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ロケットに夢を賭ける若者たちのミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』開幕!

アメリカの小さな炭鉱を舞台に、厳しい現実に直面しながらもロケットに夢を賭ける青春映画『October Sky-遠い空の向こうに-』のミュージカル化が、甲斐翔真、阿部顕嵐(7ORDER)らの出演で、10月6日、Bunkamuraシアターコクーンで幕を開けた。

元NASAの技術者ホーマー・H・ヒッカム・Jr.による感動の自伝小説「ロケットボーイズ」は全米でベストセラーとなり、1999年にジェイク・ギレンホール、クリス・クーパーら出演でたちまち映画化。そして、ミュージカル版が誕生し、アメリカでの2度のトライアウト公演を経て、ついに日本で初上演となった。

舞台となるのは米ソ冷戦時代のアメリカ。小さな炭鉱町に生まれ、炭鉱夫になることを運命づけられていた主人公が、人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げを見たことにより、ロケット制作を志す──。

 

【STORY]
1957年、人類初の人工衛星スプートニクが宇宙へ飛び立ち、ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッドでその姿を見た高校生ホーマー(甲斐翔真)は自身もロケットを打ち上げたいと言う夢を抱き、悪友のロイ(阿部顕嵐)とオデル(井澤巧麻)、そして科学の知識を持つ、いじめられっ子のクエンティン(福崎那由他)を仲間に引き入れて「ロケットボーイズ」を結成する。
しかし、ロケットは失敗続き、炭鉱の責任者である父のジョン(栗原英雄)はホーマーの行動が理解できず、父子は激しく対立、そんな二人に母のエルシー(朴璐美)は寄り添い続ける。

最初は馬鹿にされていたボーイズだが、高校の教師のミス・ライリー(夢咲ねね)や炭鉱の人たちの助けを借り、全米科学コンテストへ向けて、少しずつ前進する。ホーマーのガールフレンドのドロシー(中村麗乃)はそんな彼らを複雑な心境で見つめていた。
ある日ジョンが炭鉱で重傷を負い、ホーマーは家計を助ける為に高校を辞め夢も捨てる決断を迫られることになる

 

厳格な炭鉱夫の家庭に生まれながら、衛星との出会いにより夢を見出す快活な高校生のホーマー・ヒッカム役には甲斐翔真。

ホーマーと一緒にロケット制作に励む「ロケットボーイズ」のメンバーの一人で、義父から暴力を受けているロイ役には阿部顕嵐(7ORDER)。

ロケットボーイズのロケット作りに興味を持ち、彼らの夢のサポートをする科学の先生ミス・ライリー役には夢咲ねね。

炭鉱夫として生き、自分とは異なる人生を志す息子ホーマーの理解に苦しむ父ジョン・ヒッカム役には栗原英雄。

家族を愛し、息子を心配しながらも夢を応援し、守ろうとする母エルシー・ヒッカム役は朴璐美が務めている。

さらに、故郷を愛するホーマーのガールフレンドのドロシー役に中村麗乃(乃木坂46)。

ホーマーの幼馴染で明るい性格とユーモアのセンスを持つロケットボーイズのメンバー・オデル役に井澤巧麻、学校ではいじめられているが優れた科学的知識を持ち、ロケットボーイズに加わることになるクエンティン役には福崎那由他といった豪華なメンバーが集結した。

その公演の開幕前日となる10月5日、初日前会見&公開ゲネプロが行われた。

夢咲ねね、中村麗乃、井澤巧麻、甲斐翔真、阿部顕嵐、福崎那由他、栗原英雄、朴璐美

【コメント】
甲斐翔真
演出の板垣(恭一)さんの「全員がそのシーンの主役であるべき」という言葉の通り、みんな個性豊かで、まさに主役の集まりのようなカンパニーだと思います。誰に感情移入しても感動できる舞台です。このような状況下でもここまで来ることができたという奇跡をかみしめながら、千穐楽を無事に迎えられるように祈りながら走り抜けたいなと思っております。

阿部顕嵐(7ORDER)
ロケットを打ち上げる前の気持ちと、来てくださる皆様へこの作品を届けることができることができる気持ちとでわくわくしております。町のみんなで(人類初めての人工衛星)スプートニクを見上げるシーンが、全員が1つのものを見て、時が止まったような感覚になります。その感覚を見に来てくださる皆さんにも共有したいと思います。

夢咲ねね
明日、無事に幕があけること、そしてこの熱い作品を共有できることがとても嬉しいです。
原作を観て、(ロケット)ボーイズの光のような存在になりたいと思っていましたが、稽古場から十分ボーイズは輝いていました(笑)。ボーイズの光として負けないように突進していければと思っています。

栗原英雄
実は昨日、本物のスプートニクが打ち上げられた日だったので、そういう時期にこのような作品に携われた事にとても光栄に感じております。この物語は(ロケット)ボーイズだけでない群像劇となっています。夫婦や親子、兄弟、友情、街と人々、国と人々など色々な悩みを表現しています。誰かの悩みと分かち合える作品になっているかと思います。感染対策をしっかりして千穐楽まで走り抜けたいと思います。

朴璐美
(初日をいよいよ明日に迎える事に)ドキドキしています。厳しい制約の中で物づくりをしてきました。栗原さんもおっしゃる通り、今日初めてマスクを外して顔を見る人もいるくらいストイックな環境でした。このお話しは夢物語ではない実話であることが最大の魅力で私達も命をかけて(舞台を)生き抜こうと思っています。ビビットな気持ちを皆さまにお届けできればと思っています。

中村麗乃(乃木坂46)
顔合わせから初日を迎えるまであっという間でした。すごい濃い毎日でした。
普段(乃木坂46の舞台)とは全然違いすぎました。普段は歌にも振付がありますが、ミュージカルは台詞が歌になっているので、稽古場で「思うようにやってみてください」と言われて、「はい!」と答えましたが、心の中で「どうしよう」と戸惑ってしまいました。生オーケストラも迫力があって新鮮でした。稽古で学んだことを活かして皆さまに届けられるように精一杯頑張れたらと思います。

井澤巧麻
一か月稽古をしてきて良いものを作り上げることができたと思います。最後に星空を見上げた時お客様も同じ気持ちで希望を持ち帰っていただけるような舞台になっておりますので、たくさんの人に見ていただけるとうれしいです。
幕が上がった瞬間、1950年代のアメリカにタイムスリップできるような迫力があるので、ぜひ注目してください。

福崎那由他
たくさんの制限された環境で稽古を重ね、作り上げられた今作ですがいよいよ明日、初日を迎えて皆様にお届けすることができます。『October Sky』は僕自身勇気をもらった作品なので、皆さんにも勇気を届けられたらうれしいです。僕の演じるクエンティンはいじめられていたけれど、ホーマー(甲斐)、ロイ(阿部)、オデル(井澤)に助けられ、ロケット制作の信念を固めるシーンが特に気に入っています。

【公演情報】
ミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』
上演台本・訳詞・演出:板垣恭一
脚本:ブライアン・ヒル&アーロン・ティーレン
作詞作曲:マイケル・マーラー
出演:甲斐翔真 阿部顕嵐(7ORDER)/夢咲ねね/栗原英雄 朴璐美/中村麗乃(乃木坂46) 井澤巧麻 福崎那由他 ほか
●10/6~24◎Bunkamuraシアターコクーン
〈お問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999(平日10時~12時/13時~15時)
●11/11~14◎森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション0570-200-888(11時~16時 日曜・祝日休業)
〈公式サイト〉https://october-sky.jp/
〈公式Twitter〉@octobersky_jp

【撮影/NAITO】

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