新国立劇場フルオーディション企画第二弾『反応工程』開幕！

新国立劇場フルオーディション企画第二弾で、軍需指定工場で働く人々の葛藤を描く　『反応工程』が7月12日に開幕した。

劇作家・宮本研が自身の経験をもとに、終戦前夜の軍需工場で生きる人々を鮮やかに描いた『反応工程』。フルオーディション企画・第2弾として2020年4月上演予定をしていたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令のため、公演中止となった。できる限り遠くない時期での上演を目指し、調整をかさね、ついに初日を迎えた。

【あらすじ】
太平洋戦争の敗色濃い1945年8月、九州中部にある軍需指定工場。戦前は染料を製造するためだった工場も、今ではロケット砲の推進薬を作り出す”反応工程”の現場となっている。 田宮、林、影山らの動員学徒も配属され、日夜、古株の工員らと共に汗を流している。勝利を信じる田宮だったが、勤労課の職員である太宰に戦争の本質を説かれ、禁書となっている本を渡される。そんな中、影山に召集命令が下り……。

【コメント】
公演の初日にあたり、演出・千葉哲也、出演・久保田響介よりコメントが届いた。

演出：千葉哲也
『反応工程』無事に…460日遅れにて初蔵出しの初日開幕となりました。幕が開けられた喜びと奇跡、そして50%制限とは言え、今日の初日の公演に沢山のお客様に来場していただけた事への感謝…これからのカンパニーの勇気とエネルギーになります。本当にありがとうございます！

出演：久保田響介
この一年半、観て頂ける方があってこその演劇なんだと改めて痛感しました。何かと気のおけない状況ではありますが、だからこそ観に来て下さるお客様に劇場での時間を空間を、最大限体感して楽しんで頂けるように皆んなで全力でこの作品に取り組んでいきたいと思います。

【公演情報】
『反応工程』
作 ：宮本 研
演出：千葉哲也
キャスト：
天野はな 有福正志 神農直隆 河原翔太 久保田響　清水 優　神保良介　高橋ひろし　田尻咲良　内藤栄一　奈良原大泰　平尾 仁　八頭司悠友　若杉宏二
●7/12～25◎新国立劇場 小劇場
〈料金〉A席6,600円　B席3,300円　Ｚ席1,650円（全席指定・税込・未就学児童入場不可）
＊Z席（各日10席）は、公演当日朝10:00から新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売※電話予約不可。
＊そのほか 当日学生割引、高齢者割引、障害者割引、ジュニア割引など各種割引あり
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス　03-5352-9999 （10:00～18:00）
〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp/play/reactionprocess/

【撮影／宮川舞子】