お芝居観るならまずはココ!雑誌『えんぶ』の情報サイト。

『魔界転生』のゆかりの地を天草四郎役・小池徹平&演出・堤幸彦が訪問!

平成最後の秋を席巻した大ヒットスペクタクル時代劇『魔界転生』が、2021年4月から再演を幕を開けるが、そのゆかりの地、島原(原城跡)・天草を、2月24日に、天草四郎役・小池徹平と演出・堤幸彦が訪れて、慰霊・成功祈願を行った。

『魔界転生』は、1967年(昭和42年)に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎の人気伝奇小説で、壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そして、奇抜かつ摩訶不思議な展開、時空を超えたアクション・エンターテインメントの最高傑作であり、1981年の映画化以降、舞台、漫画・アニメ、ゲームなど、数多くのジャンルでリメイクされた、山田作品の最大のヒット作。

初演では10万人の動員を記録し、大ヒット。それから2年4ヶ月、待望の再演となる今回は、2021年4月に愛知・刈谷市総合文化センターで開幕し、続けて『魔界転生』のゆかりの地、島原・天草がある九州の福岡・博多座で4月中旬から、続く5月に東京・明治座、6月には大阪・新歌舞伎座での上演となる。

演出は再び巨匠・堤幸彦が手がけ、脚本は演劇界の重鎮・マキノノゾミが担当。ド派手なアクション、変幻自在なフライング、LEDによる映像効果を駆使し、演劇と映像の融合による画期的な演出により、感動の人間ドラマ、魅惑のエンターテインメント時代劇である本作をさらに練り上げ、ブラッシュアップし、令和版の新しい『魔界転生』を創り上げる。

魔界から蘇った剣豪に果敢に立ち向かう主演の柳生十兵衛役は、テレビドラマ『遺留捜査』、舞台『Q』などで抜群の演技力と存在感を魅せる上川隆也が初演に引き続き務める。十兵衛たちに立ちはだかる最大の強敵・天草四郎役は、『キンキーブーツ』や『キレイ』など話題作に次々と出演し、舞台での活躍も目覚ましい小池徹平が初参加し演じる。

天草四郎の姉・お品役に藤原紀香、「真田十勇士」の生き残り・根津甚八役に村井良大、十兵衛の弟・柳生又十郎役に木村達成、魔界衆・田宮坊太郎役に田村心、柳生衆・小栗丈馬役に岐洲匠、柳生衆・戸田五太夫役に宇野結也、魔界衆・荒木又右衛門役に財木琢磨、軍学者・由比正雪役と刀鍛冶・叢雲常陸役に山口馬木也、二刀流の剣豪・宮本武蔵役に渡辺大、さらに、黄泉の世界から蘇った淀殿役に浅野ゆう子、十兵衛の父・柳生宗矩役に松平健、華と実力を兼ね備えた豪華なキャストが一堂に揃った。

本作では天草四郎が「魔界転生」という妖術を使い、錚々たる剣豪たちを甦らせ、幕府への復讐を誓う。その天草四郎役を演じる小池徹平、そして演出の堤幸彦によるゆかりの地巡りは、「島原の乱」の主戦場となった長崎県南島原市の世界遺産・原城跡から始まった。原城落城そして天草四郎没後383年にあたる2021年、天草四郎のものと伝わる墓前で、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、舞台の成功を祈願。その後、一行は、天草四郎の生まれ故郷である熊本県天草市へ移動。天草キリシタン館や天草四郎公園、天草四郎ミュージアムなどを訪れた。

【コメント】
天草四郎役:小池徹平
(「島原の乱」は)実際にどんなものだったのか、どれくらい激しい戦いだったのかなって思いますし、原城跡に来ることによって、ああこういう所だったんだ、っていう想像が、はるかに膨れ上がった気がします。舞台で表現するにあたっては、今日は非常に大事な一日になったのではないかと思います。天草四郎を演じる者として本当に光栄です。
コロナ禍で舞台が中止になるということも経験していますし、この状況の中で、初日の幕を開けるまでがどれだけ大変なのか、そこに向けて今は気を付けるべきことがすごく多くある思います。最後まで気を抜かずに、やらせていただくつもりですし、何より今、こうやって(実際に天草四郎が立った)この場所に来られているので、確実に一歩ずつ、初日に向けて歩みを進めているんだっていう実感もすごく沸いています。

演出:堤幸彦
この空気、太陽、海の風、におい、鳥のざわめき、この時期ですと、そろそろ桃や桜も芽吹き始める、自然の力みたいなのものを感じますし、383年前もきっと同じだったと思います。そこで、天草四郎を筆頭に数万の一揆軍が、ここで世界を揺るがすと言ってもいいくらいの決起をした、この平和な空気の中でそれが行われたっていうことが、舞台を作っていく上で重要なスタートポイントになるんじゃないかなと思っています。
(コロナ禍は)舞台を表現していくためには非常に否定的な条件、状態ではありますけれど、その中でも知恵を振り絞り、エンターテイメントの力を皆さんにお見せしたいです。前回は人間のマンパワーでもって舞台を大きく動かしていくステージでしたが、今回は、例えば多面的に動き回るLEDの映像や、かなりハイテクな舞台にすることにより、人と人との接触を少しでも減らしていったり、今の時代に適応する、変化した令和版での再演という風に考えています。

【公演情報】
『魔界転生』
原作:山田風太郎(角川文庫刊)
演出:堤 幸彦
脚本:マキノノゾミ
出演:
上川隆也 小池徹平 藤原紀香 村井良大 木村達成 田村 心 岐洲 匠 宇野結也
財木琢磨 山口馬木也 渡辺 大 浅野ゆう子 松平 健 ほか
●4/7~11◎愛知公演 刈谷市総合文化センター
●4/18~28◎福岡公演 博多座
●5/4~28◎東京公演 明治座
●6/2~6/10◎大阪公演 新歌舞伎座
〈チケット一般発売〉
愛知公演 発売中
福岡公演 3月13日(土)~
東京公演 3月13日(土)~
大阪公演 4月03日(土)~
〈公式サイト〉https://makaitensho.jp

記事を検索

観劇予報の最新記事

草彅剛・主演のシス・カンパニー公演『シラの恋文』ビジュアル公開!
数学ミステリーミュージカル『浜村渚の計算ノート』開幕!
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』井上芳雄最終日の写真到着&再演発表!
 「池袋演劇祭」まもなく開幕!
加藤拓也の最新作『いつぞやは』開幕!

旧ブログを見る

INFORMATION演劇キック概要

LINKえんぶの運営サイト

LINK公演情報