「舞台芸術を未来に繋ぐ基金」が第1回助成金採択者名を公開
コロナ禍で困窮する舞台芸術関係者の支援を目的として4月に発足した「舞台芸術を未来に繋ぐ基金」(通称:みらい基金)が、第1回助成金採択者名を公開した。
第1回助成は、5月までにクラウドファンディング等で集まった寄付を原資に実施し、個人は応募件数1,177件のうち75件、団体は応募件数193件のうち9件が採択され、助成総額は30,597,496円となった(応募者の傾向は添付のデータを参照)。
助成上限額は、採択者が実施したいことを効果的に後押しできるようにするため、個人30万円・団体100万円に設定、結果的に平均助成額は個人が292,577円、団体が961,580円となった。
個人採択者の顔ぶれは、俳優、オペラ歌手、ミュージシャン、ダンサー、パフォーマー、人形遣い、能・三味線・尺八等の実演家、劇作家、作曲家、振付家、演出家、指揮者、技術スタッフ、プロデューサー、劇場経営者など多岐にわたった。採択団体は、子どもを含む幅広い層に舞台芸術を提供している団体が中心となった。
地域別に採択者を見ると、首都圏が多いものの、北海道から九州に渡って選ばれており、コロナ禍にあっても様々な創意工夫をしながら地域社会に舞台芸術を提供し続けている全国各地の舞台芸術従事者や団体を、基金が後押しする形となった。
コロナ禍によるライブ・エンタテインメント業界全体の損失額は、2021年2月までに6,900億円に達するとされている(ぴあ総研調べ)。
現在、一部活動再開が始まってはいるものの、感染拡大防止策として客席数を50%以下に抑えていて、支援が必要な状況は変わっていない。
みらい基金では引き続き寄付を募り、速やかに第2回助成を実施して、活動継続や再開を目指す全国の舞台芸術関係者を支援していく予定。
▼寄付受付:MotionGallery(2020/8/25まで)
https://motion-gallery.net/projects/butainomirai