MITAKA”Next”Selection 21stでPityman『みどりの山』上演！

若手劇団の登竜門、MITAKA”Next”Selection 21stにPitymanが選出され、『みどりの山』を10月2日～11日、三鷹市芸術文化センター星のホールにて上演する。

MITAKA”Next”Selectionには、毎年新進気鋭の若手劇団が選出されていて、各団体その後の活躍には目覚しいものがある。今年のセレクションでも、第一弾の東京夜光の公演が大きな話題を呼び、第二弾の劇団献身も全席完売の好評ぶりだった。そして、第三弾としてPitymanが新作『みどりの山』が登場する。

本作は、男性も妊娠できる世界で男女混合の妊婦たちの暮らす小さな代理出産施設が舞台に、生命がどこから来てどこへ行こうとしているのかをコメディータッチで描いている。

出演者には、2016年惜しまれながらも解散した時間堂の元劇団員阿波屋鮎美、映画界にも活躍の場を広げている北村美岬、テレビドラマなどにも出演多数の黒木龍世、自身の劇団が今年の門真国際映画祭で優秀作品賞を受賞したピストンズ主宰小林涼太など、実力ある俳優に集まった。

【Pitymanとは】
読み方は「ピティーマン」。山下由の脚本、演出作品を上演する団体。
繊細な日常描写、ドライでありながらさみしさを抱える青年たちを会話劇で描き、モザイク的にシーンを切り取り合わせる作風。
「いちばん大きなものは、いちばん小さなものの中に」を標榜。小さな部屋の片隅の“なんでもなさ”から世界を照らし出そうとしている。
若手演出家コンクール2013、2014優秀賞・第8回せんがわ演劇コンクール劇作家賞・門真国際映画際舞台映像部門優秀作品賞・最優秀編集賞

【ものがたり】
男性も女性も妊娠できる世界。
妊婦たちの暮らす丘の上の代理父母出産施設では、今日もレクリエーションの歌が聞こえる。ケアテイカーとして働く中野あすこは、ケンカの仲裁をしたり、掃除をしたりと忙しい。
「あんなところに山なんてあったっけ？」
ある日とつぜん山があらわれた。すすけた窓から見える山は日に日に大きくなる。
山はそのうち何もかも飲み込んでしまいそうだ。
そしてあの子がやってきた。ここに来てはいけないのに。もう二度と会うことはないと思って
代理出産施設で巻き起こるSF妊婦劇。

【コメント】
山下由（Pityman主宰・脚本・演出）
昔から生きていることが不思議だなー、と思っていました。
心臓が何によって動いているのか。いま死んだ生き物と、いま生きている生き物の体は何も変わらないのに、そこには生と死がある。
宇宙は今も拡大していて、そこに地球はくるくる浮いていて、精子と卵子が受精すると母体で40週間かけて小さな人の形になる。僕たちはすぐそばにありすぎて、受け入れてしまっているけど、実はわけのわからない世界の中に暮らしている。
それで、すぐ隣の人とちょっとケンカしたり、ご飯を食べたり、やっぱり人の気持ちはわからないなとか思ったり。
そういうすぐそばと、遠くを同時に見つめるような。ここにいながら、向こうの山を眺めるような作品を作れたらと思っています。

【公演情報】
MITAKA“Next”Selection 21st
Pityman『みどりの山』
脚本・演出：山下 由（Pityman）
出演：阿波屋鮎美　北村美岬　黒木龍世　小林涼太（ピストンズ） 齋藤亘　藤井治香（le 9 juin）藤田りんご（Pityman） 村田正純　吉岡あきこ　四柳智惟
●10/2～11◎三鷹市芸術文化センター星のホール
〈料金〉一般前売2,500円／当日3,000円　U-25  前売・当日共1,500円　高校生以下 前売・当日共1,000円（全席自由・日時指定・整理番号付き）
※U-25 は公演当日、年齢が確認できる書類を拝見
※高校生以下は公演当日、学生証拝見
★早期観劇割引、☆平日マチネ割引は、各500円引き
〈お問い合わせ〉三鷹市芸術文化センター 0422-47-5122（10:00～19:00）
〈公式サイト〉https://mitaka-sportsandculture.or.jp/