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上質なミステリ会話劇『+GOLD FISH』上演中! 伊万里有 インタビュー

舞台『+GOLD FISH』が5月10日より紀伊國屋ホールにて上演中だ。(19日まで)

本作は、昨年上演された舞台『ONLY SILVER FISH』の前日譚。イギリスの片田舎にある古い洋館を舞台とした会話劇だ

【物語】
「ねえ…あなたならどうする?一つだけ振り返る事ができるとしたら…。たった一度だけ…大切な過去を…。
イギリスの片田舎にある古い洋館に集まった12人の男女。
彼らは《オンリーシルバーフィッシュ》の本当の名前を知るため、とあるミステリ小説の謎を解いてこの洋館を訪れた。
その魚の本当の名前を知ることで、過去を振り返ることができると言われているのだ。
しかし、魚の名前を知る権利が与えられるのは、たった一人だけ。
洋館の主の言葉に従い、その一人を決めるべく投票が行われることとなったのだが、そんな中、隣町から逃れた”殺人犯”が洋館に紛れている可能性が浮上し…
偶然居合わせた考古学者の青年を巻き込み、物語は誰もが予想できなかった結末を迎える。

過去を振り返ることのできる魚《オンリーシルバーフィッシュ》をめぐり、交錯する12人の男女。その中のひとり、内気な青年・ベントーを伊万里有が演じる。

人気舞台に数多く出演する成長株として期待される伊万里有に、上質なミステリ会話劇に挑む心境を聞いた「えんぶ6月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介する。

西田さんとずっと一緒に芝居がやりたかった

──昨年上演された舞台『ONLY SILVER FISH』はご覧になりましたか?

映像でですが、観させてもらいました。最後のシーンがすごく印象的で。人間の醜さが如実に出ていて。だからこそ人間らしくもあった。きっと(作・演出の)西田(大輔)さんのもとでなら偽りのない芝居ができるんだろうなと、あのシーンを観て思いました。

──西田さんとは今回が初めてですよね。

初めてです。西田さんの『もののふシリーズ』が好きで。ずっと一緒にやりたいと思っていたんですよ。周りの役者仲間からも「絶対に有くんと西田さんは合うよ」って言われていて。まだ全然人柄とか知らないんですけど、もうすでに一方的に大好きです(笑)。

──本作は、伊万里さんの主戦場である2.5次元舞台とはまた違う、会話主体のお芝居です。

ストレートプレイのいいところは、いい意味で枠組みが決まっていないところ。「このキャラはこういうことは言わない」みたいな制約がない分、素直に会話ができるし、稽古中も実験ができる。そういう自由さは、2.5次元とはまた違う魅力ですね。

──主演の松田凌さんとも今回が初共演ですよね。

そうですね。凌くんのことも周りから「凌は最高だよ」って話をよく聞いていて。僕も凌くんの作品を観ながら、いいお芝居するなあって勝手に感動していたので、同じ舞台に立てるのが嬉しいです。

──やはり初めてお芝居をする相手からは、何か学びたいという気持ちが?

基本、僕にはそれしかないです。特に自分より年下の子たちにそう強く思いますね。だって、若い年齢で現場に呼ばれるというのは、それだけ何か素晴らしいものを持っている証拠。そこから少しでも自分のプラスになるものを学べないかって、いつも考えています。

起爆剤みたいな役者になりたい

──ミュージカル『刀剣乱舞』との出会いを機に、ここ数年、役者として格段に活躍の場が広がりました。その中で感じる自身の変化とは?

昔はもっとお芝居に対して「やらないといけない」って思ってたんですよ。やらされているというわけじゃないけれど、どこか自分で自分の背中を無理矢理押しているような感覚があった。でも今はお芝居をすることを素直に楽しめている。その心境の変化は大きいですね。

──それはなぜそう思えるようになったのでしょう?

昔はお客さんがいることをプレッシャーに感じている部分があったんですよ。でも、今はわざわざ足を運んでくれた方たちに恩返ししたいって、そう純粋に思えるようになった。そこが一番の違いだと思います。その変化にはっきり気づいたのは、ミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~に入る頃。16年にミュージカル『刀剣乱舞』~幕末天狼傳~をやって、それから1年半の間、数え切れないくらいたくさんの舞台に出させてもらって、その中できっと何かが変わったのかなと。

──では、これから目指す俳優像は?

一番の理想は、ずっとこの仕事を続けられること。そのためには周りから「伊万里有とやりたい」と言ってもらえる人間でいなくちゃいけなくて。それってきっと芝居の技術だけじゃダメで。もっと「こいつはバカだけど面白いんだよ」みたいな感覚の部分の話になってくる。そんな座組みにとってのストレス発散剤みたいな存在であれたらいいなと思うし、舞台の上では起爆剤みたいな役者になりたいです。

■プロフィール


いまりゆう○佐賀県出身。2010年俳優デビュー。2016年、ミュージカル『刀剣乱舞』~幕末天狼傳で長曽祢虎徹役を演じ注目を集める。主な出演舞台は、『破壊ランナー』、『ALL OUT!! THE STAGE』、『幽劇』、『クジラの子らは砂上に歌う』『BRAVE10~燭~』『俺の骨をあげる』など。昨年、シングル「My Name Is….」をリリースし、ラッパー/シンガーとしても活躍中。

【公演情報】


舞台『+GOLD FISH』
作・演出◇西田大輔 
出演◇清水葉月 松田凌/樋口日奈(乃木坂46) 伊万里有 神永圭佑/粟根まこと(劇団☆新感線) ほか
●5/10~19◎紀伊國屋ホール
〈料金〉7,900円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10時~18時)
https://www.mmj-pro.co.jp/goldfish/

 

【取材・文/横川良明 撮影/友澤綾乃】

 

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