりも僕が一番観たい!という(笑)。

夏川 今回、シラーの『オルレアンの少女』の台本を読むまで、自分とジャンヌ・ダルクに似ているところがあるとは思っていなくて。でも、深作さんのお話や台本を通じてジャンヌ・ダルクを理解していく中で、だんだんと私を選んで頂けた理由や、深作さんが見たい!と思ってくださる私流のジャンル・ダルクみたいなものが、少しずつ見えてきているので、あまり気負わずにやろうと思っています。
私も当初、ジャンヌ・ダルクは強くて物怖じせず、神聖な雰囲気がある気高い戦士のようなイメージがあったんですが、彼女を知れば知るほど、どちらかというと弱い人間だったのかもって。彼女が本当に神の啓示を受けたのかは分からないけれど、弱いからこそ信じてしまったんじゃないかと思うんです。台本の中では、ライオネルに一目惚れしたり、そこから感情を露にして女性的な発言も増えたりするところが、凄く印象に残っています。もしかしたら、弱いからこそ迷ったりブレが生じたり……、本当はそういうところがたくさんある女の子なのかなと。

──夏川さんは、普段声優として、歌手として活動をされていますが、舞台の上でお芝居をするということと、その普段の活動で気持ちの違いはありますか?

夏川 (このインタビューの段階では)まだ稽古が始まっていないので、これから確信に変わる部分もあると思うんですけど、普段私が行っているアニメやゲームのお芝居よりも、アーティスト活動のライブのリハ、本番のほうが近いのかな?って。声優の仕事って、キャラクターやキャラクターの見た目といった縛りや、セリフも決まっているし、アニメだとキャラクターの動きに合わせないといけないとか、タイミングもあるし、様々な決め事があるなかで、自分の表現も出しつつ、求められているものを出していく。そういったお芝居なんです。その点、舞台は(台本の段階では)決まっているものが少なくて、声優の仕事とお芝居という部分では共通しているけど、使う頭が全然違う気がしています。より技巧派なテクニックが必要な声優の仕事と、テクニックよりは自分の心や体の動きが重要な舞台でのお芝居はだいぶ違う気がしています。だから、本当に新人の気持ちです。逆にそのアーティスト活動は割と自由度が高いなかで、歌の中でこう決めていても日によってブレがあって、それも正解として楽しめる。なので、アーティスト活動の方の手応えや気持ちの持っていき方を、舞台にも活かせたらと思っています。

──ありがとうございます。それでは最後に、舞台を楽しみにしてくださっている方へ、メッセージをお願いします。

深作 これから大好きな俳優陣、スタッフと作品を作り上げてゆきますが、〈演劇〉の最後のパーツはお客さんです。皆さんが参加して、この作品を一緒に育てていただけると嬉しいです。

夏川 お話をいただいた時には遠いと思っていたジャンヌ・ダルクという存在が、本を受け取ったり、読み込んだりする中で、どんどん身近な存在になっています。きっと、みなさんにお届けする時には胸を張って、これが夏川が一か月かけて理解したジャンヌ・ダルクです、そして『オルレアンの少女』です、というものを見せられると思っているので、稽古場でたくさん失敗して、事件事故を起こして(笑)、このタイミング、このキャストでしか作れない『オルレアンの少女』を伝えていけたらなと思います。

【公演情報】
『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』
作:フリードリヒ・フォン・シラー
翻訳:大川珠季
演出:深作健太
音楽・演奏:西川裕一
出演:夏川椎菜 溝口琢矢 松田賢二 峰 一作 宮地大介 愛原実花 李真由子
特別出演:PANTA(頭脳警察) ※大阪公演のみ
●10/6~9◎東京公演 シアタートラム
●10/15・16◎大阪公演 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
〈料金〉9,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉
東京公演:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
大阪公演:キョードーインフォーメーション 0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)
〈公式サイト〉https://orleans.fukasakugumi-map.jp
〈公式Twitter〉 @fukasakuorleans

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