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KAAT 神奈川芸術劇場 長塚圭史の新芸術監督就任会見と2021年度ラインナップ発表!

KAAT 神奈川芸術劇場では、白井晃現芸術監督の後を引き継ぎ、2021 年 4 月 1 日より、長塚圭史新芸術監督が就任する。(※任期2021年4月1日より5年間)

その就任にあたり会見が行われ、また2021年度ラインナップが発表された。

【コメント】


白井晃( KAAT 神奈川芸術劇場  現芸術監督)
2014 年にアーティスティック・スーパーバイザー、2016 年から芸術監督に就任し、この 7 年間は身に余る重責と自分の能力との戦いだったように思います。就任当初、開館からまだ 3 年を経たばかりの KAAT は「つくる劇場」として頭角を現してきた若い劇場でした。この強みを生かし、より強い発信力をもった劇場をと考え、東京とは一線を画す、挑発的・先鋭的な企画をプログラムしてきました。2019 年には主催公演が過去最高の入場者数を記録しました。2018 年、下北沢の小劇場で長塚さんが演出する『王将』を拝見する機会があり、エネルギッシュな内容と企画力に注目しました。そして、このエネルギーをぜひ劇場に注いでほしいと思いました。
未曽有の事態で、次の監督にバトンタッチするまでに達成したかったことができなかったのは残念ですが、芸術監督が代わることは変革の時でもあり、チャンスでもあるように思います。このような時勢の中でも長塚さんがより刺激的でわくわくするような劇場にしてくれると期待しています。この 7年の間、関わってくださった全てのアーティスト・スタッフの皆さんに心から感謝します。長塚新芸術監督の船出を心よりお祝いします。

長塚圭史 ( KAAT 神奈川芸術劇場  新芸術監督)
この劇場でテーマにしていきたいことは「ひらく」です。これを達成するために3つの方針を立てました。
1つ目はシーズン制の導入。劇場にリズムを作ります。まず4-6 月はプレシーズンとして、実験的な公演を行っていきます。夏はキッズ・プログラム。秋から半年間はメインシーズン。メインシーズンにはテーマを掲げます。今年のテーマは「冒」。テーマにそって企画をプログラムしていきます。年間を通し、リズムをもって運営することで劇場に季節感を作りたいと思います。
2つ目は劇場そのものを「ひらいて」いくことを試みます。今年はアトリウムに特設劇場を設えて『王将』を上演。『冒険者たち』という県内巡演する企画を開催。劇場オープンスペースを活用した試みやクリエーション現場の公開など、新たな形で「ひらく」ことを展開していきます。
3つ目は、劇場が創造の場であるために、劇場の未来に向けて『カイハツ』というプロジェクトを立ち上げます。アイデアを練り上げたり、戯曲を研究したり「創造すること」に焦点をあて、アーティストがさまざまなアイデアをトライアルする場や機会を積極的に設けていきます。
白井監督の熱意を引き継いで、劇場が新たな方向に舵を切っていけるように頑張ります。

<新芸術監督プロフィール>
長塚圭史(ながつか けいし)演出家、劇作家、俳優
1975 年5月9日生まれ。1996 年早稲田大学在学中に演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を結成し、作・演出・出演の三役を担う。2011年、ソロプロジェクト「葛河思潮社」を始動、2017 年には、福田転球、山内圭哉らと新ユニット「新ロイヤル大衆舎」を結成。
2008 年 9 月から 1 年間 文化庁・新進芸術家海外留学制度にてイギリスに留学。2019 年4月より KAAT 神奈川芸術劇場芸術参与。

《KAAT 神奈川芸術劇場での関与作品》
2011 年 1 月 葛河思潮社 第一回公演『浮標』(演出・出演)
2013 年 9 月 葛河思潮社 第三回公演『冒した者』(演出・出演)
2014 年 9 月 葛河思潮社 第四回公演『背信』(演出・出演)
2016 年 4 月 白井晃演出『夢の劇 -ドリーム・プレイ-』(台本・出演)
2016 年 8 月 葛河思潮社 第五回公演『浮標』(演出・出演)
2017 年 10~11 月 『作者を探す六人の登場人物』(上演台本・演出)
2018 年 9~10 月 白井晃演出『華氏451度』(上演台本)
2018 年 9 月 阿佐ヶ谷スパイダース『MAKOTO』(作・演出・出演)
2018 年 11 月 『セールスマンの死』(演出)
2019 年 12 月 『常陸坊海尊』(演出)
2021 年 1 月『セールスマンの死』(演出)※再演

 

【KAAT神奈川芸術劇場2021年度ラインナップ】

<プレシーズン>
◎KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
リーディング公演『ポルノグラフィ』
作:サイモン・スティーヴンス
翻訳:小田島創志
演出:桐山知也
4 月 16 日(金)~18 日(日)<中スタジオ>

◎新ロイヤル大衆舎×KAAT
『王将』 -三部作-
作:北條秀司
構成台本+演出:長塚圭史
音楽:山内圭哉
5 月 15 日(土) ~6 月 6 日(日)<アトリウム特設劇場>

◎KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『未練の幽霊と怪物」―「挫波」「敦賀」―』
作・演出:岡田利規
音楽監督・演奏:内橋和久
6 月上旬~下旬<大スタジオ>

◎KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『虹む街』
作・演出:タニノクロウ
6 月上旬~下旬<中スタジオ>

◎KAAT DANCE SERIES 2021
イスラエル・ガルバン『春の祭典』
振付・ダンス:イスラエル・ガルバン
6 月 18 日(金)~20 日 (予定)<ホール>

◎KAAT キッズ・プログラム 2021
『ククノチテクテクマナツノボウケン』
振付:北村明子
舞台美術:大小島真木
7 月<大スタジオ>

<メインシーズン『冒』>
◎KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『湊横濱荒狗挽歌(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび)』
作:野木萌葱
演出:シライケイタ
8 月末~9 月中旬<大スタジオ>

◎KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『近松心中物語』
作:秋元松代
演出:長塚圭史
9 月上旬~下旬<ホール>

◎KAAT EXHIBITION 2021
志村信裕展|游動
9 月 9 日(木)~10 月 8 日(金)<中スタジオ>

◎KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021
『エリア 50 代』
9 月 23 日(木・祝)~9 月 26 日(日)<大スタジオ>

◎KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021
『Noism Company Niigata × 小林十市』
10 月 16 日(土)~10 月 17 日(日)<ホール>

◎KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『アルトゥロ・ウイの興隆』
作:ベルトルト・ブレヒト
翻訳:酒寄進一
演出:白井晃
音楽・演奏:オーサカ=モノレール
振付:Ruu
11 月<ホール>

◎KAAT DANCE SERIES  2021
『Le Tambour de soie  綾の鼓』
演出・振付・出演:伊藤郁女  笈田ヨシ
12 月下旬<大スタジオ>

◎KAAT カナガワ・ツアー・プロジェクト  第一弾
『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』
原作:呉承恩『西遊記』
上演台本・演出:長塚圭史
共同演出:大澤遊
音楽:角銅真実 2
2022 年 2 月<中スタジオ>

◎KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『ラビット・ホール』
作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
上演台本:篠﨑絵里子
演出:小山ゆうな
2022 年 2~3 月<大スタジオ>

◎YPAM 2021‒ 横浜国際舞台芸術ミーティング
12 月中旬 <ホール・大スタジオ・中スタジオ>予定

そのほか提携公演など、詳細はKAAT神奈川芸術劇場HPにて
https://www.kaat.jp/news_detail?id=1645

 

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