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現代演劇の最前線を行く先鋭的劇団の傑作映像を特別上映!『WORLD BEST PLAY VIEWING ワールド・ベスト・プレイ・ビューイング』


東京芸術劇場では、東京芸術祭 2022 芸劇オータムセレクションにて、現代演劇の最前線を行く先鋭的劇団の傑作映像を特別上映する。

上映されるのは、テアトル・デュ・ソレイユ(太陽劇団・フランス) とインターナショナル・シアター・アムステルダム(ITA・オランダ)の作品で、超スペクタクルに浸る 5 日間となるはずだ。

《テアトル・デュ・ソレイユ(太陽劇団・フランス)》
フランス・パリ郊外のカルトゥーシュリ(弾薬庫跡)を拠点に独自の演劇活動を続けてきたテアトル・デュ・ソレイユ(太陽劇団)。カリスマ演出家アリアーヌ・ムヌーシュキンを中心に様々な国籍・民族のメンバーが集団創作を行い、演劇の可能性を広げる挑戦的な舞台は多くの観客を魅了してきた。西洋古典劇の新たな解釈、東洋の芸能様式の探求、社会問題への深い関心を表現しながらも、劇団員が総出で観客をもてなすようなサービス精神も併せ持ち、まさに演劇のユートピアを体現するような唯一無二の劇団である。

《インターナショナル・シアター・アムステルダム(ITA・オランダ)》
オランダのインターナショナル・シアター・アムステルダム(ITA)は、芸術監督イヴォ・ヴァン・ホーヴェのもと古典劇の大胆な解釈から名作映画の舞台化まで、実験的な演劇表現で注目を集めてきた。実演に映像を絡めるイヴォのハイブリッドなスタイルは他の追随を許さず、世界中の劇場から演出オファーが殺到している。

二つの劇団のスペクタクルは、仕掛けと企みに満ちた演出、俳優たちの圧倒的演技、加えて音楽、美術、照明などあらゆる舞台表現が駆使され、ライブはもちろん映像で見ても見応え十分。観客の心を鷲掴みするような、まさに“早送り”できない映像体験。 時間を忘れて没入できる劇的世界がスクリーン上で繰り広げられる!

《『モリエール』》
太陽劇団からは2作品をセレクト。  愛と革命、芝居に生きた男の一大ロマン『モリエール』は、人間への深い洞察を喜劇へと昇華させた 17 世紀フランスが生んだ偉大なる劇作家モリエールの波乱に満ちた劇的人生を、大掛かりなロケ撮影を交えて描いた、ムヌーシュキン監督の長編大作。

《『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』》
もう一作は難民問題に果敢に切り込む迫真の舞台劇『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』。ムヌーシュキンと劇団メンバーが綿密なリサーチを重ねて、アフガニスタンをはじめ東欧、中東の難民たちの証言をもとに、激動の現代史を描いた長編舞台を新たに映像として撮影した作品を紹介する。

《『ローマの悲劇』》
ITA からは、上演そのものが奇跡と言われる極めつけの1作をセレクト。現代人を撃つシェイクスピア/血の抗争『ローマの悲劇』はシェイクスピアの三大ローマ劇が描く裏切りと扇動のドラマを現代に置き換えたもの。何と観客もそれらの抗争劇を間近で目撃するという体感型の舞台で、場内では撮影 OK、SNS 発信も飲食も自由という、演劇のテーマパークとして話題となった作品。今回が本邦初公開となる。

世界の演劇史に刻まれる二大劇団の作品に、スクリーンを通して触れられるまさに貴重な体験。斬新なカメラワーク、多彩なアングル、絶妙なカット割り…。ライブとは違ったアプローチで舞台に出会う『WORLD BEST PLAY VIEWING  ワールド・ベスト・プレイ・ビューイング』。演劇好きも映画好きも興奮すること必至の上映会となる。

《作品紹介》

『Moliere』© Michèle Laurent

テアトル・デュ・ソレイユ(太陽劇団)
『モリエール』(1978 年フランス・イタリア合作映画/2022 年 4K デジタルリマスター版)
MOLIÈRE ou la vie d’un honnête  homme/  LE FILM EN VERSION RESTAURÉE
※フランス語上映・日本語字幕付き
愛と革命、芝居に生きた男の一大ロマン!
フランスが生んだ偉大な劇作家モリエール。太陽劇団主宰のムヌーシュキンが独自の解釈を織り交ぜて初監督した長編大作。激動の 17 世紀を自らの芸術のために戦い抜いたモリエールの劇的人生を雄大なロケを交えて描き、全世界で公開された。日本では 1983 年に岩波ホールで公開され、ムヌーシュキンも来日した。1978 年度セザール賞最優秀撮影賞・最優秀美術賞受賞。プロデューサーにクロード・ルルーシュ監督が名を連ねている。
監督・脚本:アリアーヌ・ムヌーシュキン
出演:フィリップ・コーベール、ジョゼフィーヌ・ドレンヌ、
ブリジット・カティヨンほか
上映時間:4 時間 25 分(休憩あり)
配給/映像提供:© Théâtre du Soleil / Bel Air Media

『caravanserail』(c)Michele Laurent

『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』(2006 年)
LE DERNIER CARAVANSÉRAIL(Odyssées)
※フランス語上映・日本語字幕付き
難民問題に果敢に切り込む迫真の舞台劇!
ムヌーシュキンはじめ太陽劇団メンバーが綿密なリサーチのもと、難民の過酷な現実を描く劇世界を創造。第1部はアフガニスタンなど紛争地からの旅立ち、第2部は難民たちがそれぞれに背負う運命を描き、全編を通して離国や亡国を巡る愛と哀しみのオデュッセイア(長編叙事詩)となる。布を使った海の表現など演劇的な仕掛けを駆使した迫真のスペクタクル。映像ならではの視点も交え、舞台表現の粋を尽くす太陽劇団の真価を示した必見作。
監督:アリアーヌ・ムヌーシュキン
作・出演:テアトル・デュ・ソレイユ(太陽劇団)
上映時間:4 時間 50 分(休憩あり)
配給/映像提供:
© ARTE France / Théâtre du Soleil / Bel Air Media - France 2006

『Romeinse tragedies』(c)_Jan Versweyveld

インターナショナル・シアター・アムステルダム(ITA)
『ローマ悲劇』(2021 年)© Jacques Grison
Romeinse tragedies
※オランダ語上映・日本語字幕付き  ※中学生以上推奨
シェイクスピアのローマ悲劇三部作『コリオレイナス』 『ジュリアス・シーザー』 『アントニーとクレオパトラ』より
現代人を撃つシェイクスピア/血の抗争!
洗練された美しさと挑発的な鋭さ。映像を駆使した実験性。現代演劇をリードする名演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェがシェイクスピアの三大ローマ劇を大胆に構成。舞台を現代に移し、英雄たちはスーツ姿で登場する。観客も舞台に上がり、撮影やSNS投稿も自由という型破りの演出で、血みどろの抗争も煽情的な演説も間近で目撃する。この非凡なる体感劇は、映像でも見応え十分。2020 年に来日中止となった本作を観られるまさに絶好の機会。
原作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
出演:インターナショナル・シアター・アムステルダム(ITA)
上映時間:5 時間 40 分(休憩あり)
映像提供:Internationaal Theater Amsterdam

【上映情報】
東京芸術祭 2022 芸劇オータムセレクション
『WORLD BEST PLAY VIEWING ワールド・ベスト・プレイ・ビューイング』
2022(令和 4)年 10 月 5 日(水) ~10 月 9 日(日)

《上映作品》
・テアトル・デュ・ソレイユ(太陽劇団)※  フランス語上映・日本語字幕付き
『モリエール』(1978 年フランス・イタリア合作映画/2022 年 4K デジタルリマスター版)
『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』(2006 年)
・インターナショナル・シアター・アムステルダム(ITA) ※オランダ語上映・日本語字幕付き
『ローマ悲劇』 (2021 年)

《上映スケジュール》
10 月 5 日(水) 11:00 『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』
10 月 6 日(木) 11:00  『モリエール』
10 月 7 日(金) 11:00 『ローマ悲劇』
10 月 8 日(土) 10:15 『モリエール』
10 月 8 日(土) 16:30 『最後のキャラバンサライ(オデュッセイア)』
10 月 9 日(日) 11:00 『ローマ悲劇』
※開場は上映の 30 分前
※本編上映前にアリアーヌ・ムヌーシュキンとイヴォ・ヴァン・ホーヴェのメッセージの映像あり
※上映回によってはアフタートークを予定。詳細は決まり次第 WEB にてお知らせします。

《チケット発売日》
一般発売:2022 年 9 月 10 日(土) 10:00~
■チケット料金(入場整理番号付き自由席・税込)
一般 2,500 円 / 65 歳以上 2,000 円 /豊島区民割引 2,000 円/ 25 歳以下 1,000 円
2 作品セット券 4,000 円、3 作品セット券 6,000 円

《チケット取扱》東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296(休館日を除く 10:00~19:00)
※一部携帯電話、PHS、IP 電話からは、ご利用いただけません。
窓口:営業時間:休館日を除く 10:00~19:00
WEB:https://www.geigeki.jp/t/
〈公式サイト〉https://www.geigeki.jp/performance/theater322/

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