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鈴木勝秀 × る・ひまわりの第3弾『ウエアハウス─double─』『る・ぽえ』上演中!

『ウエアハウス -double-』

新国立劇場 小劇 場にて、鈴木勝秀 × る・ひまわりの第3弾公演として、二人芝居『ウエアハウス -double-』と3人の詩人の物語をオムニバスで繋ぐ舞台『る・ぽえ』が同じ期間に、同じ舞台装置で1月25日から上演中だ。(2月2日まで)

鈴木勝秀が26年に渡って創作し続けている実験的シリーズ「ウエアハウス」。その最新作『ウエアハウス─double─』は、平野良と小林且弥が二人芝居として取り組んでいる。

『ウエアハウス -double-』

閉鎖された教会の地下にある“憩いの部屋”で、各々が詩や小説、戯曲などを暗唱するサークルに参加しているヒガシヤマ(平野)が、一人、アレン・ギンズバーグの長編詩「吠える」をひたすら練習しているところから舞台は始まる。そんな彼のもとに謎の男・ルイケ(小林)が現れ、たまたま出会った見知らぬ同士の、極当たり前の会話が交わされていくと思ううちに…と、ドラマが怒涛のように転がっていく物語だ。

一方の『る・ぽえ』は、高村光太郎、萩原朔太郎、中原中也という“詩”に己を捧げた詩人たちの物語で、鈴木勝秀が上演台本と演出、碓井将大、辻本祐樹、木ノ本嶺浩、林剛史、加藤啓が出演している。

『る・ぽえ』

「智恵子抄」 妻・智恵子が狂っていく様を、智恵子が亡くなった後の光太郎の目線で描く静かな愛の告白。
「月に吠える」 ―独自性を貫き、多趣味な性格で自己を形成し続けた朔太郎と友人たちのバカ騒ぎの日々。
「中也と秀雄」 パンクでロックな“告白者”中也は、親友に女を奪われたとき何を想ったのか。女からひも解く“告白者”の人生

“詩”に触れる機会が少ない現代だからこそ、改めて“言葉”の持つ強さを感じられるような、三者三様の魂のこもった“言葉”を通して、3人の詩人の人生を描き出す。

『る・ぽえ』

開幕前日に公開舞台稽古が行なわれ、出演者および鈴木勝秀のコメントと舞台写真が届いた。

【コメント】

<ウエアハウス-double->

『ウエアハウス─double─』

平野良
鈴木勝秀さん作のウエアハウス、30 年近く形を変えながらも上演されているこの作品を小林且弥さんという尊敬する先輩と二人芝居という濃密で贅沢な空間で演じることができてとても幸せに感じます。今この時期に新国立劇場で二人芝居をさせていただけるるひまさんにも感謝しかございません。
初めての 2 人芝居なので台詞量はもちろんのこと挑戦することは多くありましたがお芝居を始めた時の純粋な『芝居が好きだ』を体現できる場所だと思います。
何気ない会話からどんどん展開していく物語を是非とも目撃していただけたら幸いです。

『ウエアハウス-double-』

小林且弥
この 30 年近い時の流れの中で、少しずつその有様を変えながらずっと生き続けてきた戯曲、ウエアハウス。その変遷のなかで、いまこの瞬間に僕ら二人がこの物語に挑む意味。その答えを必死に、真摯に探しつづけたいと思います。二人でしか生まれないその瞬間を目撃していただければこれ幸いです。

鈴木勝秀
『ウエアハウス』シリーズを、個人的に27年、四半世紀以上も続けている。それも芝居という形式だけではなく、リーディング・ライヴ、CD、美術展など、様々に展開してきた。はっきり言って、僕自身のためにやっている。だから俳優にも、個人的な表現としてやってもらいたいとお願いしている。そうすることによって、そのときそのときの『ウエアハウス』が立ち上がる。そしてそこには、演技という衣を脱ぎ捨てた生身の、裸の俳優の姿が浮かび上がる。
今回も素晴らしい俳優を見ることができた。ありがとう。

<る・ぽえ>

『る・ぽえ』

碓井将大
日本の文学史に残るような詩人が書いた美しい言葉を、その時代に生きていない僕たちの肉体を通して皆様にお伝えできるのが楽しみです。
僕は中原中也を演じますが、日常生活を送る中では、なかなか味わえないような悔しさや悲しさなどの喜怒哀楽を、皆様がスカッとするくらい舞台で発散できるように、一公演だけで魂が抜けるくらいの熱量を持って演じたいと思っています。
3篇のそして3人の詩人の物語から成るので、1回といわず 2回 3回とそれぞれの詩人の立場になって見てもらえればと思います。

『る・ぽえ』

辻本祐樹
演出のスズカツさんとは 3度目のお仕事です。
とても繊細な演出をなさってくださるので、役作りは一筋縄ではいかないのですが、実験的な稽古がとても楽しく、詩人それぞれの演出の変化にワクワクしながらつい見入り、ドキドキしながら稽古しました。
高村光太郎、萩原朔太郎、中原中也の3人の繊細な世界観の違いを楽しんで頂ける作品となっています。
高村光太郎「智恵子抄」は、僕自身初めての演じ方で、毎日新鮮に舞台上に立っています。
じっくりお楽しみください。

『る・ぽえ』

木ノ本嶺浩
少し前の時代の詩人を演じるわけで、時代が変われば言葉も多少変化する。現代のそれより過去のそれの方が重く感じる。詩となれば尚更。詩と詩人について考える日々(そこにはもれなく音楽もある)はとても楽しく、スズカツさんと共に演劇を作れる喜びは一入。
動く、踊る、叫ぶ、暗唱する。色々やります。
僕たちが考えた詩人はこうなりました。そんな詩人達をお楽しみ下さいませ。

林剛史
稽古を重ね、不安が少なくなってきて楽しさの方が増してきました!
この作品がお客様にどう伝わるのか一人一人見え方が本当に違う作品なのではと思います
今回、この様な作品を僕がやるのが初めてなので緊張から始まり、不安に変わり、楽しみに変わって、本番ではどんな気持ちになるのかワクワクしてます!
少しでも沢山のお客様にこの作品を観てもらえたら嬉しいです
新しい僕の一面が出てるのではと思ってます!
劇場にて、心よりお待ちしております

「る・ぽえ』

加藤啓
僕たちが演じるのは、詩人、文豪の書きつけた言葉の断片です。
萩原朔太郎の陰陽のリズム、中原中也と小林秀雄の凄まじい関係、そして高村光太郎の別れ。
今の断片的なイメージが重なりあって、詩人たちの掘り出した言葉が、鮮烈に立ち上がってくることを目指します。
本番がとても愉しみです。劇場でお待ちしております。

鈴木勝秀
年月を経ても生き残った”言葉”は強靭である。その”言葉”に挑むには、生半可なパワーでは撃破されてしまう。全力で挑んで、初めて勝負になる。だから今回俳優は、全力で”言葉”に挑んでいる。真っ向勝負。小手先で覚えたテクニックはすべて投げ捨て、豪速球をど真ん中に投げ込み続ける。とても荒っぽい。ザラザラしてる。ヒリヒリしている。
だがその姿は、鮮烈で、愛おしく、胸を打つ。舞台上にはピュアな魂が充満している。

 

【公演情報】
『ウエアハウス-double-』
脚本・演出:鈴木勝秀
出演:平野良、小林且弥
●1/25~2/2◎新国立劇場小劇場
〈料金〉8,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉る・ひまわり 03-6277‐6622(平日 11  時~18 時)
〈公式サイト〉http://le-himawari.co.jp

【公演情報】
『る・ぽえ』
上演台本・演出:鈴木勝秀
出演:碓井将大、辻本祐樹、木ノ本嶺浩、林剛史、加藤啓
●1/25~2/2@新国立劇場 小劇場
〈料金〉 8,500 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
[アフタートーク]
1/28/小早川俊輔、井澤巧麻、鈴木勝秀
1/29/碓井将大、辻本祐樹、木ノ本嶺浩、林剛史、加藤啓
〈お問い合わせ〉る・ひまわり 03-6277‐6622(平日 11  時~18 時)
〈公式サイト〉http://le-himawari.co.jp

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