大阪松竹座・桂米朝五年祭記念『喜劇 なにわ夫婦八景』2020年2月上演!

内 博貴
上方落語とともに歩んだ、桂米朝・絹子夫婦の人生行路が舞台になる!
2015年3月、惜しまれながらもこの世を去った上方落語の巨星・桂米朝。翌年の2016年2月、大阪松竹座では米朝の代表演目のひとつ『地獄八景亡者戯』を舞台作品として上演し、好評を博した。
そしてこのたび、米朝の五年祭を前に、米朝とともに数々の弟子を育てあげた絹子夫人の人生模様を描いた「なにわ華がたり」(廓正子 著)を基に、堤泰之の脚本・演出により、桂米朝・絹子夫婦の人生行路を舞台化、『喜劇 なにわ夫婦八景』ー米朝・絹子とおもろい弟子たちーとして上演する。
大店の跡取り娘が周囲の反対を押し切って OSK(大阪松竹少女歌劇団、現 OSK 日本歌劇団)に入団し、 “駒ひかる”の名で一世を風靡した華やかな時代から、戦中戦後の混乱期を生き抜き、当時無名落語家であった桂米朝と出会い、人生をともに歩むまで……
今や上方落語を語る上で欠かせない桂米朝を陰日向となり支え続けた絹子夫人の人生から、これまでに明かされることのなかった米朝の素顔や、息子であり弟子である現・米團治をはじめ、個性豊かな弟子たちとの波瀾万丈ながらも温かな共同生活を描き出す。
昭和の芸能界の変遷とともに歩んだ、米朝・絹子夫妻。桂米朝のアナザーストーリーともいえる、注目の舞台となる。

桂米團治
出演者も多彩だ。桂米朝・中川絹子夫妻の意志を受け継ぎ、現在上方落語界の一線で活躍する五代目桂米團治を、内 博貴が演じる。米朝夫婦の長男として生まれ、後に弟子となって父親と同じ道を進む現・米團治の目を通して描かれる夫婦の姿、また個性豊かな弟子たちに囲まれながらの日々、“師匠と弟子”・“親と子”の関係の中で葛藤する姿から、米朝と絹子の夫婦愛、親子愛が浮かび上がる。
また主演の中川絹子役は、宝塚歌劇団退団以降、舞台・テレビへの出演のみならず、音楽活動などボーダレスな活躍を続ける真琴つばさ。OSK の“駒ひかる”として一世を風靡した華やかな時代から、長年、夫・桂米朝と一門の弟子たちを支えた妻の役を演じる。
物語の要となる桂米朝役は、ミュージカルから時代劇まで幅広い作品での演技が光る筧利夫。そして、吉本新喜劇の池乃めだか、西川忠志、大阪松竹座初出演の今野浩喜、大阪を中心に活躍中の野田晋市、 OSK 出身の桜花昇ぼる、ベテランの曽我廼家文童、さらに桂ざこばら桂米朝一門の落語家たちと、三林京子をはじめとする関西にゆかりの深い、バラエティ豊かな顔ぶれが揃った。
【あらすじ】
上方落語を復活させ、時代の寵児となった桂米朝と、その米朝も決して頭が上がらなかった妻・絹子との夫婦秘話を、父であり師匠でもあった米朝の背中を追い続けた息子・明が語り始める。
時は昭和29年、終戦後。OSK 出身の華やかさ際立つ歌劇スター駒ひかること桑田絹子と、まるで事務員のような無名の落語家・桂米朝こと中川清は、時代の運命に導かれるように、大企業の慰安会場で出会った。ほどなく結婚し三人の子宝に恵まれ、穏やかで順風満帆な夫婦生活……とは夢のまた夢。待っていたのは、一筋縄ではいかない、超個性派な内弟子たちとのてんやわんやの共同生活だった!更には、愛息子の明も賑やかな弟子たちに後押しされ、落語家になりたいと言い出して……。
平成7年、夫・米朝の人間国宝認定式に、親の反対を押し切ってOSKに入団し、後に落語家の女房となった大店の跡取り娘・絹子が立ち会っている。
花札のようにめくるめく季節を共に駆け抜けた半世紀にわたる夫婦と、“弟子”という名の息子たちとの不可思議な家族が紡ぐ物語やいかにーーー
【配役】
中川絹子(桂米朝の妻)/真琴つばさ
桂米朝/筧利夫
中川明(桂小米朝、後の五代目米團治)/内 博貴
海乃くじら(漫才師)/池乃めだか
海乃いるか(漫才師)/西川忠志
桂朝丸(後の桂ざこば)/今野浩喜
正岡容(米朝の師)/野田晋市
勝浦千浪(OSK のスター)/桜花昇ぼる
三津谷武夫/曽我廼家文童
桑田末子(絹子の母)/三林京子
四代目桂米團治(米朝の師匠)/桂ざこば
(順不動)
【公演情報】
大阪松竹座・桂米朝五年祭記念『喜劇 なにわ夫婦八景』米朝・絹子とおもろい弟子たち
原作:「なにわ華がたり」(廓正子 著)
脚本・演出:堤泰之
●2020/2/1~16◎大阪松竹座
〈料金〉一等席12,000円 二等席7,000円 三等席4,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489(10:00~18:00)
チケットWeb松竹 http://www.ticket-web-shochiku.com/t/
〈発売開始〉1月4日(土)午前10時~
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