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歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」第三部『花競忠臣顔見勢』松本幸四郎と市川猿之助よりコメント到着!

歌舞伎座では本日、11月1日に「吉例顔見世大歌舞伎」が初日を迎えた。その第三部『花競忠臣顔見勢』に出演する松本幸四郎と市川猿之助が作品への思いを語った。

 

市川猿之助 松本幸四郎

●今回の企画が実現した経緯と思い

幸四郎 歌舞伎の興行形態もずいぶん変わった中で、今この状態でどういったことができるかを考え、一歩でも前進していけるように、と企画しました。「忠臣蔵」は本来であれば全部を通して上演すると 1 日かかるところを凝縮して、この興行形態でもできる「忠臣蔵」を考えようということで実現しました。

猿之助 最初は「忠臣蔵」の大序から大詰まで古典を縮めてやろうと思いましたが、完成された『仮名手本忠臣蔵』という作品を下手にいじるとすべてが崩れてしまう。そこで、最近はあまり皆様にお見せできていない“忠臣蔵外伝”部分を描くスピンオフとして上演するのはどうか、と。幕の内弁当のようないいとこどりの「忠臣蔵」で、ひと味もふた味も違う作品となっています。

●若手の活躍について

幸四郎 今は上演される部ごとに一座が分かれていて後輩、同輩一緒に舞台に立つめぐりあわせの機会がなかなかない。今回はこの年代、若手の人たちが一緒に舞台に立つということや、今 大きな役をやるということを通して、これからの歌舞伎に希望を持てるそういう舞台にしたいと思いもあり、若手の方々みんなに活躍してもらいます。

猿之助 普段若手と言ってもなかなか一堂に会することがないので『花競忠臣顔見勢』という題名にもあるように、義士たちの面々が一堂に会するという意味にかけて、若手俳優も一緒に出るという意味もあります。それぞれの場面の主役には、将来この役を勤めてもらいたい、当たり役になってほしいという思いをもって、彼らがこれをしっかり勤められるようになるということを見越したうえで配役をしております。ということで、本来であれば我々なら 2 人で四十七士全部をやってしまいたいくらいですが、今回は涙をのんで脇に…(笑)。

●注目ポイント

幸四郎 「忠臣蔵」のお話で、数日間にわたる物語の展開を肌で感じていただけるような構成で、客席にいらっしゃる皆さんにも義士の一部のような感覚で観ていただけるのではと思います。それぞれ「あのお芝居の名場面だ!」というところが、今の状況で上演できる形に生まれ変わっていますので、ドラマを追いながら楽しんでいただきたいです。

猿之助 せりふ劇としてドラマ仕立てに作っていて、凝縮された時間の中でじっくりご覧いただきます。いつもは大序から厳かにはじまりますが、そこに一工夫加えていて知っている人がご覧になると「あれ?」と思うかもしれません。驚きの発端になっておりますので、その辺りも楽しみにご覧いただきたいです。

【『花競忠臣顔見勢』あらすじ・みどころ】
鎌倉は鶴ヶ岡八幡宮。足利直義を筆頭に、饗応役の塩冶判官、桃井若狭之助が居並ぶなか、兜の鑑定役として呼び出された判官の妻・顔世御前に横恋慕する執権・高師直が顔世にしつこく言い寄ります。そこへ助けに入り顔世を逃がした若狭之助でしたが、気分を害した師直から散々に侮辱されると、耐えかねて刀を抜き…というのは若狭之助が見た夢。現実の世界では、師直に侮辱された塩冶判官が刃傷に及び切腹して 1年、大星由良之助をはじめとする塩冶浪士たちはそれぞれの物語を生き、ついに討ち入りの刻が迫ります…。

元禄年間に起きた赤穂浪士の討ち入り事件を題材とした『仮名手本忠臣蔵』は、歌舞伎の三大名作狂言の一つとして、時代とともに人々の心を惹きつけてきました。また、討ち入りに関わる人物を、さまざまな視点からドラマチックに描き出した「忠臣蔵もの」も今日まで数多く創作されています。このたびの上演では、『仮名手本忠臣蔵』の「大序」の世界で幕を開け、小浪と力弥の縁組みに若狭之助が心を砕く「桃井館」、おなじみ「徳利の別れ」を題材にした「稲瀬川々端」へと続きます。さらに、亡き主君の奥方との涙の別れを描いた「南部坂雪の別れ」、討ち入り当日の吉良邸隣家の物語『土屋主税』を『仮名手本』の世界に置き換え、クライマックスは十一段目より「高家奥庭泉水」、「花水橋引揚げ」とそれぞれの名場面をスピーディーな展開でお見せする新たな演出で上演いたします。顔見世月の歌舞伎座、花形俳優の競演で挑む「忠臣蔵」の世界にどうぞご期待ください。

【公演情報】
歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」
令和3年11月1日(月)初日→26日(金)千穐楽
休演:8日(月)・18日(木)

◎第一部 午前11時開演

水口一夫 作・演出
一、『神の鳥(こうのとり)』

狂言師右近実はこうのとり(雄鳥)/山中鹿之介幸盛 片岡愛之助
狂言師左近実はこうのとり(雌鳥) 中村壱太郎
仁木入道 中村種之助
傾城柏木 上村吉弥
赤松満祐 中村東蔵

北條秀司 作・演出
二、『井伊大老(いいたいろう)』
千駄ヶ谷井伊家下屋敷

井伊直弼 松本白鸚
仙英禅師 中村歌六
老女雲の井 市川高麗蔵
お静の方 中村魁春

◎第二部 午後2時30分開演

十世 坂東三津五郎七回忌追善狂言
一、『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』

工藤左衛門祐経 尾上菊五郎
曽我五郎時致 坂東巳之助
曽我十郎祐成 中村時蔵
小林朝比奈 尾上松緑
八幡三郎 坂東彦三郎
梶原平次景高 坂東亀蔵
化粧坂少将 中村梅枝
秦野四郎 中村萬太郎
近江小藤太 河原崎権十郎
梶原平三景時 市川團蔵
大磯の虎 中村雀右衛門
鬼王新左衛門 市川左團次
後見 坂東秀調

河竹黙阿弥 作
二、『連獅子(れんじし)』

狂言師右近後に親獅子の精 片岡仁左衛門
狂言師左近後に仔獅子の精 片岡千之助
浄土僧専念 市川門之助
法華僧日門 中村又五郎

◎第三部 午後6時開演

河竹黙阿弥 作
渡辺霞亭 作
戸部和久 補綴
石川耕士 構成・演出
市川猿之助 演出
『花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)』
序幕
第一場 鶴ヶ岡八幡社頭の場
第二場 桃井館奥書院の場
第三場 稲瀬川々端の場
第四場 芸州侯下屋敷の場
第五場 同 門外の場
大詰
第一場 槌谷邸奥座敷の場
第二場 高家奥庭泉水の場
第三場 元の槌谷邸の場
第四場 花水橋引揚げの場
顔世御前後に葉泉院/大鷲文吾 尾上右近
河瀬六弥 中村歌之助
源蔵姉おさみ 市川笑也
高師直/戸田の局/河雲松柳亭 市川猿之助
晋其角 市川猿弥
大星由良之助 中村歌昇
井浪伴左衛門 松本錦吾
桃井若狭之助/清水大学 松本幸四郎
足利直義/お園 坂東新悟
寺岡平右衛門 澤村宗之助
大星力弥 中村鷹之資
塩冶判官/槌谷主税 中村隼人
龍田新左衛門 大谷廣太郎
赤垣源蔵 中村福之助
小浪 中村米吉
(五十音順)

〈料金〉1等席15,000円 2等席11,000円 3階A席5,000円 3階B席3,000円 1階桟敷席16,000円(全席指定・税込)
未就学児童は、満4歳よりお一人様につき1枚切符が必要です。
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹(10:00-17:00)0570-000-489
または東京 03-6745-0888 チケットWeb松竹 検 索
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/731

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