俳優座劇場が、アーサー・ミラーの『彼らもまた、わが息子』を上演するにあたり事前講座を開催!
俳優座劇場が、プロデュース公演でアメリカの劇作家アーサー・ミラー『彼らもまた、わが息子』を上演するにあたり「アーサー・ミラーと2020年日本」と題して事前講座を開催する。
「2019年~20年にかけて世界中でアーサー・ミラー作品が上演され、なぜ今あらたに注目を集めるのか」を中心としたテーマに、今回の上演にあたり新翻訳に挑んだ翻訳家水谷八也と演出家桐山知也が、本作を日本で上演する意義について語り合うという。
水谷八也は、早稲田大学教授として文化構想学部・文系ジャーナリズム論系で教鞭を執り、翻訳では英米の旧作品を現代劇として蘇らせた実績を数多く持つ英米文学研究者。桐山知也は、蜷川幸雄や野村萬斎などの演出作品に演出助手として参加、次世代の日本演劇を担う演出家と期待されている。
「この作品は過去と現在の関係を問い直し、幸福の意味を問い直すもの」と語る水谷八也からのメッセージをご紹介したい。
【水谷八也(翻訳家/早稲田大学教授)メッセージ】
翻訳を担当した水谷八也です。桐山さんとは以前から、ミラーのAll My Sonsの邦訳タイトルを変えてやりたいねと話していました。『みんな我が子』から『彼らもまた、わが息子』とした理由は、舞台を見ていただければ、納得してもらえると思います。
この作品は2019年春から、ロンドンでもニューヨークでも同時に上演されていました。日本でも上演されるのは偶然ですが、それはこの作品がすでに「古典」であるという証拠だと思います。『彼らもまた、わが息子』は第2次大戦後のアメリカが舞台ですが、現在のイギリスでも、アメリカでも、日本でも上演される必要のある作品だということではないでしょうか。
この作品は過去と現在の関係を問い直し、幸福の意味を問い直すものであり、過去から逃れようとする大人を拒絶しようとする若者の相克の物語でもあります。生きづらさを抱え込んでいる若い世代にこそ、ぜひ見てもらいたい舞台です。1月7日の事前講座ではそんなアーサー・ミラー作品を2020年の日本で上演する意義について桐山さんとお話ししたいと思っております。
【事前講座概要】
『彼らもまた、わが息子』事前講座
「アーサー・ミラーと2020年日本」
日時:2020年 1月7日(火)19:00 より
場所:俳優座劇場
入場無料(全席自由/予約申込が必要)
公演ホームページの専用フォーム
http://www.haiyuzagekijou.co.jp/produce/
または
電話 03-3470-2880
での申し込みとなる。
※公演紹介記事(演出家/桐山知也からのメッセージ)はこちら
http://enbu.co.jp/category/kangekiyoho/kareramomata2020/