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新国立劇場で全役オーディションで話題の『かもめ』が開幕!

チェーホフの傑作を全役オーディションで決定ということで話題となった舞台『かもめ』が、新国立劇場で4月11日開幕した。

芸術監督に小川絵梨子が就任後、毎シーズンに1本、全キャストをオーディションで選考・上演する企画を立ち上げた。その第1弾として上演されるのが、チェーホフ不朽の名作『かもめ』。作り手が新しい俳優と、俳優が新しい演出家と、劇場が新しい作り手たちと、それぞれ出会い、作品を立ち上げていく、小川芸術監督が大きな柱の1つとして掲げる企画で、新国立劇場初の試みとなっている。
今回の上演では、トム・ストッパードの英語台本を、小川絵梨子が新訳。演出には、これまで新国立劇場で数々の作品を創り出してきた鈴木裕美を迎え、6週間にも及んだオーディションを経て決定した13人の俳優たちが出演している。

【ものがたり】
ソーリン家の湖畔の領地。女優のアルカージナ(朝海ひかる)と愛人の小説家トリゴーリン(須賀貴匡)が滞在している。アルカージナの息子コンスタンティン(渡邊りょう)は恋人のニーナ(岡本あずさ)を主役にした芝居を上演するが、アルカージナは芝居の趣向を揶揄するばかり。コンスタンティンは憤慨しながら席を外すが、アルカージナは、ぜひとも女優になるべきだ、とニーナをトリゴーリンに引き合わせる。
ニーナは、トリゴーリンに名声への憧れを語り、徐々にトリゴーリンに惹かれていく。コンスタンティンは自殺未遂を引き起こし、さらにはトリゴーリンに決闘を申し込むが、取り合ってすらもらえない。モスクワへ戻ろうとするトリゴーリンに、ニーナは自分もモスクワに出て、女優になる決心をしたと告げ、二人は長いキスを交わすのだった。
2年後、コンスタンティンは気鋭の作家として注目を集めるようになっている一方で、ニーナはトリゴーリンと一緒になったものの、やがて捨てられ、女優としても芽が出ず、今は地方を巡業している。
コンスタンティンがひとり仕事しているところへ、ニーナが現れる。引き留めるコンスタンティンを振り切り、再び出て行くニーナ。
絶望のなか、部屋の外へと出て行くコンスタンティン。銃声が響く……。

【公演情報】
新国立劇場 2018/2019シーズン演劇  
『かもめ』
作◇アントン・チェーホフ
英語台本◇トム・ストッパード
翻訳◇小川絵梨子
演出◇鈴木裕美
キャスト◇朝海ひかる 天宮 良 伊勢佳世 伊東沙保 岡本あずさ 佐藤正宏 須賀貴匡 高田賢一 俵木藤汰 中島愛子 松井ショウキ 山﨑秀樹 渡邊りょう
●4/11〜29◎新国立劇場 小劇場
〈料金〉A席6,480円 B席3,240円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999
https://www.nntt.jac.go.jp/play/theseagull/

●5/2◎兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
●5/9◎穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

 

【撮影/細野晋司】

 

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