新たに発見された寺山修司の音楽劇『海王星』WOWOWで放送・配信!
WOWOWでは、PARCO PRODUCE2021音楽劇『海王星』を、5月21日(土)午後6時に放送・配信することが決定した。
『海王星』は、 寺山修司が劇団「天井棧敷」を結成する以前、27歳の時に書き下ろした作品。嵐で出航できない船上ホテルを舞台にした本作には、閉塞感のある社会に生きる私たちの姿が映し出される。自由に外と行き来することもできず、かりそめのパーティーに興じる客人たち。その中で父の婚約者と運命的な出会いをした青年の切ない葛藤が描かれる。
主人公の猛夫役に映画やドラマで大活躍、朝ドラ『ちむどんどん』の出演を控える山田裕貴。父役にユースケ・サンタマリア、父の婚約者に松雪泰子が扮する。
演出は昨年に続き、2年連続で読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞し、日本の演劇界で注目されている眞鍋卓嗣。彼の演出はこれまでの寺山ワールドのイメージをアップデートするものとなった。音楽は志磨遼平(ドレスコーズ)が手掛け、ドレスコーズの生演奏が舞台を彩る。かつて「毛皮のマリーズ」として活動し、寺山修司からの影響を大きく受けた志磨の楽曲と、寺山の言葉の奇跡的な出会いの瞬間をその目に焼き付けたい。
《ストーリー》
舞台は、北の海岸の戦艦の船底に造られた「北海岸ホテル」。嵐で船出を先延ばしにされた客人たちが集まり、かりそめのパーティーをしている。猛夫(山田裕貴) はひとり落ち込んでいる。父、彌平(ユースケ・サンタマリア)の乗る船が嵐で難破し死んでしまったのだ。悲しむ猛夫のもとに父と再婚し、義母となるはずだった魔子(松雪泰子)が現われる。これが運命だったかのように心を惹かれ合う猛夫と魔子、しかし、死んだはずの彌平が、奇跡的に生きていたことにより、2人の恋は悲恋へと舵を切る。恋仇となった仲の良い親子、さらに猛夫を慕う那美(伊原六花)と小悪魔的な少女そばかす(清水くるみ)の存在が、3人の恋慕の情を悲劇的に加速させる。そして、魔子の心は揺れるまま、彌平との結婚式を迎える。この5人を軸に、ブルースを歌う老婆(中尾ミエ)や、昆虫採集をする少女たちなど寺山修司的な登場人物が現われ、さまざまな心情を歌い踊り、悲しい祝祭劇を彩っていく。
【番組情報】
タイトル:『海王星』
放送・配信日:2022年5月21日(土)午後6時
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収録日:2021年12月23日
収録場所:東京 PARCO劇場
作:寺山修司
演出:眞鍋卓嗣
音楽・音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ)
出演:山田裕貴 松雪泰子 清水くるみ 伊原六花
佐藤誓 冨永竜 山岸門人 澤魁士 眼鏡太郎 野々山貴之
内田慈 坪井木の実 白木原しのぶ
小山雲母 片桐美穂 金井美樹 島ゆいか 吉井乃歌
大谷亮介 中尾ミエ ユースケ・サンタマリア
番組URL:https://www.wowow.co.jp/release/006278