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三好十郎の大作を16名の俳優で演じる『斬られの仙太』開幕!

新国立劇場で演劇『斬られの仙太』が、4月6日に初日を迎えた。

この公演は多くの人々に愛され続けている日本の名作を届ける「人を思うちから」の第一弾で、劇作家・三好十郎が、幕末から明治にかけての激動期を描いた超大作。

物語の舞台は江戸末期。常陸の国の農民・仙太郎は、あまりの凶作に年貢の減免と取立て猶予を申し出た兄へのひどい仕打ちに絶望し国を後にし、江戸で剣の使い手となる。故郷へ向かう道すがら、ひょんなことから水戸天狗党の絡む一大騒動へと巻き込まれていく……。

これまでも新国立劇場で数多くの話題作を生み出してきた上村聡史が演出を担い、総勢80名余に上る登場人物を、6週間に及んだオーディションを経た16名の俳優が演じている。

【ものがたり】
時は江戸末期から明治にかけて。常陸の国の水呑み百姓・仙太郎はあまりの凶作に年貢の減免と取立の猶予をお上に訴えるが、この地の有力者・北条の喜平はそれを許さず、彼を村から追い出してしまう。復讐を誓った仙太は江戸で剣法を学び、博徒となって故郷へと戻る道すがら、ひょんなことからとある茶屋で頼まれごとをされ、それをきっかけに水戸天狗党絡みの騒動へと巻き込まれていく。仙太の剣の腕と男気を目の当たりにした党から是非同士にと勧誘を受けた仙太は、党の斬り込み隊長として次第にその名を高めて行く……。

初日を迎えて、演出の上村聡史と仙太郎役の伊達 暁からコメントが到着した。

【コメント】
演出:上村聡史 
念願の本作を演出でき、大変嬉しいのと同時にお客様が4時間近くを集中してご覧になられていて、勇気を頂きました。今の時期、劇場に足を運ぶことさえ大変なのに、三好十郎さんが32歳の時に書いたこの大作が、今のこの時代だからこそ、こんなにも響く力を持っているんだなと改めて実感しました。なかなか上演されることのない作品であることも含め、是非劇場に足をお運び頂けたらなによりです。

仙太郎役:伊達 暁
フルオーディション企画第3弾の『斬られの仙太』、いよいよ初日を迎えました。キャスト決定したのが一年前。コロナ禍を経て、百姓仙太郎の世を憂う叫び声はより痛烈に響ま す。緊急事態宣言下での気の抜けない稽古場でしたが、集ったメンバーは意欲的に三好十 郎の重厚な戯曲に挑み、きつく傾いた八百屋舞台で汗をかいてきました。さて、どうなる ものか。千穐楽まで力を尽くして幕末の水戸を駆け抜けたいと思います。

【公演情報】
『斬られの仙太』
作:三好十郎
演出:上村聡史
出演:青山 勝 浅野令子 今國雅彦 内田健介 木下政治 久保貫太郎 小泉将臣 小林大介
佐藤祐基 瀬口寛之 伊達 暁 中山義紘 原 愛絵 原川浩明 陽月 華 山森大輔
●4/6~25◎新国立劇場 小劇場
〈料金〉A席7,700円 B席3,300円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス:03-5352-9999(10:00~18:00)
〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp/play/kirarenosenta/
〈チケット問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス:03-5352-9999(10:00~18:00)
Webボックスオフィス:http://nntt.pia.jp/event.do?eventCd=2100119

【撮影: 宮川舞子】

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