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シアタートラム・ネクストジェネレーション『安住の地』開幕。コメント&舞台写真到着!   

世田谷パブリックシアターが新しい才能の発掘と育成を目指す「シアタートラム・ネクストジェネレーション」。1年に1度、公募により選ばれた団体にシアタートラムでの上演機会を提供し、公演実施にあたっては劇場がサポートを行っている人気シリーズで活躍中の多くの才能を輩出してきた。2年ぶりの上演となる第14弾の今回は、旗揚げからわずか5年、急成長を見せる『安住の地』が登場した。

「安住の地」は、演劇の概念にとらわれることなく、エネルギッシュなパフォーマンスと空間性でインパクトを与える作品を創る一方で、静動的な作品に取り組むなど、舞台芸術の可能性に挑みながら活動している。演劇のみならず映像・写真などを手掛ける個性豊かな14名のアーティストが所属、メンバーは20代後半~30代前半と若い世代が集うフレッシュな集団。

関西の劇場や美術館の育成プログラムで選出されたのち、豊岡演劇祭やストリートシアターフェスストレンジシード静岡などのフェスティバルにも参加、京都の急先鋒として頭角を現し、関東においてもかながわ短編演劇アワード2021グランプリ受賞(2021年)、第12回せんがわ演劇コンクールオーディエンス賞(2022年)を立て続けに受賞するなど、活動の幅を全国に広げて、いま、もっとも注目されるカンパニーとなっている。

テーマは昨今において目にすることが増えている「多様性」。親和で友好的な感覚のある言葉に対して、まだ20代である彼らが抱く違和感や疑念をテーマに、いざこざや奪い合いの先に生まれる“不協和音の先にある共生”を描く。

人種や国籍、性別、宗教、価値観……様々な「多様性」の前に立ちはだかる「固定概念」から生まれる「対立」。その対立の果てに和解はあるのか、もしくは和解せずに「多様性」を成立させることは可能なのか。

矛盾のようにも思える概念に、岡本昌也・私道かぴ両名による共同脚本・演出のタッグで挑Bんでいる。

《あらすじ》
はるか未来。地球の環境は21世紀から著しく変化した。生き物の住処として残されたのは極東の島、かつて標高3776mを誇った「フジヤマ」旧山頂、ただ一ヶ所のみ。そこへ、人間・獣人・動物・妖怪・怪物…その他あらゆる生き物たちが住処を求めて集まってくる。それぞれの言語や文化を駆使し、住処、正義、存続をかけた種族を超える争いが今、始まろうとしている──!

公演初日を迎えた岡本昌也と私道かぴからコメントが届いた。

【コメント】
岡本昌也(脚本・演出)
安住の地へようこそ!シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.14『凪げ、いきのこりら』大開幕でございます。神話?!ポストアポカリプス?!ダークファンタジー?!異能バトルもの?!大風呂敷広げまくりのごった煮で超スケールな物語をどうぞお楽しみください。どっぷり浸かったあとは、不思議と私たちが生きている世界を見つめ直せるはず。3 日間で『凪げ、いきのこりら』は終わっちゃいます、どうかお見逃しなく~!

私道かぴ(脚本・演出)
『凪げ、いきのこりら』開幕します。こうして無事に初日を迎えられることを嬉しく思います。今作のテーマは「異種間の闘いと共存」。難しい題材ですが、キャストやスタッフ、劇場の力を借りて時に明るく、かつ繊細に、疾走感たっぷりに描きます。幕が開けたらあっという間の 110 分。客席から、目線で、息づかいで、縦横無尽に駆け回る役者とぜひ一緒に走り、叫び、凪いでください。
劇場でお待ちしております。

【公演情報】
シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.14
安住の地 第 8 回本公演
『凪げ、いきのこりら』(読み:なげ、いきのこりら)
主宰:中村彩乃
脚本・演出:岡本昌也  私道かぴ
出演:森脇康貴 日下七海 山下裕英 沢栁優大 池浦さだ夢(男肉 du Soleil) 古野陽大 金谷真由美
●12/16~18◎シアタートラム
※全公演にプレ・ポストトークあり。
12月16日(金)  19:00 山内ケンジ(劇作家・演出家/城山羊の会・映画監督・CM ディレクター)
12月17日(土)  13:00 野上絹代(振付家・演出家・俳優/快快 -FAIFAI-)
12月17日(土)  18:00 岩井秀人(劇作家・演出家・俳優/ハイバイ)
12月18日(日 13:00杉原邦生(演出家・舞台美術家/KUNIO主宰)【追加決定】
12月18日(日)  18:00 白井 晃(俳優・演出家/世田谷パブリックシアター芸術監督)
*開催回のチケットをお持ちの方がご参加になれます。
〈料金〉一般3,500円 高校生以下1,750円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※各種割引あり、託児サービス、車椅子スペース取扱いあり
〈チケット問い合わせ〉
世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00~19:00)
世田谷パブリックシアターオンラインチケット https://setagaya-pt.jp/

 

【撮影:安斎しのぶ】

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