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ピュアと感動が詰まっている『フラガール』間もなく開幕! 太田夢莉・兒玉遥・大串有希 インタビュー

日本映画の傑作の舞台化として上演するたびに感動を呼び起こす『フラガール – dance for smile – 』。その3度目の舞台がフレッシュなキャストにより甦る。

昭和40年という時代を背景に、エネルギーの⽯油化の波に押されて、廃坑を目の前にする福島県いわき市の炭鉱町。生き残りを賭けた常磐ハワイアンセンターの設立とそこでショーを見せるフラガールたちの姿を、熱い涙と感動の中で描き出す。

今回、劇中で登場するフラガールの中から、木村早苗役を演じる太⽥夢莉、飯田和美役の兒玉遥、熊野小百合役の大串有希が、この作品と舞台への抱負を語ってくれた「えんぶ6月号」のインタビューを別バージョンの写真とともにご紹介する。

大串有希 太田夢莉 兒玉遥

最後のショーはすごく気持ち良い

──まずこの作品に出演が決まったときの気持ちから聞かせてください。

太田 私は出演のお話をいただいてから映画を拝見して、そのときはまだ役はわかっていなかったのですが、早苗が一番印象に残りました。早苗はフラガールへの夢を途中で諦めることになるのですが、そのシーンがとても感動的で。その早苗役を演じさせていただけると知って、とても光栄に思いました。

兒玉 私も映画を一度観ていて、出演が決まってからまた観ました。でも私の演じる飯田和美は、舞台のオリジナルな人物なので、役については想像するしかないのですが、逆に先入観なく演じられるので演じ甲斐がありますし、ワクワクしてます。

──大串さんは昨年は事務員の初子役で出演していて、今回は小百合役ですね。小百合は引きこもりで太っている女の子ですが、大串さんは外見的には遠いのでたいへんですね。

大串 昨年の小百合役の隅田杏花さんとは仲が良くて、彼女から「公演のためにご飯を沢山食べてたいへんだった」みたいな話も聞いていたのですが、まさか私がその役をするとは思ってなかったので、びっくりしました。でも役の形は1つではないと思うので、外見も大事ですけど、内面からでも作れるかなと思っています。

──『フラガール』は炭鉱が傾いていく中で、少女たちも故郷のために頑張るという話ですが、物語でとくに印象に残ったことなどは?

太田 早苗はフラガールから抜けることになるのですが、その理由はお父さんがフラダンスに反対なことと、北海道の炭鉱に移ることになったからで。お父さんの言うことも、早苗の気持ちもわかるし、どちらにも共感しながら、でもどうにもできないというのがもどかしいです。今の時代ならもっと自由に生きられるのに、そう出来ない時代のつらさ、そこを表現できればと思いました。

──フラガールたちは、裸踊りをするのかとか、売り飛ばされるんじゃないかとか、周りの誤解や偏見に苦しめられますね。

兒玉 私の演じる和美も、それまでは炭鉱で働いているのですが、女性は自分の意見も言えずに黙々と働かなくてはいけない。それをはねのけようとしてフラガールになったんだと思います。簡単に転職もできない時代ですから、相当な覚悟の上での決断だったのかなと。そういう時代背景も伝えたいです。

大串 私はこの作品から、やりたいことはやっていいんだよというメッセージ性を受け取っています。何をするにも大体一度は障害があるもので、そこを乗り越えたときの達成感は特別ですから。前回の公演で、最後のショーが、とても気持ちが良くて。あの場面はみんな笑顔で踊っているんですけど、そこまでくる途中でいろんなことがあったのを思い出しながらほとんど素の笑顔で踊っているんです。

アドレナリンがバッと出て、「え? 楽しい!」と

──皆さんそれぞれ舞台への出演を重ねていますが、舞台の面白さはどんなところですか?

大串 ライブなところですね。でも一番好きなのは稽古期間で、「はじめまして」の人たちが集まって、1か月とかずっと一緒に稽古するわけですけど、それがなんか学校みたいで楽しいです。とくに『フラガール』は、芝居の稽古が授業でフラの練習は部活みたいな感じで、1日がそれで終わるんですが、稽古の後半になると2回くらい通し稽古をしたあとにフラの稽古をするので、みんな疲労の限界で目の焦点が合わなくなる感じで(笑)。先生もいい感じに厳しくて、「あと1曲だからがんばって!」という3分ぐらいがすごく長いんです(笑)。でもそれをみんなで頑張るのが好きなんです。

兒玉 フラがたいへんそう!

大串 いつもは使わない筋肉を使うから筋肉痛になりますね。

太田 私は演劇については苦手意識があって、お芝居はドラマから入ったので、舞台はあんなに長い時間の台詞とか頭に入るのか不安に思ってました。実際に出た舞台で間違えたこともあって、すごく反省したり。ただ今年2月からの公演『陰陽師 生成り姫』では、32公演もあって場数を踏んだこともあって、楽しめるようになりました。はじめは何が起きるかわからず怖かったんですが、わかってくると逆にそれが面白いなと。私は人生にスリルを求めているので(笑)、舞台でハプニングがあったとき、アドレナリンがバッと出て、「え? 楽しい!」ってなって、私はこれが好きなんだなと。毎公演は味わえないですけど(笑)。舞台が終わったあとの、あの気が抜けるような達成感がいいんだろうなと。それもわかりました。

兒玉 私もアイドルを卒業するまでは、一言の台詞に苦しむというか、発声から全然出来なかったんです。でも一昨年、『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』に出演したことで鍛えられました。大人になると出来ないことを指摘される機会がほとんどないので、いろいろ言ってもらえて有り難いなと。それに夢莉ちゃんが言ったように刺激的だし、できない自分に立ち向かってあがくというか、もっと先へ先へと自分を更新している感覚になれるのが楽しいです。

──そんな皆さんのフラガールぶりを楽しみにしています。では最後に意気込みを。

太田 役の話になりますが、紀美子役を演じる潮(紗理菜)ちゃんは日向坂46で、関連グルーブとして先輩後輩になるのですが、紀美子と早苗は親友なので、ふだんの先輩後輩という関係を取り払いたいです。観ている方にちゃんと納得してもらえるように、稽古期間中に関係性を作っていきたいです。

兒玉 このような世の中ですけど、パワーが貰える作品ですし、フラガールたちのピュアな姿と感動的なストーリーが詰まっている舞台です。ぜひ観に来てください。

大串 きっと初日には全員で「一山一家」していると思います(笑)。こういう時期なので、お客様もたいへんな状況の中で劇場まで来てくださるからこそ、少しでも元気をもらって帰っていただきたいです。

■PROFILE■

おおたゆうり〇奈良県出身。2011年にNMB48第3期生オーディションに合格。翌年、正規メンバーに昇格。22ndシングル『初恋至上主義』でセンターを務める。2019年11月にNMB48を卒業。女優として映像や舞台で活躍中。最近の出演作品は、【ドラマ】『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS)【舞台】『This is a お感情博士!』朗読劇『青空』『TAMERS』『陰陽師 生成り姫』。

こだまはるか○福岡県出身。2011年にHKT48の第1期生オーディションに合格。同グループのメンバーとして活動を開始、センターポジションも務める。2019年6月にHKT48を卒業。女優として映像や舞台で活躍中。最近の出演作品は、【映画】『徒桜』『灰色の壁 -大宮ノトーリアス-』【舞台】『私に会いに来て』『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』。

おおぐしゆうき○大阪府出身。16歳で俳擾デビュー。映像を中心に活動後、舞台で経験を積む。2019年には、at THEATRE演劇祭にてグランプリを受賞。最近の出演作品は、【ドラマ】Amazon Prime Video配信ドラマ『ホットママ』『当番弁護士 梶原藤子の事件ファイル~鬼子母神の女』【舞台】『フラガール- dance for smile ‒』『シーボルト父子伝~蒼い目のサムライ~』『修羅雪姫-復活祭50th- 修羅雪と八人の悪党』。

 

【公演情報】
『フラガール - dance for smile – 』
作:羽原大介・李相日
総合演出◇河毛俊作
構成演出◇岡村俊一
出演◇潮紗理菜(日向坂46) 矢島舞美 太田夢莉 兒玉遥/大串有希 朝倉ふゆな 竹内詩乃 鈴木くるみ(AKB48) 道枝咲(AKB48) 岡田帆乃佳(劇団4ドル50セント) 本西彩希帆(劇団4ドル50セント) 立野沙紀(劇団4ドル50セント) 尾崎明日香 Mirii/高橋龍輝 武田義晴/吉田智則 工藤潤矢 山田良明 久保田創 濱田和馬 大石敦士 近藤雄介 久道成光(劇団4ドル50セント)/細貝圭/有森也実
●5/14~23◎新国立劇場 中劇場
〈お問い合わせ〉
Mitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)
〈公式サイト〉http://www.rup.co.jp/

 

【構成・文/宮田華子 撮影/友澤綾乃】

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