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新キャストを迎えて堂本光一が贈る最大限のパフォーマンス!『Endless SHOCK -Eternal-』製作発表会見レポート!

2000年のミレニアムに誕生以来21年間に渡り、堂本光一がミュージカル単独主演記録を更新しながら進化させ続けるエンターティメント『Endless SHOCK -Eternal-』が、4月10日~5月31日東京・帝国劇場、9月福岡・博多座で上演される。

『Endless SHOCK -Eternal-』は、2000年ジャニー喜多川氏の構成・演出、堂本光一主演で初演された『Millennium SHOCK』、2001年から『SHOCK』、2005年から『Endless SHOCK』と進化してきた作品のスピンオフ版として2020年大阪梅田芸術劇場メインホールで誕生した作品。ニューヨーク・ブロードウエィで頂点を目指す若きエンターティナー・コウイチ(堂本光一)と、彼が率いるカンパニーがぶつかりあいながら切磋琢磨を続け、究極の局面に至っても「Show Mast Go On!」を目指す姿が描かる本編『Endless SHOCK』から3年後、登場人物たちがコウイチと過ごした日々を回想する形で、それぞれの心情が丁寧に綴られていく。

これは、2005年から脚本・演出面にも関わり、一昨年ジャニー喜多川氏逝去後、作・構成・演出を正式にその双肩に担ってきた堂本が、新型コロナ禍の感染対策を踏まえて発表したもので、ロビー混雑のない休憩なし2時間の上演時間のなかで、激しい殺陣はストップモーションや映像を用い、客席上空のフライングを無人の舞台上に変更するなどの最大限の配慮をしながら、SHOCKが目指すエンターティントの豊かさと、「Show Mast Go On!」の精神を貫いたステージが大きな喝采を呼び、2021年に帝国劇場でも上演されている。

今回2022年4月~5月の帝国劇場公演では、ギリギリまで『Endless SHOCK』本編の上演が模索されたが、未だ厳しい新型コロナウィルスの感染状況に鑑み、堂本自らが『Endless SHOCK -Eternal-』の上演を決断。その一方で、コウイチのライバル役にSexy Zoneの佐藤勝利(帝国劇場公演)Kis-My-Ft2の北山宏光(博多座公演)、ヒロイン・リカ役に元宝塚歌劇団星組トップ娘役の綺咲愛里、オーナー役に引き続き帝国劇場に出演する前田美波里と共に、博多座公演にミュージカル界で活躍を続ける島田歌穂が初登場する、多くの新キャストを迎える上演でもあることに鑑み、本編の内容を知ってから『Endless SHOCK -Eternal-』を観てもらいたいという堂本の意向のもと、新キャストによる本編無観客上演の映像配信も決定するという、この作品に、引いてはエンターティメントの世界に懸ける堂本の思いの強さが伝わってくる、数々のサプライズが用意された。

そんな決断を「2日前にしました」と語った堂本光一をはじめ、佐藤勝利、北山宏光、綺咲愛里、前田美波里、島田歌穂が揃った製作発表会見が17日都内で開かれ、新演出が盛り込まれた作品への抱負が語られた。

綺咲愛里 島田歌穂 北山宏光 堂本光一 佐藤勝利 前田美波里

「世の中がまだ落ち着かないなかで、今回の公演をどうするかはすごくすごく悩んだ」と切り出した堂本は「この会見ではまだどっちをやるかわからないとお話することも考えたほどですが、そうもいかないということで、2日前に『Endless SHOCK -Eternal-』と決めました。でも『Eternal』はスピンオフなので、新キャストもたくさん出てくれるなかで、本編の気持ちを知ってから観ていただきたいとの思いから、本編の配信上演をしようと。撮影スケジュールも厳しいですし、誰よりも大変なのは新キャストの(佐藤)勝利と、綺咲愛里さんだと思いますが、この大変さをエネルギーに変えて皆さんにお届けできたらと思っています。こういう状況のなかでどうしたら安心してワクワクしていただけるエンターティメントを発信できるかをずっと考え続けていますので、どうぞ皆様のお力をお貸しください」と挨拶。いまの状況下で、演出家として一番大切にしていることは「この作品は常にジャニーさんを感じながらやっているのですが、じゃあいまこの公演をどうしようか、ジャニーさんだったらどう言うだろうと考えた時に『新しいもの作っちゃえばいいんだよ!』と言うだろうなと。ただ、僕にはそれはとても無理ですが、それでもお客様にエンターティメントってやっぱり心を豊かにするものだと思っていただける、そういう何かをお届けしたいとは強く思っていて。そういう視点で見ると、演劇界も一昨年、昨年よりは表現の仕方の上で緩和されている部分もあるんです。一昨年、昨年はノーセットで、オーケストラにも舞台上にいてもらったのですが、今回はオーケストラピットも使えますし、できる限り本編と同じようなセットの転換をしながらの、『Endless SHOCK -Eternal-』が作れるので、以前よりも進化したものをお届けできると思っています」と、柔らかい話し方のなかに力強い想いを込めた。

佐藤勝利 堂本光一 北山宏光

その、無観客上演本編の配信から『Endless SHOCK -Eternal-』上演で、新たに帝国劇場でライバル役を演じることになった佐藤勝利は「14歳でジャニーズ事務所に入って初めて生で触れたエンターティメントが『Endless SHOCK』で、その時から文字通り終わらない衝撃がいまも続いています。その作品にライバル役で出演することになり、大変緊張して、早くから準備も進めていたのですが、そんな僕を見た光一くんが『失敗を怖がらずにやった方がいいよ』とおっしゃってくれて。上手くやろうとしていたことに気づいたので、失敗を恐れずに一生懸命演じて、ライバル役の新しい一面を作って、殻を破っていけたらいいなと思っています」とこの作品への強い憧れを語る。

堂本光一

それを聞いて堂本は「もう飽きただろう?と思うほど観続けてくれていて『SHOCK』への思いが人一倍強いので、迷惑はかけられないと思ってくれていたんだけど、そうではなくて稽古場ではどんどん失敗して、それを共有していこうと話しました。特に『Eternal』をやると決めたのは2日前だから、勝利には電話で話したのですが、本編の配信と『Eternal』をやることに、とても不安になっていたんです。でも『Eternal』は本編では語られなかったことが語られるスピンオフなので、両方を稽古することで得るものが必ずあるよと話し合って、大変さをエネルギーに、きっと良いライバル役を作ってくれると思います。勝利は俺より正統派だから(笑)これまでのちょっとギラギラしたライバル役のイメージとは少し違うかもしれないけど、ライバル役はこうでなければいけないという訳では全くないので、勝利がやることによって役がどう変わるかも楽しみです」と期待を寄せた。

綺咲愛里

また、今回からヒロイン・リカ役を演じる綺咲は「この歴史ある、皆様から愛されている作品の一員として携わらせていただけることを光栄に思っています。ショー、ダンス、日本舞踊、歌、全てのエンターティメントをギュッと詰め込んだダイナミックな作品だなと、拝見してただ圧倒されました。人の愛、友情、絆がひしひしと伝わってくるこの作品のなかに入れることにまだ夢心地ですが、諸先輩方にしっかりとついていきながら、精一杯大切に演じていきたいと思います」と、宝塚時代から群を抜く愛らしさのなかに芯の強さが持ち合わせた個性を感じさせる挨拶を。堂本が「綺咲さんのリカをすごく楽しみにしています。技術力もある方なので、そのリカと向き合うことで新たに生まれるものも楽しみですね」と、綺咲との化学反応に、堂本自身も期待していることを感じさせた。

前田美波里

帝国劇場公演に引き続きオーナー役として出演する前田は「こよなく愛する『Endless SHOCK』の舞台にオーナー役として今年も立たせていただけることを幸せに思っています。『Endless SHOCK -Eternal-』の上演になりますが、光一さんは毎回作品を進化させてくださる方なので、『Endless SHOCK -Eternal-』もまた去年とは違うものになっていくと思います。2年前も今だからこそどんな形にせよ「Show Mast Go ON!」エンターティメントを届けたいという思いで、翌日には新しい台本『Eternal』ができていました。素晴らしい最高の演出家なので、これからもきっと進化していきます。ファンとしても楽しみです。ご期待ください」との全幅の信頼を寄せると、堂本は「客席上でのフライングはまだ控えるべきだと、『Eternal』上演と本編の配信という決断をしたのは僕ななんですが、「あぁ『Eternal』を更に進化させなきゃダメなんだ、あのままじゃダメなんだと今思いました」と笑わせる。

島田歌穂

更に、博多座のみの出演の島田と北山の挨拶の前に「博多座でどちらをやるかはまだ決めていません!本編がやれたらいいなと思っています」と更なるサプライズの発言が!それを受けて島田は「博多座公演で初めてオーナー役をさせていただきます。長年光一さんが命を削るような思いで大切に作ってこられたこの作品に参加させていただけることが本当に光栄で、嬉しいです。初めて作品を観た時には度肝を抜かれて、深い愛の絆の物語、ダンス、迫力の殺陣、階段落ち、フライング、エンターティメントの妙が全て詰め込まれた舞台に圧倒されました。その中に入れるワクワクドキドキと共に、大先輩の美波里さんがずっと演じてこられたオーナー役ということで、プレッシャーに押しつぶされそうですが、全身全霊で務めていきたいです。どちらをやるかわからないということですが、どんな形でも光一さんについていきたいです」と決意を語る。堂本が「歌穂さんとは『ナイツテイル─騎士物語─』でご一緒して、世界初演のドキドキを共有していましたが、今回は『SHOCK』ではじめて向き合えるのが楽しみです」の言葉に島田は「大変だった『ナイツテイル』でも一瞬もイヤな空気を出さず、ずっとマイナスイオンを出してくださっていた方で、その背中についていきたいと思える尊敬する方です。演出家としては厳しいのかな?と少しドキドキしますが、頑張ります」と、新たな共演を喜んだ。

北山宏光

また博多座でのライバル役北山は「博多座ではどっちをやるかわからないとさっき言われたばかりです。ライバル役で選んでいただけたことにまず感謝したいですし、勝利も言っていましたが、僕も約20年前に初めて触れたエンターティメントが『Endless SHOCK 』だったので、その時の自分に「20年後にはライバル役として舞台に立つんだぞ!」と言ってあげたいです。『Endless SHOCK 』を見るとジャニーさんの香りを感じる、教えてもらったことを思い出しますし、自分をリセットしてもらえる作品でもあるので、自分らしいライバル役を作っていきたいと思います」と思いを込めると堂本は「ライバル役に北山はどうか?という名前は結構以前から出ていたんです。『SHOCK』をやる上で欠かせない役柄なので、続けていく上では誰が?ということは継続して話していて、名前はかなり前から出ていました。このタイミングでやれることが嬉しいですし、博多座で本編がやれたとしても、役を深めるために『Eternal』も覚えてもらおうかなと思っています。舞台は何年も前から予定を立てるのですが、いま本当に状況が変わるので悩みますが、その中でも良いものをお届けできるように考えてやっていて、ジャニーさんがいたら『やれってって言ったのはジャニーさんじゃないか』と言えるんですが(笑)今は全部一人なので。でもこれから入って来る子たちはジャニーさんの言葉は聞けないので、我々で伝えていきたいね」と佐藤と北山に語りかけた。

佐藤勝利

 

最後に堂本から「配信~『Eternal』というのはお客様の為でもあり、自分の為でもあります。そこから生まれるものを楽しみにしていますし、配信をご覧いただいて、登場人物の心の奥底を『Endless SHOCK -Eternal-』で感じていただけたら。色々な方の努力があって今があるので、感謝しながら舞台に立たせていただきたいです」と力強い挨拶があり、新たなステージへ期待が高まる時間になっていた。

【公演情報】


『Endless SHOCK -Eternal-』
エターナル・プロデューサー:ジャニー喜多川
作・構成・演出・主演:堂本光一
出演:佐藤勝利(帝国劇場公演)北山宏光(博多座公演) / 越岡裕貴、松崎祐介 / 高田翔、原嘉孝、大東立樹、今村隼人 / 石川直、綺咲愛里 / 前田美波里(帝国劇場公演)島田歌穂(博多座公演)
●4/10~5/31◎東京・帝国劇場
〈料金〉S席13,500円 A席9,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉03-3213-7221 帝国劇場
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/shock/
●9月◎福岡・博多座

【取材・文・撮影/橘涼香】

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