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森山開次の演出・振付・出演で新作ダンス公演『星の王子さま』11月に上演!

KAAT 神奈川芸術劇場では、森山開次を演出・振付・出演に迎え、大空間でのコンテンポラリーダンスの新作として『星の王子さま』 ―サン=テクグジュペリからの手紙―を、11 月11日~15日、KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>にて上演する。この作品は劇場再開後初のダンス公演として KAAT DANCE SERIES 2020 の幕開けを飾る。

ダンサー・振付家の森山開次は独創的な身体表現に加え、映像や美術をはじめ多彩な分野で活躍、振付家・演出家としても様々な作品を作り、ダンサー・振付家としてのみならず、その演出的な視点も高く評価されている。KAAT との縁も深く、芸術監督・白井晃演出の2作品(2014 年「Lost Memory Theatre」、2016 年「夢の劇」)で振付・出演を、振付・演出・出演を担った 2018・2019KAAT キッズ・プログラム「不思議の国のアリス」では、全国 18 箇所でのツアーを行い、いずれの作品も大変好評を博した。今回は自ら「星の王子さま」をテーマに選び、コンテンポラリーダンスとしては異例の大空間(KAAT ホール)での新作に挑戦する。

今回の題材に『星の王子さま』を選んだことについて、森山開次は次のように語っている。

「原作の有名な挿話“象を丸呑みにしたウワバミ”の話は、作者がこどもの頃に書いた絵が大人には帽子の絵に見えたということ。視点を変えることで色々な見方ができる。“~に見える”のではなく、“~のように見える”、というテーマはコンテンポラリーダンスにも通じるものだと思います。観客に“どう見える?”と身体表現を通じて問いかけたい。」「“いちばんたいせつなことは、目に見えない”という代表的な言葉をはじめ、作中の美しい言葉を身体で如何に表現するか。ダンスだからこそ『星の王子さま』の核心を突くことができると信じています」

また、“サン=テグジュペリからの手紙”という副題を付けたのは、「郵便飛行士という職業からも、サン=テグジュペリはこの作品を後世の人が読むということを想定していたのではないかと思い、サン=テグジュペリが伝えたかった核となることを、彼からの手紙として観客に届けたいと思いました。飛行士として空から鳥瞰していたサン=テグジュペリには、僕たちが地上から見ているものとは違う世界が広がっていたのではないか。『星の王子さま』の物語を追うだけではなく、サン=テグジュペリの生涯を重ねることで作品の中身をより深めたいと思います」

「大切なものは目に見えない」――に代表される星の王子さまのストーリーは一見ファンタジックだが、暗喩にみちた哲学的な言葉が沢山散りばめられています。哲学的な示唆とファンタジックさを両立した名著であり、世界中で 70 年以上にわたって読みつがれてきた宝石のような物語。本作ではサン=テグジュペリの人生や夜間飛行などの他作品も挿入し、メルヘンな魅力にはとどまらない美しく哀しく哲学的な「星の王子さま」の世界をダンスで立ち上げる事を目指す。

出演は、海外カンパニーでメインダンサーとして活躍してきた小㞍健太(2006-2010 ネザーランド・ダンス・シアター1)、島地保武(2006-2015 ザ・フォーサイス・カンパニー)、新国立劇場開館時よりプリマを務め、現同オノラブル・ダンサーとして活躍の幅を広げる酒井はな、20 歳にして各界から注目を集める新鋭ダンサー・アオイヤマダほか、素晴らしいダンサーが集い、歌手の坂本美雨も出演して、歌声で彩りを添える。

美術には現代美術の枠を超えて多彩に活躍する日比野克彦。衣裳には想像力あふれる衣裳で、舞台の魅力を大きく飛躍させてくれるひびのこづえ。音楽には人気作曲家の阿部海太郎が、多様な音楽で7つの星をめぐる星の王子さまの旅を豊かに彩る。

【登場人物:出演者】(役柄は変更の可能性があります)
王子:アオイヤマダ
飛行士(サン=テグジュペリと重ねる):小㞍健太
歌声(コンスエロと重ねる):坂本美雨(歌手)
バラ:酒井はな
狐:島地保武
蛇:森山開次
王様、うぬぼれや、飲み助、実業家、点灯夫、地理学者、渡り鳥、ヒツジ、バオバブ、砂、バラ、 儚い花、大人たち、飛行士たち など:
池田美佳、碓井菜央、大宮大奨、梶田留以、引間文佳、水島晃太郎、宮河愛一郎
演奏:中村大史、佐藤公哉

【公演情報】
KAAT DANCE SERIES 2020
『星の王子さま』―サン=テクグジュペリからの手紙―
演出・振付:森山開次
美術:日比野克彦
衣裳:ひびのこづえ
音楽:阿部海太郎
出演 アオイヤマダ 小㞍健太 酒井はな 島地保武/坂本美雨
池田美佳 碓井菜央 大宮大奨 梶田留以 引間文佳 水島晃太郎 宮河愛一郎
演奏:佐藤公哉、中村大史
●11/11~15 日◎KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>
〈料金〉S席5900円 A席3900円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
U24チケット2950円 高校生以下割引1000円 シルバー割引(満 65 歳以上)5400円
※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわの電話・窓口・WEB にて 10 月 3 日より取扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)
〈一般発売〉10 月 3 日(土) KAme(かながわメンバーズ)先行発売: 9月 26 日(土)
〈お問い合わせ〉チケットかながわ 0570-015-415 (10:00~18:00) https://www.kaat.jp
〈公式サイト〉https://www.kaat.jp/d/hoshino_oujisama

●全国3劇場ツアー予定  詳細は各劇場にお問い合わせのこと。
松本公演 11 月 21 日(土) まつもと市民芸術館
京都公演 12 月 5 日(土)・6 日(日) 京都芸術劇場 春秋座
兵庫公演 12 月 12 日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

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