水戸芸術館オーディオドラマ第二弾『斜交』～昭和 40 年のクロスロード～無料配信決定！

撮影：刑部アツシ

水戸芸術館がコロナ禍でも作品を届けようと、これまでの舞台を音声で楽しめるオーディオドラマ化して送るシリーズ。第一弾『最貧前線 』～ 宮崎駿の雑想ノートより ～に続いて、新たに制作し届ける第二弾は、2017 年に ACM 劇場が舞台作品として制作した『斜交 ～ 昭和 40 年のクロスロード ～。

舞台『斜交』～昭和 40 年のクロスロード～は、戦後最大の誘拐事件『吉展（よしのぶ）ちゃん誘拐事件』の取調室の舞台化。年配の方には今も鮮明な記憶の『吉展ちゃん誘拐事件』は、取り調べ最終日に劇的な展開で事件は見事解決され、それを担当した茨城が誇る昭和の名刑事・平塚八兵衛（役名では三塚）まで有名にした戦後最大の誘拐事件。本作ではその最後の 10 日間の取調べを描いている。

オーディオドラマ版では、舞台版よりもなお一層激しく容疑者と刑事との取調室での言葉の応酬が展開され、その二人の攻防が聞きどころになっている。警視庁の面子を一身に背負わされたベテラン刑事と、二度の取り調べを逃れその手の内を知り尽くした容疑者とのタフでハードな頭脳戦。その息詰まる攻防が、本作のために斎藤ネコが新たに作曲演奏した音楽と共に、目前に再現される。

三塚は、容疑者に迫れば迫るほどその過酷な人生をも見つめることになり、次第に人として理解していく一面も見せるが、それは同時に時代に隠された大きな影を見つめることでもあった。やがて三塚は、容疑者にとっておきの切り札を切る日が来る…。

昭和40年、東京オリンピックの大成功の陰で、事件が無かったら決して出会わなかった二人の男の物語。
1話約20分、全6話の一挙配信開始。手に汗握る真の男たちの闘いを堪能したい。

【放送データ】
ACM 劇場プロデュース『斜交』～昭和 40 年のクロスロード～（2017 年）
出演：近藤芳正 筑波竜一 中島 歩 福士惠二
渋谷はるか 五味多恵子
脚本：古川健
演出：高橋正徳
音楽：斎藤ネコ
音効：原島正治
音響：山口剛史、尾林真理
映像：田島 亮
演奏：斎藤ネコカルテット（斎藤ネコ、グレート栄田、山田雄司、藤森亮一）

【配信方法】HP 内「おうちで楽しむ水戸芸術館」より無料配信
＊全 6 話（各話約20分・最終話45分）
【配信期間】12月 18日（金）15時～2021年 1月 31日（日）24時
インタビューや制作の様子を観られる予告編を劇場 HP にて配信中
https://www.arttowermito.or.jp/topics/article_40436.html
2017 年公演時の特設サイト ：https://www.arttowermito.or.jp/sp/shakkou310/

【年末年始限定アンコール配信も決定】
期間：12／23（水）15 時～1／31（日）24 時
これまでに配信した、ひたちなか海浜鉄道の 10 年を描いた『海辺の鉄道の話』、オーディオドラマ版『最貧前線』～宮崎駿の雑想ノートより～（全 7 話）も無料でアンコール配信。また、音楽劇『夜のピクニック』も、11／1～1 /31まで好評配信中（有料配信）。