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愛を詰め込んだギフトステージDIAMOND☆DOGS『White Valentine Show』上演中!

DIAMOND☆DOGS(以下D☆D)が3月に贈るヴァレンタインショー『White Valentine Show』が銀座の博品館劇場で上演中だ(16日まで)。

ヴァレンタインショーはD☆Dの数あるコンテンツの中でも特に人気の高いシリーズで、SHOW-1はメンバーひとり一人の技、魅力がいかんなく発揮されるショー。SHOW-2はバンドと客席の空気も交えて大いに盛り上がるライブと、常に話題を集め続けるダンスコントで構成されたエンターテイメント満載のステージだ。特に今回のヴァレンタインショーはホワイトデーの時期と重なったことから、D☆Dメンバーからファンへの方々へ、それぞれの形で愛と感謝を贈るというコンセプトのもと、熱いステージが展開されている。

まず濃いピンク色の衣裳でメンバーが揃うオープニングからショーがはじまる。この色の、しかも煌びやかなスーツをこれだけ個性の異なる7人がそれぞれにバシッと着こなすグループというのも、なかなかないだろうというD☆Dの華やかさが会場をあっと言う間に『White Valentine Show』の雰囲気に包み込んでいく。

そこから各メンバーが描く、それぞれの愛の形が綴られていく。基本的に女性側は登場せず、椅子やライトなどを効果的に使って7人の恋模様が紡がれるステージには、想像力を掻き立てるものが多い。

トップバッターのHomerは「ひと目で恋に落ちた様」を踊っていく。日頃パワフルで、フリーダムなダンスに持ち味を発揮しているHomerだが、D☆D加入以来芝居心のある人だなと感じさせてきたもうひとつの力量が、このナンバーに集約されている。照らされたライトのなかにいる「ひと目で恋した人」への思いがあふれ出るストーリー性がよく伝わり、全く斜に構えていない喜びの爆発にHomerの新たな魅力が感じられた。

続く廣瀬真平は、恋する相手からの連絡を待って、待って、遂に明日会うことができる!という思いを弾けさせて魅了する。身体能力も高くジャンプ力にも目を奪われる廣瀬だが、今回は自身作詞の歌によって恋心を表現。歌声もジャンプ力同様非常によく伸びて、高まる期待と共にある、恋に対する一抹の不安が歌詞世界からストンと伝えられる様に、爽やかさも加味して魅了する。

そこから非常にキュートな出で立ちで登場したのが新開理雄。絵心にも長けていて、D☆Dではデザイナーの役割も果たしているという才能を、「告白」をテーマにしたナンバーで披露している。全体がメルヘンチックで、かつどこかでコミカルなのも七つのナンバーのなかで良い効果になっていて、ツインボーカルのコンビである咲山類と、中塚皓平が彼の告白を成就してやろうと手を貸す様が、ひたむきな歌声によく合っていた。

そこに和田泰右が提示した、陰の要素を多く含んだ世界観にハッとさせられる。これまでストリート系のダンスと、弟分的明るさでD☆Dに大きなポジションを築いていた和田だが、ここまでの三人がD☆Dに加入して以来一気に先輩格となったグループとしての立ち位置と共に、表現される恋の苦みにも似たものが非常に新鮮。カッコ良さと同時に痛みもあるナンバーに惹きつけられた。

その苦みの残る舞台に中塚皓平が描いたのは切なさ。遠く会えない場所にいる恋する人を思ってのナンバーに、中塚ならではの浪漫があって、音楽のチョイスも抜群。温かく「くしゃっと」と表現したいような笑顔も見せる人だが、こうした場面で保つ貴公子的な雰囲気とスマートさはD☆D随一。静かな中に熱を秘めた愛が踊られて美しい。

ガラッと空気を変えて、咲山類が清涼感を持ったハッピーな恋への思いを歌に託す。今や咲山自身がダンス場面にもどんどん加入しているし、新開、廣瀬、もちろんリーダーの東山義久と歌い手も増えたD☆Dの中でも、やはりスペシャリストと呼ぶにふさわしい歌声を披露する姿が頼もしい。メンバーが多く参加して恋を祝うPARTYのようになっていく多幸感も咲山らしさにあふれていた。

そのハッピーオーラに鋭く切り込むのが東山義久。情熱的でどこかエキゾチックさも感じさせるこの人のダンスは文字通りの唯一無二。ここまでのナンバー全てのラストに相応しいパワーと、全体の空気を掌握する力に改めて圧倒される。ダンサー陣も次々に加わり、真っ赤な血潮を感じさせる愛の熱情が踊られた。

 

この七つのナンバーが、少しずつスライドして、交わりながら次へ次へと続いていき、全体が全く途切れないのも一気呵成な流れを生み出していて、非常によく考えられた構成も光る。それぞれメンバーが自分の場面だけではなく様々に登場してくるのも、全員が主役であり全員がアンサンブルであるという、D☆Dの根本的な姿勢をよく表していた。

ここからバンド演奏もヒートアップ。ライブ感あふれるSHOW-2では、意外性もふんだんにあったSHOW-1とは異なり、それぞれがお馴染みの魅力を披露してくれるのが楽しい。たたみかけるダンスや歌には懐かしい曲もあり、内容はご覧になってのお楽しみとしたいダンスコントも全員が大真面目だからこその可笑しみが満載。ある意味ベタな展開故の安心感のなかで、十二分に発散されるエネルギーのシャワーを浴びた気持ちになった。

特に、全体を見ている中塚の目線に良い意味で捻りがなく「みんな愛してるよー!!!」という声がステージから聞こえてくるようなストレートさが、何かと困難多い今の時代に殊更尊く感じられる。新生D☆Dが始動してから3年。このメンバーでの初めてのヴァレンタインショーが、まさにホワイトデーのギフトとして届けられたことを、嬉しくも心地良くも感じる時間になっている。

【公演情報】
『White Valentine Show』
構成・演出・振付:D☆D
音楽監督:楠瀬拓哉
作曲: 東森 拓
Cast:
DIAMOND☆DOGS
東山義久
中塚皓平
和田泰右
咲山 類
廣瀬真平
新開理雄
Homer
●3/12~16◎博品館劇場
〈料金〉8,800円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※本公演は、舞台を張り出しているため最前列はD列となります。
〈チケット取扱〉
博品館劇場 OnlineShop  https://theater-hhk.shop-pro.jp
博品館 1F TICKET PARK 03-3571-1003
〈お問い合わせ〉博品館劇場 03-3571-1003
〈公式サイト〉https://www.hakuhinkan.co.jp/theater/archives/event/white-valentine-show

【ライブ配信情報】
ライブ配信時間:
3月12日(土)17:30~
3月16日(水)14:00~
※ 途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信。生配信中は巻き戻し再生不可。
視聴可能期間:
3月12日(土)17:30公演 ~3月18日(金)23:59
3月16日(水)14:00公演 ~3月22日(火)23:59
※ 配信終了後、6日後の23:59までアーカイブ視聴可能(生配信終了後アーカイブ設定まで視聴不可の時間有り)
※ 3月17日(木)AM2:00~8:00は、システムメンテナンスのためアーカイブ視聴不可。
視聴券料金:各公演3,800円(税込)
販売サイト:https://eplus.jp/whitevalentineshow/

【取材・文・撮影/橘涼香】

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