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舞台『千と千尋の神隠し』ジョン・ケアード監修による新バージョンで“初配信”決定!

東宝創立90周年の2022年3月に帝国劇場にて幕を開け、4月の大阪・梅田芸術劇場メインホール、5月福岡・博多座、6月北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru、6月・7月名古屋・御園座と5大劇場にて計102回でいずれもチケット即日完売を達成。公演中の5月には、上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞に輝くなど、観る者の心に残る舞台として歴史を刻んだ舞台『千と千尋の神隠し』(原作:宮﨑駿 演出:ジョン・ケアード 製作:東宝)が、帝国劇場公演のインターネット配信(TVOD(レンタル型配信))されることが決定した。

今回は、帝国劇場公演を17台のカメラで撮影した映像をもとに、翻案・演出を手掛けたジョン・ケアードと今井麻緒子が監修を行ったバージョンの初配信。橋本環奈主演の帝劇公演は完全な初配信、上白石萌音主演の帝劇公演は7月にインターネット配信したバージョンの再編集版の初配信となる。

宮﨑駿監督の不朽の名作である『千と千尋の神隠し』は、2001年の封切り以降、爆発的な大ヒットとなり、2003年には米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞を受賞。日本での公開から18年が経った2019年には中国で初めて公開され大きな話題となるなど、その壮大かつ独創的な世界観が日本のみならず世界中で愛され続けてきた。

今回の主演の千尋は、人気と実力を兼ね備え、今回が初舞台となる橋本環奈と、ドラマや舞台に加え声優や歌手としても活躍の場を広げる上白石萌音がWキャストで演じている。

少女・千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込むところから始まるこの物語。人間の世界に戻るために様々な出会いを経て、生きる力を呼び醒ましながら奮闘する千尋の姿が見どころとなっている。

映像だからこそ表現可能と思える映画『千と千尋の神隠し』の名場面の数々を一体どうやって舞台上で表現するのか――『レ・ミゼラブル』など常に俳優の肉体や精神性を信頼して、フィジカルな舞台表現で数々の名作を創ってきたジョン・ケアードが、不可能と思われた名作の舞台化に挑んでいる。

そして『レ・ミゼラブル』日本初演で、主演を同等な二人が演じる「Wキャスト」の概念を生み出したジョン・ケアードが、今回、キャラクターの異なる橋本環奈と上白石萌音を千尋にキャスティングした。

橋本環奈は、ジョンの演出によって、持ち前の華やかさと存在感で、初舞台とは思えないエネルギッシュな演技をみせ、溌溂とした自身の魅力が一体化した命ある千尋を届ける。

上白石萌音は『ナイツ・テイル -騎士物語-』で牢番の娘を演じた際のジョンからの信頼の通り、セリフの一言一言に説得力をもち、まるで映画から抜け出てきたような千尋を自然体で演じている。

 

カオナシは、菅原小春と辻本知彦がそれぞれのキャラクターを一人の肉体の体の動きで表現し、ある時は最多12人がかりで、暴走するカオナシを表現する。巨大化する湯婆婆は、夏木マリあるいは朴璐美と最大5人の俳優が心と肉体を一つにして表現。

釜爺の最長6mの手も最大6人の俳優が、竜と化したハクも最大5人の俳優が表現している。また「油屋」を訪れる神様、千尋が走り抜ける生垣、愛らしいススワタリや坊ネズミなど・・・すべてを俳優が肉体と精神で表わし、パペットを操り、見事に演じる。

全部で50体以上のパペットと、総勢32名のキャストによる身体表現によって、まさに舞台ならではのエネルギッシュな表現法が見どころとなっている。

【コメント】


橋本環奈(千尋役)
私にとって初舞台となった今作は、役者として数々の財産や感慨を齎(もたら)してくれました。
ジョンの演出の下、魅力に溢れた油屋の仲間たちとの日々は今振り返っても煌びやかで躍動感に満ちた、まさに神隠しにあったような毎日でした。
この度、舞台『千と千尋の神隠し』ジョンと麻緒子さんが編集を手掛ける映像作品が配信されます。
観に来て下さった方も、観に来る事が叶わなかった方も油屋に足をお運び頂くつもりでご覧頂けたらなと思います。
湯屋一同、お客様という八百万の神様方をお迎え致します!

上白石萌音(千尋役)
この舞台と共にあった時間を想うと、未だに愛おしさで胸がいっぱいになります。
私は出演者の身でありながら、お稽古や公演を観るたびに「目が足りない!」と思っていました。
ジョンさんと麻緒子さんによる編集のもと、また新たな視点で作品をお楽しみいただけることが嬉しいです。
舞台の上で、生身の人間が創り出すジブリの世界。
是非、何度でも、千尋と一緒に迷い込んでください。

ジョン・ケアード(翻案・演出・映像監修)&今井麻緒子(共同翻案・映像監修)
この度は、舞台版『千と千尋の神隠し』を映像配信という形でより多くの方にお届けできることとなり、大変嬉しく思っています。
宮﨑駿さんの素晴らしい映画を舞台化した時間は、豊かで喜びに満ちていました。
親愛なる環奈と萌音を筆頭に、カンパニー一人一人の目を瞠る才能は、我々の創造力を掻き立ててくれて……映像監修の作業中、困難な稽古を皆で乗り越えたことが甦り、家族のようなカンパニーを再び身近に感じることができて感慨もひとしおでした。
公演を続けることも劇場に足を運ぶことも簡単ではない今、舞台作品を映像で味わう機会があることを幸運に感じます。
監修作業においては、生の舞台ならではの感触が薄れないよう注意を払いました。
千尋が、カンパニーが、奮闘して成長する過程を肌で感じていただければ幸いです。

 

【配信情報】
① 舞台『千と千尋の神隠し』(千尋役:橋本環奈)《帝国劇場公演版》(初配信)
出演:橋本環奈 三浦宏規 辻本知彦 妃海風 橋本さとし 夏木マリ 他
157分43秒
② 舞台「千と千尋の神隠し」(千尋役:上白石萌音)《帝国劇場公演版》(再編集版)
出演:上白石萌音 醍醐虎汰朗 菅原小春 咲妃みゆ 田口トモロヲ 朴璐美 他
162分30秒
配信形態:TVOD(都度課金)
配信価格:5500円(税込)/①②それぞれ
視聴期間:7日間
配信開始日(U-NEXT)  11月16日(水)午前0:00
配信開始日 :(ABEMA Amazon Prime Video dアニメストア FOD Huluストア Google Play GYAO!ストア HAPPY!動画 J:COMオンデマンド みるプラス music.jp Paravi Rakuten TV TELASA ビデックス YouTube※レンタル配信 バンダイチャンネル ひかりTV ビデオマーケット) 11月19日(土)午前0:00
配信終了日:12月18日(日)23:59(PM)

【公演データ】
舞台『千と千尋の神隠し』
原作:宮﨑 駿
演出:ジョン・ケアード
製作:東宝
橋本環奈/上白石萌音
醍醐虎汰朗/三浦宏規
菅原小春/辻本知彦
咲妃みゆ/妃海 風
田口トモロヲ/橋本さとし
夏木マリ/朴 璐美
大澄賢也 吉村直 おばたのお兄さん 他

 

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