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花組芝居創立三十五周年記念公演第二弾、三島由紀夫作『鹿鳴館』11月~12月に東京・大阪で上演! 

創立三十五周年を迎えた劇団花組芝居が、その記念公演として、2021 年の『地獄變』上演に引き続き、三島由紀夫の世界に取り組む。作品は名作戯曲『鹿鳴館』。

新たな時代を招じるのは信頼の絆か、はたまた政治の謀略か。壮麗なる鹿鳴館、その舞踏会の裏側では、硝煙と血が匂い立つ悲劇と欺瞞に満ちた冷ややかな喜劇がさだめのように演じられる。

「今夜の夜会に私は出ます、あの恥さらしな身なりをして。そして今夜の鹿鳴館は私の夜会になりましょう。」
このドラマチックなラインは、元芸妓から伯爵夫人となるも、今まで一切の表舞台から遠ざかっていたヒロイン・朝子のもの。三島由紀夫が自ら<はじめて書いた俳優芸術のための作品>としただけあって、『鹿鳴館』には俳優の力量を試すような華麗な台詞がたくさん散りばめられている。

かつての恋人と息子を守るために、今夜初めて舞踏会の女主人となることを決意する朝子。男たちの政治と陰謀に愛情で立ち向うヒロイン役をW キャストで演じる。【カツレツ組】では座⾧の加納幸和、対する 【コロッケ組】では、今や劇団の中枢を担う谷山知宏が演じる。

また、今回は 35 周年企画の一環として、劇団外からのゲスト出演者(通称:花組男子)を一般募集。劇団の枠を飛び越えて集ったキャストたちが、一体どんな化学反応を見せるのか?“男たちが演じる鹿鳴館”に期待が募る。

花組芝居の舞台において、音楽は BGM をはるかに超えた重要な意味を持っている。歌舞伎の析の音、附け打ちや下座音楽などと同じで、音楽自体がセリフとなり間となり、演者となる。今回は創立 15 周年企画『南北オペラ』でタッグを組んだ星出尚志を再び作曲家として迎え、全編オリジナル楽曲にて上演。テーマはなんと“チンドン屋”!?キッチュ&エキゾティックな舞台音楽にも注目!

《あらすじ》
維新後、明治政府は国の西欧化を急速に進める指針を打ち出し、その象徴として明治16(1883)年、諸外国との社交場となる洋館・鹿鳴館が建てられた。
3年後の 11月 3日、天⾧節(天皇誕生日)。鹿鳴館では欧化政策の中枢を担う、影山悠敏伯爵主催による舞踏会が開かれることに。だが女主人であるはずの影山夫人・朝子は、元新橋芸妓の矜持からか和装を貫き、公の場にその美しい姿を現すこともなかった。
その日、朝子は友人である大徳寺侯爵夫人・季子から、彼女の娘・顕子が思いを寄せる相手について相談を持ち掛けられる。青年の名は清原久雄。反政府運動に関わる久雄は、舞踏会に乱入し影山伯爵の暗殺を企てているというのだ。
事を聞き愕然とする朝子。久雄こそ、芸妓時代に愛し合った反政府派の指導者・清原永之輔との間に生まれた息子だった。
密かに呼び寄せた久雄との再会、結び直される母と子の絆。心ほどけた久雄は、真の狙いが父・永之輔の殺害だと吐露する。
我が子とかつての恋人。朝子は腹心の女中頭・草乃の手を借り、女主人として舞踏会を取り仕切ることで身を挺して二人を救おうと図る。
だがその裏側では国を、政治を至上のものと仰ぐ影山伯爵が、子飼いの刺客・飛田天骨と共にさらなる陰謀を巡らせており……。

《W キャスト配役》
【コロッケ組】/【カツレツ組】
影山伯爵:小林大介/原川浩明
影山朝子:谷山知宏/加納幸和
大徳寺季子:横道 毅 /松原綾央
その娘 顕子:大井靖彦/永澤 洋
清原永之輔:桂 憲─/押田健史
その息子 久雄:丸川敬之/武市佳久
飛田天骨:北沢 洋/磯村智彦
女中頭 草乃:秋葉陽司/山下禎啓
両組共通(花組男子):塚越健一(DULL-COLORED POP) 神田友博 原口紘一 早川佳祐(扉座) 森口誉大

【公演情報】
花組芝居創立三十五周年記念公演第二弾
『鹿鳴館』
作:三島由紀夫
演出:加納幸和
●11/17~27◎東京 あうるすぽっと
●12/3・4◎大阪 ABC ホール
〈料金〉一般/前売7,000円 当日7,400円 U-25/前売4,000円 当日4,400円 高校生以下/前売1,000円 当日1,400円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※U-25と高校生以下、入場時要身分証
※17日(木)・18日(金)の回は初日割引1,000円引き(高校生以下は対象外)
〈一般発売日〉10 月 15 日(土)
〈チケット問い合わせ〉花組芝居 03-3709-9430
オンライン予約 https://hanagumi.ne.jp の「券」を参照
〈劇団公式サイト〉https://hanagumi.ne.jp/

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