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演出・藤田俊太郎、石丸幹二・井上芳雄・安蘭けい出演ミュージカル『ラグタイム』上演決定!

日生劇場で9月にミュージカル『ラグタイム』が上演されることが決まった。

物語は20世紀初頭のニューヨーク。アメリカの移民の約9割がやってきたといわれる激動の時代。 ユダヤ人、黒人、白人。それぞれのルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた 世界を変えていこうとする──。

娘のためにラトビアから移民としてアメリカにやってきたユダヤ人、ターテ役に石丸幹二。
新しい音楽“ラグタイム”を奏で、新時代の到来を目指す黒人ピアニスト、コールハウス・ウォーカー・Jr.役に井上芳雄。
正義感にあふれ人種の偏見を持たない、裕福な白人家庭の母親、マザー役に安蘭けい。

現代日本ミュージカル界における「BEST=最高」と呼ぶに相応しい3人が、 ミュージカル『ラグタイム』において、夢の共演を果たす。

そして、今、次回作が最も待望される演出家・藤田俊太郎が本作の日本初演の演出に挑む。

本作は、『ライオン・キング』『キャバレー』といった名作による激戦の1998年トニー賞において、 ミュージカル部門13ノミネート 最優秀脚本賞・最優秀オリジナル楽曲賞など4部門受賞。 またドラマ・デスク賞ミュージカル最優秀作品賞・最優秀脚本賞・最優秀作曲賞 他多数受賞している。 ブロードウェイ発の驚異のミュージカル叙事詩が日本演劇の名門、日生劇場60周年イヤーを飾る。

《あらすじ》
1902年。ユダヤ人のターテ(石丸幹二)は、娘の未来のために移民となり、ラトビアからニューヨークにやってきた。
黒人のコールハウス・ウォーカー・Jr.(井上芳雄)は才能あふれるピアニスト。恋人は彼に愛想をつかし、二人の赤ん坊を、ある家の前に置き去りにしてしまう。
赤ん坊が置き去りにされたのは、経済的に豊かな白人家庭の母親 マザー(安蘭けい)の家だった。偏見を持たず、正義感にあふれるマザーは、夫が出張中で不在ではあったが、赤ん坊を拾い上げ家に迎え入れる。
そんなある日、街でターテとマザーは偶然出会う。マザーのターテへの敬意にあふれた対応に、ターテはマザーに対して好感を抱くのだった。
恋人を取り戻すために彼女の元に通い詰めるコールハウスは、今や“ラグタイム”を奏でるピアニストとして注目され始めていた。フォード車を買うことができるくらいまで稼げるようになったが、黒人であるがために、車を焼き討ちされてしまう。人種差別に対する窮状を訴えるコールハウスではあったが、誰も彼の話に耳を貸さないのだった・・・。

【コメント】

©HIRO KIMURA

石丸幹二(ターテ役)
ブロードウェイの初演を観た時の、深い衝撃は忘れられないですね。うねるような物語の壮大さ、そして、多彩なメロディーが飛び交う音楽の豊かさ。
当時まだ30代半ばにもいかない私は、楽曲のひとつひとつが持つ強烈なエネルギーに打ちのめされ、音楽的に難しい曲が多いからこそ、「挑みがいがある、歌ってみたい!」と願いました。楽曲がもつエネルギー。それは、アメリカの異なる人種たちが、与えられた場で必死に生き抜こうとするエネルギーを表しているんだと、今、改めて音楽に触れ、ひしひしと感じています。
今回、井上芳雄さん、安蘭けいさんをはじめとする心強い仲間たちと共に、異なるバックグラウンドの者たちがひと所に共存する難しさ、大切さを描いていきます。今の世界情勢をみると、その道は想像を遥かに超えて厳しく困難なものかもしれない。けれども、小さくともひとつになれた瞬間のきらめきが少しずつ積み重なり、いつの日か大きな輝きになると信じたい。まずは、冒頭の大合唱を聴いてください。さまざまな民族を演じる出演者全員が心を合わせて歌います。

井上芳雄(コールハウス・ウォーカー・Jr.役)
出演のお話をいただいたときは、ブロードウェイミュージカルのあの傑作を、遂に日本でもやるのか!という、興奮と喜びがありました。僕自身は直前まで別の作品に出演しているのですが、なんとかして是非とも参加させてもらいたいと思いました。
今回共演させていただく石丸さんさんは大学の同じ門下の大先輩なのですが、作品でご一緒させて頂くのは初めてなので、まずそれが何より嬉しいです。やっと共演できる!という喜びでいっぱいです。安蘭さんともミュージカルでの共演は初めてなので、ワクワクしています。
演出の藤田さんとは、『ラヴ・レターズ』以来で、ミュージカルでご一緒するのは初めてです。丁寧にこだわって作品作りをされる印象があるので、楽しみしかないです。同世代の演出家との出会いも、感謝です。
いろんな価値観が変化している今、僕たちがこの物語をどうお客様にお届けできるか。大きな意味があるチャレンジだと思います。

安蘭けい(マザー役)
人種差別や階級差別を描いたストーリーと、ラグタイムという軽やかな曲調との違い、ギャップがとても興味深いと思いました。その当時の、激動の時代を生きた人達のエネルギーを感じるような気がします。
石丸さんとは3作目の共演です。役に対して真摯に向き合っている姿はとても尊敬できますし、舞台人としてもとても信頼している石丸さんと、また一緒に作品を創れる事がとても嬉しく光栄です。井上くんとは2作目ですが、前回はミュージカルではなかったので今回初共演のような感覚で、とても楽しみです。
藤田さんとは、蜷川幸雄さん演出の『アントニーとクレオパトラ』に出演させて頂いた時に演出助手をしておられました。藤田さんの演出はどこか蜷川イズムのようなものを私は感じてしまいます。蜷川さんの世界観がミュージカルの舞台に合った時、とても嬉しく感じましたし奇跡を感じました!今回初めて演出を受けるのがとても楽しみです!

ⒸKEI OGATA

藤田俊太郎(演出)
世界中で上演を重ね、各国の劇場で大きな感動を与え続ける傑作ミュージカルの日本初演を演出できることに心から幸せを感じています。
「ラグタイム」は、黒人音楽を基礎として19世紀末から20世紀初頭に従来とは違う、ラグした(ズレた)リズムのシンコペーション、時に裏拍の強調を特徴として生まれました。聞き慣れないのにどこか懐かしくて、普遍的な魅力を持っていると感じます。また同時に、出来事の裏に潜む、もう一つの真実を暴いているように美しく、官能的な音楽でもあると思います。
様々な出自、ルーツを持つ魅力溢れる多彩なキャストの皆さんとご一緒できることに今から興奮しています。日本のミュージカルに力を尽くし、輝き続ける石丸幹二さん、井上芳雄さん、安蘭けいさんを心から尊敬しています。舞台の設定である20世紀初頭アメリカ合衆国へと一緒に旅立ち、共に強く生きたいと思います。
本作で描かれる3つのルーツ。差別され続ける黒人達。移民のユダヤ人達。汚れない白い衣裳を身に纏った特権的な白人達。産業の急速な発展・第一次世界大戦に向かう激動の時代の中で、登場人物の間には、壁があり、暴力があり、時に分断し、そして、互いに融和・受容を試みます。歴史のうねるような迫力、新時代を迎える旋風を舞台上に創出したいと思っています。
上演中に何度も歌われるフレーズ、「The Wheels of a Dream」。夢の乗り物、もしくは夢の車、もしかしたら夢の地球号という乗り物に私たちは同じ想いを抱きながら乗って、一緒に進むことができるのか。
『ラグタイム』は遠い国の遠い過去の話なのではなく、特に2020年以降を生きる私たちの現在形の作品なのだと感じています。お客様に心からの愛を込めて、劇場でお待ちしております。

【公演情報】
ミュージカル『ラグタイム』
脚本:テレンス・マクナリー
歌詞:リン・アレンズ
音楽:スティーヴン・フラハティ
演出:藤田俊太郎
出演:石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい 他
●9月◎日生劇場

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