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山中志歩の企画・出演で青年団若手自主企画公演 山中企画『転校生』来年2月に上演!

青年団の俳優で、月刊「根本宗子」の『今、出来る、精一杯。』やアンカル『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』(作・演出 蓬莱竜太)の演劇部役などに出演している山中志歩が、自身で企画・出演して平田オリザの名作『転校生』を2022年2月に上演する。

平田オリザ作『転校生』は、1994年に上演されて以来、何度も高校生や若手キャストによって上演され続け、「現代口語演劇」の代表作としても知られている。今回はこの作品を年齢も性別もバラバラなキャストを集めて上演する。演出は青年団演出部に所属する柳生二千翔が手がける。

【あらすじ】
いつもと変わらない、ある高校の教室の朝。そこへ、「朝起きたらこの学校の生徒になっていた」と言う転校生がやってくる。高校生たちの日常、生活。生きること、死ぬことへの疑問。転校生を受け入れながら、身近な出来事を通して、この世の不条理を描き出す群像劇。

【作品によせて】
企画者:山中志歩
『転校生』は現代社会の誰にでも通じる普遍的な物語だと思います。 タイトルの通り転校生のお話で、私は今回、年齢も性別もバラバラな人たちでやると一体この作品はどうなるのだろうという興味が湧きました。 女子高生の日常会話を年齢のさまざまな人たちが演じることで、子どもと大人の境目の無邪気な会話からまた違った意味が出てくるのではないか、教室内が色んな人の人生に見える瞬間が出てくるのではないだろうか、高校時代のイメージから今の自分に言葉や想像を重ね合わせることができるのではないだろうか、そして「転校生」という作品がより普遍的なものになるのではないか、と考えています。 戯曲に出てくる社会問題は30年近く経った今も大して変わっていませんし、連日のニュースは目を背けたくなるものばかりです。正義だと思っていたものがそうではなく、不誠実で不平等だなと感じる世の中ですが、劇場という空間の中では自由でありたいと願っています。
初めて企画から立ち上げました。一生懸命がんばります。劇場に足を運んでくださると嬉しいです。

演出:柳生二千翔
社会と自分自身との境界。そこに横たわる「違和感」を強く認識し、その間で揺れて、悩むこと。そうした瑞々しく繊細な感性の持ち主を、人は「若者」と呼ぶ。やがて老いを重ねる中、絶望を繰り返すことで慣れていき、「違和感」を感じなくなっていく。しかし今回、舞台上に現れる高校生は、全員成年だ。今はなき高校生当時の若さに恋焦がれて、「アオハル」ぶるのはとても気持ち悪い。私たちなりのアプローチから、やるせない世界で、いまこの瞬間を生きている、生命の輝きを探りたいと思う。

【青年団若手自主企画について】
こまばアゴラ劇場のフランチャイズ劇団である青年団には、平田オリザ以外にも、多くの若手演出家、劇作家が所属している。 劇場に劇団が本拠地を置き、そこに俳優が雇用され、多くの演出家が出入りをするという当たり前の「劇場」の姿を、きちんと定着させていくため、青年団では劇団員誰もが公演企画を提出することができ、その中から審査を通ったものが若手自主企画として上演する。

【公演情報】
青年団若手自主企画vol.89 山中企画『転校生』
作:平田オリザ
演出:柳生二千翔
出演
石渡愛* イム・セリュン 川隅奈保子* 黒澤多生* 五島ケンノ介 西風生子* 西山真来* 日和下駄(円盤に乗る派) 坊薗初菜* 山中志歩*
(*印 青年団)
●2022/2/18~27◎アトリエ春風舎(板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1[電話]03-3957-5099(公演期間のみ))
〈料金〉プレ公演18日・19日/一般2,500円 高校生以下500円 本公演/一般2,800円 高校生以下500円(日時指定・全席自由席・税込・未就学児童入場不可)
※高校生以下は当日受付にて学生証を提示
〈一般発売日〉2022年1月22日(土)
〈チケット問い合わせ〉青年団 03-3469-9107 (12:00-17:00)
〈オンラインチケット〉http://www.seinendan.org/

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