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アーサー・ミラー『彼らもまた、わが息子』を俳優座劇場が上演!

アメリカの劇作家アーサー・ミラーの“All My Sons”が『彼らもまた、わが息子』のタイトルで2月に俳優座劇場プロデュースとして上演される。
本作は、1947年にブロードウェイで初演され第1回トニー賞を受賞、翌年にはミラー自身の脚本により映画化。「世代間の葛藤を描く3部作」のひとつとして『セールスマンの死』(ピュリッツァー賞・トニー賞を受賞)とともに知られ、20世紀を代表する傑作として現在でも各国で上演が重ねられ、2019年にはイギリスのオールドビック、アメリカではアメリカンエアラインズシアターで上演されている。
今回の日本公演を含め、時を同じくして各国で上演が続くのは偶然ではなく、ポピュリズムが席巻する米英などの同時代を生きる者としての危機感・問題意識が重なった、時代に適った共鳴現象と言えるのだろう。
翻訳は英米の旧作品を現代劇として蘇らせた実績を数多く持つ水谷八也が手がけ、70年前に誕生した作品ながらもなお、今日の様相に通じる現代性が見出されることに着目。タイトルも「みんな我が子」から今回の公演のために『彼らもまた、わが息子』と一新して、現代劇として再構築する。
演出には、次世代の日本演劇を担うと期待される桐山知也、配役は、登場人物の設定年齢に実年齢が近い俳優をキャスティング。各世代の様相をより実態に近い形で提示することを試みるという意欲的なカンパニーを実現した。「魅力的な出演者とともに高い芸術性を目指すと同時に、作品を深く味わうことを通じ、自身の生きる社会に問題意識を持って繋がるきっかけともなる観劇体験を目指します」という俳優座劇場の新たな挑戦に注目したい。

【桐山知也(演出家)からのメッセージ】
演出家の桐山知也です。アーサー・ミラーの『みんな我が子』として知られてきたAll My Sonsを今回、翻訳の水谷八也さんと組んで『彼らもまた、わが息子』として新訳上演します。もう10数年前からこの戯曲の底に流れるアーサー・ミラーの「怒り」に共感を覚えています。過去の事実に向かい合おうとしない男の物語はミラーの代表作『セールスマンの死』でも扱われていますが、『彼らもまた、わが息子』ではそれが超一級のサスペンス・ドラマに仕上がっています。今回は世代間の差が浮き彫りになるように、役柄の年齢に近いキャスティングをしているので、ベテランと若手の化学反応も楽しみです。
ナショナル・シアター・ライブでも1月の最後の週に『みんな我が子』が恵比寿ガーデン・シネマで上映されますが、是非ご覧になって、ロンドンの舞台と日本の舞台を比較してもらえればと思います。演劇は物語だけでできているわけではありません。ぜひ劇場に足を運んで、その空気を味わってください。

【あらすじ】
ジョー・ケラーとケイト夫婦(吉見一豊・山本郁子)には二人の息子がいた。空軍パイロットだった次男ラリーは終戦後も行方が分からないまま3年がたつ。長男クリス(竪山隼太)はラリーの恋人だったアン(佐藤 玲)との結婚を決めるが、ラリーの死を受け入れられない母ケイトは素直に祝福することができない。
一方、アンの父親は戦時中、空軍に戦闘機の部品を納入していたジョーの工場で働いていたが、不良品を出荷して21機の戦闘機が墜落する事故を引き起こした罪で服役中である。
そして突然、初めて父親と面会したアンの兄ジョージ(逢笠恵祐)がケラー家を訪れると連絡が入り、のどかな空気は一変する……。

【公演情報】
俳優座劇場プロデュース
『彼らもまた、わが息子』
作◇アーサー・ミラー
翻訳◇水谷八也
演出◇桐山知也
出演◇吉見一豊 山本郁子 竪山隼太
佐藤玲 逢笠恵祐 斉藤淳
上原奈美 森永友基 多賀麻美
2020年2月7日(金)〜15日(土)◎俳優座劇場(六本木)
料金 [全席指定・消費税込]一般 5,800円
ペアチケット(一般2枚)11,000円
グリーンチケット〈学生〉2,900円
ハーフチケット(2月7日)2,900円

公演ホームページ
http://www.haiyuzagekijou.co.jp/produce/

1月7日(火)19:00〜事前講座「アーサー・ミラーと2020年日本」を実施。
その紹介記事と水谷八也(翻訳家/早稲田大学教授)メッセージも掲載中!
http://enbu.co.jp/category/kangekiyoho/kareramomata20200107/

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